韓国駆逐艦火器管制レーダー信号音公開について

 
昨日の続きです。

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1月20日、防衛省は韓国駆逐艦による海自P1哨戒機へ火器管制レーダーを照射した問題で、新たな証拠として哨戒機内で記録した電波信号音を公開しました

防衛省ホームページには、18秒の火器管制用レーダー探知音と21秒の捜索用レーダー探知音が公開されていますけれども、火器管制用レーダー探知音は「ジー」という高音が間断なく続いているのに対し、捜索用レーダー探知音の方は「プッ、プッ」と4秒程度おいて鳴っていることが分かります。

韓国は海洋警察庁の警備救難艦「5001 サンボンギョ」のレーダー波を誤認したのではないかと主張していましたけれども、ここまで音が違っているのを聞き間違えるはずがありません。

防衛省は今回の音声公開とともに発表した反論文「韓国レーダー照射事案に関する最終見解について」で「韓国駆逐艦の火器管制レーダー(STIR-180)からのレーダー波を一定時間継続して複数回照射されていたことを確認しています。なお、近傍に所在していた韓国警備救難艦には、同じレーダーは搭載されておらず……」と韓国の主張を否定しています。

更に防衛省はそれ以外にも韓国の言い訳を一つ一つ潰しています。

P-1哨戒機が低空飛行したという韓国側の主張については、昨年、4月27日、4月28日、8月23日の3回に渡って件の韓国駆逐艦「広開土王」に対し、今回と同じような飛行を行い、写真を撮影しているが、クレームを受けたことはないと、当時3回分の写真付で反論。

通信状況が悪かったので、空自の問いかけに応えられなかったという件についても「韓国駆逐艦に呼びかけた同じ通信機器を用いて、埼玉県の陸上局と通信を行っていたほか、現場から約240km離れた位置を飛行していた航空自衛隊の練習機が、この韓国駆逐艦に対する同機の呼びかけを聞き取っていたことも確認しています」と通信に問題なかったとしています。

このように、証拠付でいちいち反論し、韓国の嘘を指摘するやり方は正しい。

これで更に追い込まれたのは韓国政府です。

今回の音声が公開される前の段階であるけれども、19日、韓国国防部は「日本は公開するという警告音が韓国の駆逐艦・広開土大王の追跡レーダーから照射されたという時点の警告音なのかが確認されなければならない……人道的救助活動を進行中の広開土大王艦に対し持続的な低空威嚇飛行をした理由と、そのように危険なレーダーの照射を受けたとすればすぐに回避機動しなければならないのに余裕で飛行をした理由も明らかにしなければならない……日本は不適切な世論戦を展開するのではなく、正確な証拠を提示して両国の専門家らが参加する中で科学的で客観的な検証を受ければ良いだろう」と批判しました。

みずきの女子知韓宣言」ブログ殿では、「忍耐の限界に達した日本が、今になって韓国を相手にするマトモな方法を体得したようだ……韓国に対して甘い日本はもう存在しないと見てほぼ間違いない」といい韓国側識者のコメントを紹介していますけれども、向こうにも日本の態度の変化に気づいている人はいるようですし、今の日本政府の対応は、韓国に関する限りは「マトモな対応」であるといえそうです。

韓国国防部は「不適切な世論戦」などと言っていますけれども、この問題が世論戦に突入していることをあちらも自覚しているということです。また、「正確な証拠を提示して云々」についても、日本側がデータを相互交換して確認しようといったのを拒否したのは韓国の方です。しかも非公開だとした取り決めを自ら破って、そう公表している。態度も論理も無茶苦茶です。

あまりの支離滅裂ぶりに、やはり、注意をこちらに引き付けることで「瀬取り」疑惑に注意を向けられないようにしているのではないかと疑う程です。

けれども、昨日のエントリーで取り上げたとおり、日本政府は、北朝鮮が瀬取りを続けていることを国連に通報していたと報じさせ、瀬取り監視に英仏を借り出すなど、世界を巻き込んでの動きをしています。日韓、日朝のように「一対一」ではなく、韓国vs世界、北朝鮮vs世界という具合に「一対多」の構図に持ち込むというのはよいやり方だと思いますね。

防衛省は今回の反論文で、今後の対応として「レーダー照射の有無について、これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に至らないと考えられることから、本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難であると判断いたします。……本公表が、同種事案の再発防止につながることを期待するとともに、引き続き、日韓・日米韓の防衛協力の継続へ向けて真摯に努力していく考えです」と協議の打ち切りを宣言しました。

もう話すことは何もないということですね。

ただ、その一方で、日韓・日米韓の防衛協力は継続するとしています。

ネットの一部では、折角協議を停止するのにまだ協力するのか、という意見もあるようですけれども、北朝鮮の核・ミサイル問題を考えると完全に断絶というわけにはいかないでしょう。

それにこれは見方を変えれば、火器管制レーダーとそれ以外の日韓・日米韓の防衛協力と分けて考えるという、いわば「ツートラック」戦略だといえます。

これまで文在寅大統領が散々「未来志向」だといって使ってきたロジックですね。

もし、韓国が日本の協議停止宣言に対抗して、日韓防衛協力に関する協議を拒否するのであれば、彼らの「ツートラック」は自分に都合の良い代物に過ぎなかったということです。

1月20日、政府関係者は「韓国は論点をすり替え、誇大発信する情報戦を仕掛けている……どんなに出鱈目な理屈でも国際社会では声が大きい方が勝つ。事実を基に日本の哨戒活動の正当性や韓国の虚偽を訴えていく必要がある」と述べています。

これはその通り。防衛省が韓国との協議を打ち切るからといって、反論まで打ち切ってはならないと思います。

早速、韓国はこの電波信号音について「実態のわからない機械音」などと、「出鱈目な屁理屈」で否定しました。言い訳にしても無理があり過ぎます。

政府は、今回の電波信号音について、日本語や韓国語、英語に加え、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、アラビア語など9~10ヶ国語での発信を検討しているとしていますけれども、10ヶ国といわず可能な限り発信するとともに、継続的に世界に発信し続ける。最終見解であっても何度も発信する。国際世論戦の真っ只中にいるのだという認識を持ってあたっていただきたいですね。

この記事へのコメント

  • 「韓国駆逐艦火器管制レーダー信号音公開について」に

    >北朝鮮の核・ミサイル問題を考えると完全に断絶というわけにはいかないでしょう。

    お前みたいな煮え切らない底抜けの馬鹿、固定観念から抜け出せない知恵遅れが居るから何時まで経ってもチョンパンジーを甘やかす結果を招くんだよ。
    お前だよ馬~鹿。
    死ねばwww
    2019年01月23日 00:27

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