文在寅の未来志向とは歴史修正のことである
昨日の続きです。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
11月30日、アルゼンチンのブエノスアイレスでG20首脳会議が始りました。
その開幕演説に安倍総理が僅かに遅刻するというハプニングがありました。これは、安倍総理とフランスのマクロン大統領との面会が決まった為だそうです。
面会はフランス側の強い要望で決まったそうで、正式な会談ではないとのことのようですけれども、余程急に、かつ強い要請だったのでしょうね。無理して面会をスケジュールに捻じ込んだことが分かります。逆にいえば、それだけ安倍総理のスケジュールが一杯に詰まっていたということですね。
確か今年9月の国連総会で安倍総理が演説した後、各国首脳が出口で安倍総理を待って長蛇の列をなしていたことが話題になったことがあったと記憶しています。まぁ、それだけ安倍総理と会談したいと思っている首脳が沢山いるということですし、安倍総理が国際社会で重きを成していることの証左であるとも言えます。
その安倍総理は韓国に対し「戦略的放置」を続けています。
前回のAPECに続き、G20でも韓国の文在寅大統領との会談を行いませんでした。無論徴用工判決や慰安婦財団の解散等々、国際法違反を続けていることへの対応です。
筆者は、口で未来志向と言いながら、何度も何度も昔を蒸し返す韓国について「過去指向」であると指摘したことが何回かありましたけれども、ここにきてマスコミ記事からも「過去指向」という言葉が出てきました。流石に隠しきれなくなったのか、いい加減痺れを切らしたということなのかもしれません。
日本側も自民党内で対抗措置の早期発動を求める声が高まっています。「もう駐韓大使の召還だ」といった意見や、短期滞在で来日する韓国人に認められているビザ免除措置の凍結・廃止などが議論され始めているそうです。
このまま韓国が何もしなければ、増々こうした声が高まっていくでしょうね。
韓国政府は元徴用工への補償について、財団を作って云々と議論しているようですけれども、11月30日、日韓請求権協定で恩恵を受けた韓国企業も被害者支援に参加させる案などを検討していると報じられています。
韓国政府筋は「強制徴用被害者支援のため、韓国政府主導で日本と韓国の企業が共に参加する第三者基金を設置することなどを案として検討しているところだ。請求権協定で恩恵を受けた韓国企業も被害者支援に参加させ、日本側の反発を減らしつつ、被害者の賠償をできるだけ早めようという趣旨だ」と説明。対象としてポスコ・KT・韓国鉄道公社などが参加する可能性が取り沙汰されているようです。
昨日のエントリーでも取り上げましたけれども、元徴用工への補償は、補償金を一括して日本から受け取った韓国政府が責任を持って行うべきです。なぜ企業、しかも韓国企業にまで責を負わせるのか。
報道によると、文在寅政権は「請求権協定で恩恵を受けた韓国企業」に参加させる案を検討しているとのことですけれども、元々、請求権協定で受け取った金を、民間投資に回して国力増強に充てたのは当時の韓国政府です。
そのとき、恩恵を受けた企業に賠償金の面倒を見させるということは、当時の韓国政府の判断と決定を、文在寅政権が否定していることになります。
元日本経済新聞記者の鈴置高史氏は文在寅政権を「文在寅政権は革命政権なのです。国内外を問わず、気にくわないものは全て破壊します。この政権を生んだ2016年から2017年にかけての朴槿恵打倒劇を、大統領自身がフランス革命に例えています」と指摘しています。
筆者は韓国企業にも賠償金の面倒を見させるという文在寅政権の方針の記事を目にしたとき、正に「革命政権」なのだと感じました。
つまり、文在寅政権が目指す「過去指向」が示す過去とは、請求権協定以前の韓国ではないのか、ということです。
去年の8月のエントリー「日韓基本条約をも無効にしようと目論む文在寅」で筆者は、文大統領が政権交代後、直ぐに「1948年独立」を盛り込んだ国定の「正しい歴史教科書」を廃止するよう指示を出していることを取り上げ、1919年独立説を教えて浸透させれば、韓国併合時代自体を違法とし、日韓基本条約そのものをも無効だとして引っ繰り返してくる可能性がある、と述べましたけれども、これまでの文在寅政権の動きを見る限り、本気でそれを狙っていると見た方がいいのかもしれません。
でないと、韓国企業に賠償の肩代わりをさせる理由がありません。
韓国は何かにつけて「歴史を忘れた民族に未来はない」などと言いますけれども、文在寅は忘れたどころか、歴史を塗り替えようとしている。これは歴史修正主義そのものだと言えます。
文在寅政権の一連の動きについて、日本政府高官は「韓国に『未来志向』の定義を聞いてみたい」と呆れていたそうですけれども、文在寅大統領がいう「未来志向」とは「過去指向」のことであり、その本質は「韓国の歴史修正」なのだ、と見た方がいいかもしれませんね。
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