文在寅のスケープゴートとドレッシング

 
今日はこの話題です。

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3月29日、韓国の世論調査機関ギャラップが26~28日に全国の有権者1003人を対象に文大統領の職務遂行評価の調査発表しました。その結果、「よく遂行している」という回答は前週より2%ポイント下落した43%と、文大統領の就任後最も低い数字となりました。

一方、否定的な評価は2%ポイント上がった46%と、昨年12月と今年3月に続き、再び否定的な評価が肯定的な評価を上回りました。

肯定的な評価の理由では「北朝鮮との関係改善」が14%、「外交」が9%、「改革/積弊清算/改革意志」8%、であったのに対し、否定的な評価の理由は「経済/民生問題の解決不足」が36%、「北朝鮮との関係に集中/北朝鮮寄り傾向」が16%と、経済問題が大きく支持を落としている理由に挙げられています。

確かに就任以来一向に上向かない経済をみれば国民の不満が溜まるのも尤もです。

22日、韓国の文在寅大統領が大邱の市場を訪問した際、警備のSPが自動小銃を手にする姿が公表され、波紋を呼んだことがありますけれども、武装テロのような重武装した集団から身を守るのでない限り、過剰な装備であると思われます。

韓国では、ショットガン、ライフル、拳銃とも許可を取れば入手できるものの、銃器は警察署に預けておき、射撃のために使用するごとに警察署から借り出し、使用後はふたたび返却する規制が掛かっています。

文大統領のSPが自動小銃で武装しているということは逆にいえば、それが必要になるほど緊迫した状態にある、すなわち狙撃される危険があると認識しているともいえる訳です。

北朝鮮とポピュリズムで延命を図る文在寅」のエントリーで、文政権は、政権維持が至上命題であると述べましたけれども、支持率低下に見舞われている文在寅政権が、政権維持の為に打ってくると考えられる手法が二つあります。

それは、スケープゴートとドレッシングです。

スケープゴートとは、ある過失の責任を取らされ「身代わり」となる個人、または集団の事ですけれども、韓国についていえば、一番お手軽で、常に使われるスケープゴートは「日本」です。いわずとしれた「反日」ですね。

何か不始末があると、ウルトラ難癖理論を駆使して日本のせいにする。そうすることで政権批判を躱して支持率を回復させる。

ただ、文在寅政権は余りにその手をやり過ぎてしまったせいで、日本を本気で怒らせてしまった。これ以上反日をすると、日本から報復を受けてしまう。となると別のスケープゴートを用意せざるを得なくなります。文在寅大統領が進めている「積弊清算」も見方によれば、一種のスケープゴートになるといっていいでしょうね。

29日、韓国大統領府の金宜謙報道官が報道官就任後、財テクで高額不動産を購入したことなどで批判されたことを受けて辞任を表明していますけれども、こちらのNews US殿のサイトでは、中央日報がこの件で激しく批判をしていたことを取り上げ、「スケープゴートと支持率回復の手段だった」のではないかと指摘しています。確かにその可能性は考えられます。

ただ、これまで「文大統領の口」とまで呼ばれ、文政権への批判一切に対応していた金宜謙報道官を失うことは文政権にとっても軽いものだとも思えません。ある意味、味方の首をちょん切って見せなければならないくらい追い込まれているともいえるかもしれません。

もう一つのドレッシングとは、株式市場などで機関投資家がファンドの評価額をかさ上げするために、月末やファンドの決算期に保有株に買いを入れるいわゆる「ドレッシング買い」と呼ばれる行為がありますけれども、それと同じニュアンスです。

つまり、着飾ったり、お化粧してみせて、外見えを良くして支持率を上げようというものです。

29日、韓国大統領府が来月4月にアメリカを訪問し、11日にトランプ大統領と米韓首脳会談を行うと発表しました。

アメリカから不信の目が向けられ、アメリカ国務省の官僚から「金剛山観光再開と開城工業団地再稼働問題を言及するつもりなら来ないでもらいたい」とまで言われている現状で、よくもアメリカ訪問と首脳会談がセットできたものだと思います。

会談がどのようなものになるかは分かりませんけれども、ネット界隈ではトランプ大統領に怒られにいくだけだなどと批判されているようです。

ただ、ドレッシングという観点でみれば、会談の中身などどうでもよく、首脳会談をしたという事実だけがあればよいのかもしれません。

文在寅大統領がにこやかにトランプ大統領と握手している写真の一枚でもあれば、あとは尾びれ背びれ胸びれをつけて、トランプ大統領は、文大統領の話に理解を示したとかなんとか思いっきり盛った記事を載せさせて、韓国国民の支持を集めることも期待できます。

けれども、スケープゴートにせよドレッシングにせよ、それらは一時のものに過ぎません。賞味期限は長くない。こんな手段に頼るだけであれば、文在寅大統領はジリ貧となり、どうにもならない状況に追い込まれるのではないかと思いますね。

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