反省しない韓国の文喜相議長と忍び寄る情報戦争
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
3月27日、韓国の文喜相国会議長が慰安婦問題に絡んで天皇陛下に謝罪を求めた発言に日本側が反発していることについて「真意が伝わっていない」と述べ、「発言の趣旨は『戦争犯罪や人倫に関する罪は時効がない。ドイツが敗戦国でも欧州の長なのは、全ての問題に謝罪し、現在も続けているからだ。心のこもった謝罪が最も重要だ。安倍晋三首相や安倍首相に準じた日本を象徴する国王が慰安婦のおばあさんを訪ねて、申し訳なかったと一言言えば、根本的な問題が解決する』という話だった」と釈明しました。
前回の発言から何一つ変わっていないし、日本から抗議されたにも拘わらず、反省どころか悪びれもしていない。
先月「文喜相・韓国国会議長の陛下謝罪要求発言について」のエントリーで文喜相氏は知日派と言われているがそうとは思えないと述べましたけれども、やはりの感を強くせざるを得ません。
当然、この発言に日本は大きく反発。
27日、菅義偉官房長官は記者会見で、「一連の発言は甚だしく不適切であって、コメントする気にもならない」と強く批判。外交ルートを通じて韓国側に強く抗議し、謝罪と撤回を求めたことを明らかにしました。
コメントする気にもならないという表現に怒りの大きさが表れているように見えますけれども、もういつもの遺憾砲だけでは何にも変わらないし、いい加減、世論もそれで済ますな、という声が大きくなっているように感じます。
27日、自民党は外交部会や領土に関する特別委員会などの合同会議を党本部で開き、元徴用工判決などへの対応について協議しています。
会議の冒頭で、新藤義孝前総務相は徴用判決と日本企業の韓国内資産の差し押さえを「日韓関係を根底から壊す暴挙……これを許しては、国と国の信頼も成り立たないし、外交も機能しなくなる……今こそ、日本の本気を示す時だ……韓国の政権に対して『早く目を覚ませ』と申し上げたい」と述べ、また、出席者からは、「政府が検討中の対抗措置を公表することも牽制につながる」 とか「日本企業への影響も覚悟して、大きな打撃を与える経済制裁を行うべきだ」などといった意見が噴出。中には「外交を断絶すべきだ」との声も上がったようです。
対抗措置を取っておらず、それを匂わせるだけで慌てふためいている韓国の様子を見る限り、確かに対抗措置を公表するだけで牽制につながる部分はあると思います。それは、差し押さえした日本企業の韓国内資産を現金化できないでいるのを見ても明らかです。
元ガーディアン紙ソウル特派員であるマイケル・ブリーン氏は、今年2月、韓国・中央日報の取材lに対し、韓国人の歴史認識について「理解できるが、客観的なものではない……日本よりも中国が協力国とみるのは古代史的観点だ……ポスト金大中世代の方が否定的になっている。教育のためだと考える。日帝強占期については後回しにしなければならない」と指摘しています。
更に、ブリーン氏は、3月17日、朝鮮日報に寄稿した「民心も法に従うべき、韓国の指導者は勇気をもって示せ」という記事で、「民心はこの国で神秘的な指導者の役割をしてきた。多くの人が民心を国民の魂の表現、民主的で深遠で善良なものだと思っている……ただし、民心そのものが問題なのではない。韓国の政治システムの弱点は、政治指導者と司法の決定権者たちが『民主主義は民心に服従することを要求している』と思い込んでいることにある」とも述べています。
日本人から見ても、その通りと頷くばかりの内容なのですけれども、米国在住のジャーナリストで、パシフィック・リサーチ・インスティテュート所長の高濱賛氏によると、このインタビュー記事は、中央日報の英語版には掲載されていないのだそうです。
