文在寅政権のダブルスタンダード
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
2月2日、政府関係者は、韓国駆逐艦による火器管制レーダー照射事件発生以降、韓国艦艇が海自哨戒機に対し、無線による警告を常態化させていると明らかにしました。
海自哨戒機の警戒・監視活動が「低空威嚇飛行」に当たるとの主張を正当化する狙いがあるとみられているのですけれども、哨戒機の証拠動画等、ここまで実態が明かされてしまったら、いくら嘘に嘘を重ねても、それで他国の軍や政府を説得するのは難しいと思われます。
自民党の佐藤正久参院議員は、「5キロ先からの非武装哨戒機に無線警告?常識的にあり得ない。他国海軍も驚くだろう。北朝鮮の瀬取り監視任務に就くカナダや豪州等の哨戒機になされたら、さぞやビックリするのでは?」と呆れたようにツイートしています。
確かに韓国軍が日本にではなく、他国の哨戒機に対しても同じ無線警告をするのかどうかは少し興味があります。瀬取り監視を嫌がっているのか、それとも日本に対してのみなのか。なんとなれば、日本の哨戒機に他国の武官に乗って貰っての哨戒活動をしてみれば、よりはっきりするかと思います。
実際、韓国によるこの類の嫌がらせは日本に対してのみ行っている可能性はなくもありません。なぜなら、中国に同じことをされても韓国は抗議していないからです。
昨年、中国の軍用機が韓国の防空識別圏に約140回無断進入していたと朝鮮日報が社説で報じています。
それによると、2017年までは主に日中韓の防空識別圏が重なる地域に無断で進入していたのが、昨年は黒山島や鬱陵島近くの韓国防空識別圏まで入ってきたのだそうですけれども、韓国政府は中国国防省に正式に抗議したり、在韓中国大使を呼び出して問いただしたりしたことはなく、中国の武官を呼び出す程度にとどまっていると報じています。
そして、それどころかTHAAD配備では「THAADの追加配備をしない」「米国のミサイル防衛(MD)システムに参加しない」「日米韓安保協力は軍事同盟に発展しない」という「三不原則」を約束する一方、日本に対しては妥協の気配すらなく、鄭景斗国防部長官が、海軍作戦司令部を訪れて日本に強く対応するよう指示。韓国政府は日本が「主敵」であるかのように扱い、「北朝鮮の後ろ盾」を自任する中国については何をされようと目をそらそうとしている、と厳しく批判しています。
韓国が中国に逆らえないのは昔からのことだったかもしれませんけれども、中国と日本に対する韓国の態度はやはりダブルスタンダードだと言わざるを得ません。
それに、文在寅政権のダブルスタンダードは、火器管制レーダー照射事件だけではありません。「ドルキング」事件と呼ばれる司法介入もそうです。
昨年の平昌オリンピックで文在寅政権は、突如、アイスホッケー女子チームを南北合同チームにすることを発表し、物議を醸しました。それまでオリンピックを目指して練習を積んできた選手や若い世代から反発の声が上がり、韓国の大手ポータルサイトでは、韓国選手から出場する機会を奪った文政権を批判する書き込みがと共感を表すクリック数が急増しました。
ところが与党側はこれは不正に操作されたことによる急増だとして警察庁に告発。捜査が始まりました。
捜査の末、昨年3月末に与党党員の金ドンウォン氏が逮捕されました。彼は、韓国では有名な時事ブロガー「ドルイドキング」として知られた人物でした。
そして更に、金ドンウォン氏は文大統領の最側近といわれる金慶洙現慶尚南道知事とも関係があることが分かりました。
金慶洙知事は金ドンウォン氏との関係を否定していたのですけれども、実際はメッセンジャープログラム「テレグラム」を通じてメッセージを交換していたとされ、2017年5月の大統領選挙直前まで、文大統領や与党に有利になるようネットの書き込みを操作することを承認し、認めていたといわれています。
また、 裁判では金慶洙知事が金ドンウォン氏にネットでの世論操作の代償として駐大阪大韓民国領事館の総領事職や仙台の総領事職を提案したとされているようです。
結局判決は、金慶洙慶尚南道知事に懲役2年。金ドンウォン氏には懲役3年6ヶ月の実刑判決が言い渡されました。
これに対し、韓国与党は「これは裁判所の要職を掌握しているヤン・スンテの一派が組織的に抵抗している」と「判決不服」を表明し、緊急会議を開いて「司法壟断勢力および積弊清算対策委員会」を立ち上げました。
ヤン・スンテ氏は韓国の前最高裁長官で朴槿恵前大統領時代に元徴用工裁判を遅らせるなどの職権乱用で逮捕された人物なのですけれども、その彼の一派が報復をしているというのですね。
与党は判決不服申し立てでは飽き足らないのか判決を下した裁判官を「弾劾すべき」とまで激高しました。これには韓国メディアも猛反発。世論を巻き込んで論争になっています。
ある韓国紙記者は「10・30判決では司法を尊重する、韓国は三権分立で司法に政治は介入できないとしていた文大統領や与党でしたから、今回も司法を尊重する立場を明らかにするものと思われていたし、そう期待されてもいた。それが刑が最終的に確定しない一審判決なのにこの体たらく。……文大統領はまだ自身の立場を表明していませんが、支持率が下がる中、米朝首脳会談や金正恩労働党委員長のソウル訪問などがあっても、挽回は相当厳しい」
中国には何もいえず、平昌オリンピックや大統領選での世論操作では自分に都合の悪いことは封殺する。文在寅政権のダブルスタンダードは、韓国国民に認識されるにつれ、その怒りは文在寅政権に向かうはずです。
あるいは、文在寅大統領は自身に向けられた怒りを、反日によって逸らそうとするのかもしれませんけれども、日本の世論も韓国という国の実情というか正体を目の当たりにして、関わり合いに成りたくないと思いはじめています。
文在寅大統領がどこまで粘るかは分かりませんけれども、その粘りが半島統一の前に尽きるかどうか。
積弊清算によって支持を集めた者は積弊清算によって倒される。
今年の韓国は要注意かと思いますね。
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