今日はこの話題です。


2月22日~24日にかけて、読売新聞が電話世論調査を行いました。
その中の「日本と韓国は、第2次世界大戦中の元徴用工の問題などを巡り、対立が続いています。今後の日韓関係について、あなたの考えに近い方を選んで下さい」という設問に対し、72%が「受け入れがたい主張を韓国がしている限り、関係が改善しなくてもやむを得ない」と回答。「関係の改善が進むよう、日本が韓国に歩み寄ることも考えるべきだ」が22%に止まりました。
他の世論調査で、レーダー照射問題についての韓国の主張に9割近くが納得できないとし、韓国最高裁の判決に抗議した 日本政府の対応を「支持する」とした回答が8割を超えていることを考えると、まぁ妥当な結果だと思います。
筆者的には韓国が「受け入れがたい主張」ひっこめた後なら改善すべきと考えているのかどうかを調査していただきたいところです。
それはともかく、日本の世論が韓国と距離を置くのも仕方ないとここまではっきり答えを出した以上、政府とて安易な歩み寄りはできません。むしろ、距離を置く対応をしないと支持を失う恐れすらあります。
無論、今の安倍政権はそれを重々承知です。
2月24日、政府関係者が今年10月に開催予定の海上自衛隊の観艦式に、韓国海軍を招待していないことを明らかにしています。
防衛省幹部は「韓国がレーダー照射問題で前向きな対応をとれば招待することは可能だが、今の状況が続くようでは難しい」とし、アメリカやオーストラリア、インド、シンガポールなどに加え中国にも案内を出している中、韓国は呼ばない。ある種の制裁といえば制裁だと思いますね。
自民党国防族は「観艦式は首相も出席する海自の一大イベントだ。レーダー照射問題を棚上げにして韓国海軍を呼べば、日本が許したとの誤ったメッセージを送ってしまう。韓国が事実を認め、謝罪しない限り招待はあり得ない」と述べているそうですけれども、まぁその通りです。少なくとも、今の文在寅政権の間に、謝罪することは考えにくいでしょうから、このまま順調に韓国との関係が疎遠になっていくものと思われます。
疎遠になるのは日本とだけではありません。アメリカも韓国を見捨てる準備に入っています。
2月19日、在韓アメリカ大使館は、20日に予定していた外交部担当記者団に対する会見を延期すると発表。続く22日には、ボルトン大統領補佐官の韓国訪問が中止されたと報じられています。
24日には釜山で、日本の谷内正太郎・国家安全保障局長および韓国の鄭義溶・大統領府国家安保室長との会談が予定されていましたから、それをドタキャンした形です。
ボルトン氏の報道官によると、「人道支援物資の搬入をめぐり軍部が重要な決断を迫られるなど、さまざまな事態が展開している南米ベネズエラ情勢に注力するためワシントンにとどまることにした」とのことですけれども、ハリス駐韓大使といい、ボルトン補佐官といい、米朝首脳会談直前の時期にドタキャンなど、米朝会談に韓国など必要ないと言っているようなものです。
ボルトン大統領補佐官は今月末に行われる2回目の米朝首脳会談には出席するとしていますから、まぁ、そういうことですね。
また、中国も怪しい。
23日、韓国軍合同参謀本部は中国軍機が、離於島南西から韓国と日本の防空識別圏に侵入し、竹島と鬱陵島の間を通るなどし、引き返したと発表しました。中国軍機が両島間上空を飛行するのは初めてで、韓国軍は戦闘機を緊急発進させ追跡や警告を実施。韓国国防省と外務省が在韓中国大使館の駐在武官を呼び出し、強く抗議したとしています。
日本も同じく23日、防衛省統合幕僚監部は中国軍のY9情報収集機1機がこの日、東シナ海から日本海の公海上を飛行したと発表しました。空自の戦闘機がスクランブルして対応に当たり、防空識別圏に侵入したものの領空侵犯はなかったということです。
ただ、防衛省が発表した資料では、中国軍機の飛行経路は鬱陵島と竹島の間に向かってはいるものの、その間を通過する前に途切れていて、韓国軍が発表しているように、竹島と鬱陵島の間を通ったと確認は出来ません。
ただ、韓国側の慌て振りを見る限り、中国軍機は鬱陵島と竹島の間を通過していたのだろうと思われます。
これについて、NEWS US殿は、「竹島は鬱陵島とだけ繋がっている韓国領だと韓国が見なしていると中国は考えた。そこでこの海域を分断するようにわざと軍機を飛ばした」と、中国が竹島は韓国領ではないと示威行為をしたのではないかと見解を述べています。
その可能性は十分あると思いますね。
韓国マスコミは今になって慌て始めました。
25日、朝鮮日報は海自哨戒機への火器管制レーダー照射問題など、日本との確執を問題視し、アメリカのボルトン大統領補佐官が訪韓を直前に中止し、日米韓高官級協議が取りやめとなった直後に中国機進入があったと述べています。
また、文化日報も社説で「韓米日の安保協力が確固なら、中国はこんな粗暴には出てこられない……米韓合同演習が中止・縮小され、韓日関係は友好国ではなく『敵国』の水準だ」と懸念を示しています。
まぁ、身から出た錆という他ありません。
日米から見捨てられつつあるにも拘わらず、文在寅政権は反日に余念がありません。
国連人権理事会では、韓国の康京和外相が旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦問題に言及。日韓双方の取り組みは「被害者中心の視点を欠いていた」と、未解決だと口にしました。
蒸し返し、ムービングゴールポスト。いつものことながら、もうお腹一杯です。
冒頭で取り上げた世論調査にもあるように、将来、日韓関係が改善することがあるとしたら、韓国の謝罪と反日の放棄以外にもうないような気がしますね。
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