このことについて、高濱氏は知人のジャーナリストのコメントとして「中央日報はサムスン系の保守中道の夕刊紙だ。左派の文在寅大統領の内政外交政策には批判的な論調を堅持している……ブリーン氏はこれまで同紙に定期的に投稿してきている。したがって同氏が述べている主張は中央日報のそれと重なり合う部分があることは間違いない……ここで同氏が述べたことは日本人にとっては聞こえのいいことばかり。だから編集者は英語版よりも日本語版に載せようと判断したのだろう」を紹介しています。
更に別のジャーナリストからも「ブリーンという人物は不思議な人物で、かって統一教会支持者だった。確か統一教会の教祖、文鮮明師の伝記を書いたことがある。一時統一教会傘下の『ワシントン・タイムズ』にも記事を書いていた……在韓欧米社会では一定の影響力を持ち続けているはずだ。これだけの露骨な文在寅批判を繰り広げている背景に何があるのか」とのコメントをもらったとしています。
高濱氏によると、ブリーン氏は2年前の彼の著書で「韓国にとって、時として必要なのは多くの国民が望んでいること、正しいと信じていることに反して行動するだけの強いリーダーだ」と書いていたと指摘し、今の日韓関係は、単に政府間同士ではなく、メディアを巻き込んだ「心理戦争」に突入したのではないかと述べています。
中央日報に何か意図するものがあるのか分かりませんけれども、冒頭で述べた、文喜相国会議長の発言でも、実は、ちょっと似たようなことがあります。
冒頭の文喜相氏の発言は、韓国のハンギョレ新聞によるインタビュー記事だそうなのですけれども、ハンギョレ新聞の日本語版サイトには件の記事は見当たらないのですね。
筆者の探し方が不十分なだけなのかもしれませんけれども、文喜相氏の謝罪要求発言に対する菅官房長官の抗議の記事は直ぐに見つかりますから、件の発言関連をすべて掲載していない訳でもないようです。
では、韓国語版ではどうかというと、おそらくこの「文喜相国会議長『改革立法の最初の改憲... 今間に合う』」がそれになるのではないかと思われます。機械翻訳でしか確認できていませんけれども、このインタビュー記事の後半に、件の発言があります。
ハンギョレ新聞にどんな理由があって、文喜相氏のインタビュー記事を日本語版に掲載していないのかは分かりませんけれども、少なくとも日本語版で掲載すれば、より日本人の目に留まり、更に反発を買っていたことは考えられます。
それを考えると、先にとりあげた高濱氏ではないですけれども、韓国メディアの報道には、何某かの情報戦的要素も仕込まれている可能性も頭の片隅に置いておいてもよいかもしれません。
ちなみに、件のインタビューで文喜相氏は「信頼がなければ共同体も、国家もない、孔子の言葉だ。 大統領が何を言っても、信じなければ国はない。……私は信頼される政治家になるために努力してきた」と述べているのですけれども、文在寅大統領の言葉が信ずるに足るものかどうかは、もう韓国の現状が示しているのではないかと思いますね。
この記事へのコメント
ありろん
戦争犯罪への天皇陛下の謝罪が当然であると言う、国際コンセンサスの形成に乗り出したことが記事の中心かと思いましたが、文大統領の信用状況からそこまでは難しいということでしょうか。
しかし、韓国は狡猾な国ですから、国連や諸外国への洗脳工作は継続してくると思いますので、注意と日本発のプロパガンダ工作は必要ですね。
日比野
>戦争犯罪への天皇陛下の謝罪が当然であると言う、国際コンセンサスの形成に乗り出したことが記事の中心かと思いましたが……
その可能性は否定できませんし、今後工作活動はやってくると想定して、日本からもアンチプロパガンダを掛けていく必要があると思います。
現在進行形で、行われているのは「旭日旗」ですね。一サッカー選手の言い逃れが、「戦犯旗」へと捏造されていくのを我々は目の当たりにしている訳ですからね。
彼の国の言い分は間違いであり、根拠のない嘘を平気で宣伝する国である、とこちらからも広報しておく必要があると思いますね。