今日はこの話題です。


2月4日、自民党の小野寺五典前防衛相は、衆議院予算委員会で、韓国の火器管制レーダー照射問題について「北朝鮮の瀬取り監視活動に協力している米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど多く国があるが、このような国々も哨戒活動中に韓国からレーザーを照準されるのではないかという心配がある……このような国々と共に韓国に圧力を加えることが重要だ」と述べ、「昨年12月20日、日本の排他的経済水域内では北朝鮮船舶の操業そのものが違法なのに、その船舶はいったい何をし、なぜ韓国軍艦と警備艦がそこにいたのか謎……韓国は遭難船舶に対する人道的な作戦を行っていたと主張しているが、本当に救助だったのかどうか不可解さは消えない」と疑惑を述べました。
小野寺前防衛相の指摘はごもっともですけれども、もっと注目されるべきなのは、アメリカの元大統領特別補佐官マイケル・グリーン氏が最近のメディアへの寄稿で「オーストラリアからシンガポールまでアジア国家のほとんどの政府は現在の日韓関係悪化の主要な原因は韓国にあるとみている」と述べたことを指摘した部分です。
これは、マイケル・グリーン氏が、中央日報へ寄稿した「韓日関係の悪化は中国の傲慢を招く」の中での指摘です。次に該当部分を引用します。
韓日関係の悪化は「民主主義国家はアジアの平和と安定に必要な基準と価値を守護するほど和合できない」という中国の傲慢を招くおそれがある。さらに日本と韓国の対立は必然的に韓米同盟に緊張を招き、アジア覇権を狙って戦後のアジア国家の同盟関係が分裂することを内心望んでいる中国に隙を与える。米国は中国が日本や豪州より韓国を容易なターゲットと考えているという点を心配している。
中国とのTHAAD(高高度防衛ミサイル)事態に続き、最近は日本と対立する韓国を眺めながら、中国は韓国を冷遇しても戦略的な報復はないはずという確信をさらに強めるだろう。敵を阻止することに気が合う同盟と協力しなければ敵は挑発する。
実際、多くの専門家は韓国が日本帝国主義の犠牲だったため日本より道徳的に優位にあると話すだろう。しかし現在、日本との対立局面で韓国は政治的に有利な位置ではないという冷酷な現実を悟る必要がある。豪州からシンガポールにいたるアジア国家の大半は、韓日関係の悪化が韓国内で生じた葛藤のためだと考えている。
マイケル・グリーン氏は戦略国際問題研究所副理事長で、知日派の政治学者です。
その彼がアジア国家のほとんどの政府は日韓関係悪化の主要な原因は韓国にあると断言した訳です。確かに韓国への圧力になるでしょうね。
なぜなら、「韓国の宣伝戦と日本の言論戦の違いに留意せよ」のエントリーでも述べたように、韓国の情報戦は「宣伝戦」であり、事実関係などどうでもよく、とにかく自分の主張を第三国に信じさせれば勝ちだと思っているからです。
あれほど、一生懸命に無いこと無いことを声高に主張していたにも関わらず、アジア国家の政府には通じていない訳です。ただ、もちろんこれは現時点での話であり、まだ政府レベルでそうだというだけです。
韓国は自分たちの宣伝戦とロビー活動は、目的を達成するまでしつこく続けてきます。ですから他国は日本の言い分を分かってくれているなどと胡坐を掻いているのではなく、都度反論しておかなければなりません。
小野寺前防衛相は、「韓国に対して何か言うよりもむしろこのような国際社会の雰囲気が韓国には強力なメッセージになる……韓国とは同じ土俵に上がってさまざまにやり取りをしても仕方がない。むしろ国際世論に訴えていくことが大切……韓国にしなければならないことは、事実に基づいた冷静な抗議であり、韓国側がいうさまざまな問題については、同じ土俵で戦わずに、むしろ『丁寧な無視』をするくらいの心構えが必要でないだろうかと思う」と指摘しています。
「丁寧な無視」とはまた中々気の利いた表現ではないかと思いますけれども、韓国に対して何にも言わないのは宜しくない。そうではなく、韓国の言い分は「全くの出鱈目であり、嘘である。日本は被害者で、韓国こそが加害者なのだ」と、韓国に被害者ポジションを取らせないように反論を都度していく。
そして、今まで以上に国際世論にずっと韓国の非を訴えていく。そ韓国が謝罪するまで続ける。そうした対応が「丁寧な無視」になるのではないかと思いますね。
「みずきの女子知韓宣言」サイトによると「韓国の嫌がる『無視』は「冷遇、見下し、相手の言い分を受け入れずに言い返す』みたいな態度」とのことですから、やはり韓国に被害者ポジションを取らせないようにいちいち反論し、韓国の言い分は一切無視するという対応が大事だと思いますね。
既に韓国は日本にとって友好国ではなくなりつつあります。安倍総理の年初の施政方針演説には韓国はほぼ無視されました、
また、
韓国の一部マスコミからも「日韓はもはや『友人』ではなく、昨年始まった朝米対話以後、北朝鮮の核の脅威の減少により『ビジネス』の余地も大幅に減った……今までの対立は今後に続く『巨大な破局』の序章に過ぎないのかも知れない」と嘆く記事も出ています。
ただ、それも、マイケルグリーン氏の言葉を借りれば、主要な原因は韓国にあります。
日本はこのまま韓国を「丁寧に無視」しつつ、次の有事への備えを進めるべきだと思いますね。
この記事へのコメント
ばる
「そ」は消し忘れですか?
修正するなら「それこそ」ですか?