永遠の過去に囚われる文在寅政権に未来は訪れない

 
今日はこの話題です。

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画像「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!

1月15日、菅官房長官はBS日テレの「深層NEWS」に出演し、韓国人元徴用工の判決について、「韓国側によって協定違反の状態が作り出されているから、責任を負うべきは韓国側だ」と指摘し、二国間協議についても「誠意をもって応じるものと考えている」と述べました。

菅官房長官は11日の記者会見でも、文在寅大統領の元徴用工判決に関する発言について「日韓請求権協定は両国を拘束するものであり、大法院判決以降、韓国側に協定違反の状態が作り出されている……この責任は韓国側にある。それにもかかわらず、現在に至るまで韓国政府が具体的措置をとらず、かつ原告側による日本企業の資産の差し押さえの動きが進んでいることは極めて深刻と考える……今回の文大統領の発言は韓国側の責任を日本側に押し付けるものであり、極めて遺憾だ……日本側としては協議要請をしており、韓国側が誠意をもって応じるものと考えている」と述べています。

もう終始一貫して同じ事を繰り返し発言しています。ブレがありません。都合が悪くなると言を左右して逃げる韓国とは大違いです。

そんな中、23日、スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会、いわゆるダボス会議の中で、河野外相と韓国の康京和外相とで外相会談が行われました。

会談が行われたのはダボスにあるホテルの一室だったのですけれども、韓国側は自らホスト役を務めたにも拘わらず記者団の入った冒頭のやりとりの音声が報じられないよう日本側に要求するなど神経質な対応を見せました。

会談は予定の倍となる約1時間。康外相は会談の冒頭から、自衛隊哨戒機による「威嚇飛行」について「近接飛行が続いている。遺憾だ」と懸念を表明したのに対し、河野外相氏は「哨戒機は近距離では飛行していない。発表は遺憾だ」と猛反発したようです。

会談の詳しいやり取りは明かされていないものの、日本側同行筋によると「率直なやり取りで長引いた。旧朝鮮半島出身労働者問題に一番多くの時間が割かれた」という状況だったとのことです。

日本政府関係者は「文氏は元徴用工訴訟を前政権の不正にからんだ国内問題だと捉えている」と述べ、会談で特に進展は見られませんでした。

文大統領が元徴用工訴訟を前政権の不正にからんだ国内問題、いわゆる「積弊清算」と捉えているのかどうかについて、25日、朝鮮日報が社説で報じています。次に引用します。
今年最初の国務会議が終わった後、文在寅大統領は外交部長官・法務部長官、法制処長ら数人の閣僚を別に呼んだ席で、強制徴用賠償判決とそれに伴う韓日の確執に対する自身の見解を説明した。

その要旨は「徴用被害者に対する賠償は日本企業の問題で、韓国政府が率先してはならない」「日本は不当な内政干渉をしている」などというものだったという。「日本に対してもっと強く出ろ」という指針だと解釈できる。

出席者の一部が「日本企業だけの問題ではなく、これまで韓国政府も徴用被害者問題は解決したと判断してきた点を考慮する必要がある」との意見を出したが、文大統領はかたくなな姿勢だったとのことだ。
徴用工問題に関する日本の要求を「日本は不当な内政干渉をしている」と発言しているあたり、確かに徴用工問題を「積弊清算」と捉えている可能性は高いと思われます。

出席者の一部が過去の韓国政府が徴用被害者問題は解決したと判断してきたと指摘しても聞く耳を持たないところを見ると、単に、朴槿恵前政権のみならず、過去の韓国政権丸ごと「積弊」として否定している感すらあります。

文大統領がこんな姿勢でいれば、韓国外交部が壊れたラジオのように何度も同じ主張を繰り返すのも無理ありません。

そんな中、26日、青瓦台の金宜謙報道官は、件の朝鮮日報の記事に対し、「この記事は事実でない……政府と両国企業が参加する基金という発想自体が非常識……こうした動きが青瓦台の反対で中断されたとは、虚構の上に虚構を重ねる格好」と話した。「河野外相の発言も最初から成立しない」とし、「政府は強制徴用被害者関連の最高裁判決を尊重するというのが基本立場……このような原則の下、政府部処タスクフォースを中心に被害者の苦痛と傷を実質的に治癒し、未来志向的な韓日関係構築のために諸般要因を総合的に綿密に検討中」とコメントしました。

新聞にすっぱ抜かれ、慌てて否定したのかもしれませんが、これで返って、韓国から基金を作って日本企業にも参加させるというスキームが言い出しにくくなりました。

まぁ、永遠に検討するのも向こうの勝手ですけれども、日本政府は協定違反の改善が見られなければ、国際司法裁判所への提訴を含め、あらゆる選択肢を視野に毅然とした対応を取ると何度も韓国に通告しています。日本政府にブレはありません。

現状を見る限り、日韓請求権協定違反を国際司法裁判所へ提訴する可能性はかなり高まったと思います。

日本は韓国の国際条約破りを看過する訳にはいきません。これをなぁなぁで済ましてしまうと、他国が日本との条約を好き勝手に破る恐れがあるからです。

北方領土も絡んだ日露平和条約交渉を抱えている今であれば、猶の事そうでなければなりません。

日済新聞が25~27日に行った世論調査で、韓国駆逐艦の火器管制レーダー照射問題について日本政府の姿勢を尋ねたところ、「もっと強い対応をとるべきだ」が62%で最も多く、「静観すべきだ」が24%。「もっと韓国側の主張を聞くべきだ」に至ってはわずか7%という結果となっています。

これ程世論が韓国の対応に怒っている現状では、安倍政権とて中途半端な対応は取れないでしょう。

つまりそれだけ日本の世論も変わったということです。

未来志向はともに未来を見る者同士でしか成り立ちません。文政権が永遠の過去に囚われている限り、日本との未来が開かれることは相当難しいだろうと思いますね。

この記事へのコメント

  • ばる

    『壊れたラジオのように何度も同じ主張を繰り返す』

    もしかして:レコードプレイヤー、蓄音機
    2019年01月29日 01:03
  • ふくろう

    はじめまして、ふくろうです。
    H27頃から、ほぼ毎日おじゃましています。
    管理人の情報力、表現力にはいつも感心するばかりです。
    H27仕事でつらい毎日でしたが、貴ブログを知って何度助けられたことか。
    情報収集は大変でしょうが、楽しみにしていますので、これからも
    発信をお願いします。
    寒さ厳しいですが、体調に気をつけて下さい。
    2019年01月29日 15:27
  • 日比野

    ばるさん、こんばんは。

    「壊れたラジオ」という表現は最近はあまり使わないですかね。「壊れたレコード」でもよかったのですけども。今やレコード盤自体が珍しくなりましたし、ラジオも壊れませんし。
    2019年01月30日 00:12
  • 日比野

    ふくろうさん。こんばんは。

    こちらこそ初めまして。

    H27というと2015年頃でしょうか。随分と昔から日比野庵を読んでいただいていたのですね。
    誠にありがとうございます。

    僅かばかりでも、拙ブログが、ふくろうさんの助けになるならばうれしい限りです。

    今後共よろしくお願いいたします。
    2019年01月30日 00:13
  • ばる

    レコードプレイヤーは針が飛ぶことで同じところを繰り返して演奏することがありますが、ラジオが壊れたら音量がおかしくなるぐらいです。
    同じフレーズを繰り返すことを表現するのにラジオを出すのは違和感を覚えます。
    2019年01月30日 00:57

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