文喜相・韓国国会議長の陛下謝罪要求発言について

 
今日はこの話題です。

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2月12日、安倍総理は韓国が慰安婦問題をめぐり、天皇陛下による謝罪を求める発言をしたことについて、謝罪と撤回を求めたことを明らかにしました。

これは、韓国の文喜相国会議長が、2月7日、アメリカのブルームバーグのインタビューで慰安婦問題に関し、「一言でいいのだ。日本を代表する首相かあるいは、私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が一度おばあさんの手を握り、本当に申し訳なかったと一言いえば、すっかり解消されるだろう」と発言した件です。

安倍総理は「発言を読んで、わたしは本当に驚いた。外交ルートを通じ、議長の発言は甚だしく不適切、極めて遺憾である旨、強く抗議し、謝罪と撤回を求めました」と韓国を強く批判しました。

政府は既に問題発言の翌8日、外務省の局長級で、9日には長嶺安政駐韓大使が韓国外務省第1次官に抗議。さらに、12日も外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が在日韓国大使館の金敬翰次席公使を外務省に呼んで抗議するなど、都合5回抗議しています。

当然、抗議は政府省庁レベルに留まりません。安倍総理以外にも、10日には河野外相が「発言には気をつけていただきたい」と苦言を呈し、衆院予算委員会で「到底受け入れられるようなものでもない。極めて無礼な発言。政府として、謝罪と撤回を求めているところ……韓国側が誠意ある対応をすると期待している」と非難しています。

同じく、公明党の山口那津男代表も12日の記者会見で「どういう思いで発言したのか定かではないが、天皇陛下の謝罪を求めるというのはいかがなものか」と不快感を示しています。

菅官房長官は日本側の抗議に対し、韓国政府から「早期の日韓関係改善を願う文議長の思いから出たものであり、報道のされ方は本意ではなかった」との説明があったことを明らかにしたうえで、「文議長の発言は、極めて不適切なものだ」と改めて批判。

あまりの無礼に、日本の世論は沸騰状態です。

この日本の怒りに聯合ニュースの特派員は「文議長の発言に日本人が激怒しているみたいだ」と日本の猛反発を報じています。

11日、日本の反発に慌てた韓国の文喜相国会議長は、自身の発言について「戦争時の日本の国王の息子だという意味だ。重要な地位にいる指導者の心からの謝罪を強調する脈絡から出た表現だ。慰安婦問題は被害者たちが納得できるだけの真摯な謝罪が優先されなければならない。日本側は数十回謝罪したと言うが、私は見るに、そのようなことはない」と説明。「韓日のネットユーザーの間でも舌戦になり広がっているようだが、望ましい現象ではない」と火消しを試みました。

自分からあんな発言をして、日韓のネットユーザーでの舌戦が望ましくないとはよく言えたものです。しかも、国事行為しかできない陛下に対し「重要な地位にいる指導者の心からの謝罪」とは陛下を日本の最高指導者か何かと勘違いしているとしか思えません。

これについては、政権批判で何かとネット界隈を騒がせている、小西ひろゆき参院議員でさえ「非常に残念な発言だ。韓国の政治家は真摯に勉強すべきだ。戦中に慰安婦とされた方々には、総理大臣から謝罪の親書を差し上げている。今上天皇は戦時中は児童であり、今は象徴天皇として内閣の助言と承認のもとの行為しかできない。総理の親書は国として最大限の行為である」とツイートしています。

文喜相国会議長は知日派だといわれていますけれども、日本人にとっての陛下の存在とその意味を知らない時点で、とても知日派とは言えないと思いますね。

更に、文喜相国会議長が陛下を「戦争犯罪の主犯の息子」と表現したことについて、報じられた直後の段階では、インタビューに同席した国会報道官が「他の同席者にも確認したが、文氏は『戦争犯罪』という表現は使っておらず、『戦争当時の天皇の息子』と述べたと思う」と否定したのですけれども、インタビューを行った当のブルームバーグが、公式サイトなどで文議長のインタビューの音声データの一部を公開した。音声データでは、文議長が「その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか?」などと述べていて、速攻で嘘がバレています。

まぁ、火器管制レーダーの件で明らかなように、韓国は嘘をつくと世界中に知らしめたばかりのタイミングですし、事は陛下ですから、さしものブルームバーグも、濡れ衣を着せられては敵わんとばかり公開したのかもしれません。

結局、文議長の発言は、韓国は嘘ばかりつく、ということを更に補強するだけになった形ですね。

嘘がバレてから、文議長は韓国メディアの取材に対し、「戦争犯罪の主犯の息子」発言の趣旨について「戦争時の日本の国王の息子という意味だ」とまだ言い訳していますけれども、なぜ息子を持ち出す必要があるのか。言い訳にしても苦しすぎます。

けれども、文喜相議長は謝罪どころか「謝る事案ではない」と逆切れしています。

ここまでくると、流石につける薬もないかなぁという感想を抱かずにはおれません。

ただ、文議長は逆切れする一方で、11日に行った、アメリカのサリバン国務副長官との会談で、悪化している対日関係について「互いにある程度、譲歩して乗り越えなければならないが、今回はそれができず、仲介者が必要だ……アメリカが従来のように、仲介者として乗り出すよう願う」と泣きついています。

そこには、自らの発言の尻拭いを他国にやらせようという思惑が見えるようで、気分の良いものではありませんね。

13日、日韓議員連盟会長の額賀元財務相が韓国を訪れ、李洛淵首相と会談してますけれども、同席した日韓議連の姜昌一会長から「適切でない表現があったかもしれないが、両国関係をよく作っていこうとの趣旨での発言だった」と釈明を受けたと報じられています。

けれども、日本が求めているのは発言の撤回と謝罪であって、言い訳ではありません。

こんな説明では、日本世論は静まらないでしょうね。ネットはとっとと制裁しろという声が相当に高まっていることを考えると、単なる抗議や遺憾の意だけでは、批判の矛先が日本の政府に向かい兼ねない勢いです。

少なくとも、今の文在寅政権であるうちは、韓国が謝罪する可能性は極めて低いでしょう。

今回の件で、現実に制裁に踏み切るまでに残された時間はかなり少なくなったかと思います。

仮に明日、日本政府が韓国に対し何らかの制裁に踏み切ったとしても、それを批判する声は殆ど上がらないと思います。今回の文喜相国会議長の発言は、日韓関係を決定的に破壊したものになったかもしれません。

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