市民団体に白旗上げた釜山市と止まらない親日清算
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
4月17日、韓国の呉巨敦・釜山市長は、全国民主労働組合総連盟の金在河(キム・ジェハ)釜山本部長、朴仁映(パク・イニョン)釜山市議会議長と共に釜山市議会のブリーフィングルームで、撤去した労働者像の返還と円卓会議の構成に関する合意文を発表しました。
マスコミは、釜山市が市民団体の抗議に白旗上げ、労働者像を返還したと報じていますけれども、釜山市東区は過去にも撤去と返還を繰り返していて、今回が初めてではありません。
釜山の複数の市民・労働団体が参加する「積弊清算・社会大改革のための釜山運動本部」なる団体があるのですけれども、それが強制徴用労働者像建設特別委員会(建設特委)を立ち上げ、2017年9月から釜山にある日本総領事館前に労働者像の建設を推進していました。
2018年5月1日には、メーデーに合わせて日本総領事館前に労働者像を設置しようとしたのですけれども、これを阻止しようとする警察と揉み合いになり断念。結局、日本総領事館の前にある「平和の少女像」から約40メートルほど離れた歩道の上に労働者像をおいて「現在の位置に設置」を宣言しました。
釜山東区は、労働者像を運ぶよう建設特委に道路原状回復の戒告状を送ったのですけれども、建設特委が従わなかった為、2018年5月31日に像を強制撤去。その後、7月に像は建設特委に返還されました。
けれども、しつこい建設特委は、3月1日に鄭撥将軍銅像の近くに労働者像を勝手に置いて、臨時設置を宣言。その後、釜山市と東区役所に労働者像の設置問題をめぐる交渉を要請しました。既成事実を作ってから交渉を要求する、ヤクザなやり口です。
第1回交渉は物別れに終わったのですけれども、今月11日に開かれた第2回交渉で、建設特委と東区役所は、日本総領事館近くにある鄭撥将軍銅像の近くのサムジ公園に労働者像を建てることで合意しました。
けれども、釜山市はこの合意を認めず、「労働者像を建てれば、強制撤去する」と予告。4月12日に強制撤去を行いました。
建設特委はこの強制撤去に猛反発。14日には鄭撥将軍像の前で組合員ら約100人が参加する「強制徴用労働者像奇襲撤去糾弾大会」を開き、釜山市長出勤阻止闘争を行うと発表しました。
彼らは、単なる「デモ」ではなく、実力行使に訴えます。
市長の謝罪と責任者処罰を要求する市民団体は釜山市庁に突入。「撤去は親日だ」を合言葉に市庁の職員たちと激しく衝突しました。
市民団体は市長室のフロアまで進入したものの、すんでのところで、警察が阻止。市庁の占拠はなりませんでした。
この暴挙に、釜山市長も心が折れたのか、今回の労働者像返還になった訳です。
釜山の呉市長は合意文の発表に先立ち「行政機関として手続き的問題について不可避な措置を取らざるを得なかったことについて、何度も遺憾の意を表明した……あらためて労働者像建立委の皆さんと労働者像建立のために募金して心を一つにしてくださった市民、労働者の皆さんに心配をかけたことを謝罪する」と述べ、今回の措置に問題があったかどうか検証し、再発防止に向けて徹底的な措置を講じると表明しています。
けれども、元々、違法に設置された労働者像を撤去した釜山市の行動は、法に則った行為です。それを間違っていたと自身で認めてしまっては、話になりません。やはり彼の国は「親日」と見做したものであれば、法を捻じ曲げてもお咎めなしのようです。
同じような「親日清算」は他にもあります。
4月7日、汝矣島・輪中路での花見会場には「桜祭りの原産地は確かに日本です! 桜祭りと韓国とは全く関係なく、1500年もつづいている日本だけの最高の伝統であり、侍や日本の極右、軍国主義、全体主義侵略主義の象徴です」などという看板を立てて「日帝残滓」を煽っていたようです。
少し前まで、韓国は、ソメイヨシノは韓国起源だと主張していました。ところが、昨年9月、中央日報が「済州か日本か...ソメイヨシノ起源めぐる110年論争に終止符」の見出し記事で韓国の研究チームが行ったゲノム分析の結果として、ソメイヨシノの韓国起源説が否定されました。
自身が起源主張していたソメイヨシノが日本種だと分かった途端、日帝残滓だとして排斥する。
やはり、関わるにはリスクが大きすぎる国だと言わざるを得ません。
冒頭で述べた「強制徴用労働者像」を撤去したことに対する市民団体の抗議行動をうけ、朝鮮日報は社説「2019年に抗日闘争、時代錯誤も甚だしい」で、抗日闘争とて、異常な行動が行き過ぎてしまうと、いつかその代償を払わねばならなくなるだろう、と警告を発していますけれども、その声が受け入れられる日は、まだまだ遠い気がしてならないですね。
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