文在寅の粘りが韓国の命運を分ける
昨日の続きです。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
22日、韓国紙・朝鮮日報は、韓国軍駆逐艦が日本海で海自哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題について、駆逐艦が北朝鮮の遭難漁船を捜索するため、火器管制用レーダーを稼働させ、哨戒機がその半径に偶然入ってきたとする韓国軍関係者の話を伝えました。
それによると、韓国軍関係者は「火器管制用レーダーを作動させたのは事実だが、日本の哨戒機を狙う意図はなかった…日本の反応は多少、度を越している側面がある」という述べたようです。
実際、韓国の国防、外交両省は21日午後に、ソウルの日本大使館の抗議を受けたのですけれども、外交省は国防省と協議するとしたうえで、日本側に抗議の事実を公表しないよう求めました。
火器管制レーダーを照射するという準敵対行動をとっておきながら、度を越しているなど、抗議したことを公表するな、など、自分勝手にも程があります。
火器管制レーダーを動かしたが、哨戒機を狙う意図はなかったという言い訳でを素直に受け入れる国が、一体何処にあるのでしょうか。
これに対し、日本側はレーダーの照射は複数回にわたって確認され、一定時間続いていたことを明らかにしています。こんなことは偶然入っただけでは有り得ない。
海自幹部は「レーダー照射はロックオンと同じ。よほどの緊急事態でなければ、現場だけの判断で照射しない……艦長や上級司令部の了解を得ていたのか、事実関係の徹底した解明が必要だ」と述べ、防衛省幹部も「照射は攻撃を前提にするもので、照射された側は対象から外れるよう急旋回などの退避行動を取る必要がある。非常識で、まったく理解できない」とコメントしています。
22日、防衛省は韓国の説明に対する反論文を公開していますけれども、「火器管制レーダーは、広範囲の捜索に適するものではなく、遭難船舶を捜索するためには、水上捜索レーダーを使用することが適当であること」、「火器管制レーダーの照射は、遭難船舶を捜索するためであっても非常に危険な行為であること」、「韓国も採択している『CUES:洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準』において、火器管制レーダーの照射は、船舶又は航空機に遭遇した場合には控えるべき動作であること」と、韓国側の説明全てを反論、否定しています。
防衛省内では「故意だと疑わざるを得ない」とか「かなり苦しい言い訳だ」との声も出ているそうですけれども、韓国軍が意図的にやったと受け止めていると見てよいでしょう。勿論、がっつり証拠つきでのことと思われます。
24日、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が訪韓し、韓国外務省の金容吉・東北アジア局長と会談し、直接抗議するとともに、事実関係の説明と再発防止を要求するとしていますけれども、この会談は元々、元徴用工訴訟への対応を巡っての会談の予定でした。
筆者は、元徴用工判決問題は、韓国の国内問題であり、外務省が出向く理由は一切ないと思っていたのですけれども、その予定は、火器管制レーダー問題にすっかり置き換わりそうな状況です。
ネットの一部では、現場には北朝鮮船が韓国から物資を瀬取りしており、その証拠を、日本の哨戒機に撮影させない為に、韓国軍は火器管制レーダーを照射して追い払ったのではないかという説が囁かれているようです。
そうだとしたら、今の韓国は事実上、北朝鮮側に立っていると見て対応した方がよいかもしれません。
今、安倍政権は韓国の文在寅政権に対し「戦略的放置」で応じていますけれども、振り返ってみれば、これはこれまで北朝鮮に対して行ってきたのと余り変わりありません。強いていえば、経済制裁があるかないかくらいですけれども、既に日韓スワップ協定を始めとして、その他協議はストップしていますし、徴用工判決で韓国側が差し押さえするようであれば、報復措置を取るとしていますからね。
これで、邦人企業が韓国から撤退すれば、半ば経済制裁状態になるといっていいように思いますね。
支持率の下落を続ける文在寅大統領がどこまで「粘る」かが、韓国の命運を握ってしまったように思いますね。
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