韓国は日本の敵となる準備を始めていた
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
4月11日、韓国国防部が日本に対し、韓国海軍艦艇から3海里(約5.5キロ)以内に近付いた軍用機には火器管制用レーダーを照射して警告するという内容の対応マニュアルを説明したと読売新聞が報じました。
この新指針は、鄭景斗国防部長官が自衛隊の哨戒機に対する「強力な対応」を海軍に注文し、用意されたとしています。
その内容は、これまで定めていた、外国の哨戒機が韓国艦艇と一定の距離内に進入した時に送りだす警告通信の文面を強化。艦艇に搭載された対潜水艦探索用リンクス・ヘリコプターを機動し、武器システムを稼動することなどが含まれているとのことですけれども、同盟国であるアメリカ以外の哨戒機が韓国の艦艇から3カイリ以内に接近すれば警告通信し、それでも従わない場合、火器管制レーダーを照射するというものです。
一部には、日本に対しては、哨戒機が高度150メートル、距離で500m離れて飛行した場合でも警告通信→火器管制レーダー稼働→警告射撃で対応する方針だという話もあります。
とんでもないことです。
韓国側のマニュアルは今年1月23日に日本の韓国駐在武官を呼び出した際に通知されていたらしいのですけれども、今月10日、防衛省関係者がソウルを訪問し抗議しました。
日本政府は国際法上根拠がないとして、マニュアルの撤回を要請。ハリス駐韓アメリカ大使も鄭長官に指針に対する懸念を伝えています。けれども、韓国は撤回を受け入れませんでした。
この読売の報道に韓国側の対応は混乱しました。
22日午前、韓国国防部のノ・ジェチョン副報道官は定例会見で、「わが軍が通知したというのは事実無根」と述べ、韓国軍合同参謀本部の関係者も「確認したところ、関連内容を通知したことはない」と否定し、「偶発的な衝突を防止するために対応マニュアルを補完した」とマニュアルを修正したことは認めていました。
ところが午後になると「偶発的衝突防止のための軍事的措置と基調については説明した事実はある……作戦の細部手続きなど対応マニュアルを通知した覚えはない」と軌道修正。記者から「では、軍事的措置と基調とは何か?」と聞かれると「具体的な内容は安全上明らかにできない」と口を閉ざしました。
まぁ、懸命に隠すところをみると、火器管制レーダー照射だけでなく、警告含めた砲撃行動もあると疑わざるを得ません。
韓国は「日本政府が非公開とすることにした内容を公開したことに遺憾を表する」と逆切れしていますけれども、内容が内容だけに捨て置けるものではありませんし、非公開の内容を一方的に自分に都合よく公開するのは、韓国のお家芸のようなものでしょう。人の事を言えた義理はありません。
おそらく、日本政府は撤回を求めても、韓国が飲む気がないとみて、読売にリークしたのだと思います。まぁ、国家間の信頼が無くなるとこうなる訳です。
自分の非を認めず、嘘ばかりつく相手には、このようにどんどんと公開してしまうという手は非常に有効です。表であれ、水面下であれ、協議する端からどんどん公開してしまえば、次からは会談など出来なくなってしまいますからね。
戦略的無視を実行するには、筑波大学大学院教授の古田博司氏が説く、韓国に対しては「助けない、教えない、関わらない」の「非韓三原則」をもって当たるのがよく、原則会談はしない。どうしても会談をすることになった場合でも内容を全部公開する。これをしつこく続ける一方で、韓国の非常識ぶりを事あるごとに言えばよい。
それこそ、演説の最後には、古代ローマ帝国のカトーよろしく「それにつけても、韓国は非常識である」とのフレーズで締めくくって、忘れやすい日本人に警告を発し続けてもよいのではないかと思うくらいです。(冗談ですが)
韓国の新方針では「アメリカ以外の哨戒機が韓国の艦艇から3カイリ以内に接近すれば警告通信する」ということですけれども、それならば、自衛隊哨戒機が単独ではなくアメリカ軍と一緒に哨戒した場合、敵味方の識別はどうするのか。敵味方識別装置はオンにするのかオフにするのかという問題が発生します。
敵味方識別装置とは、目視の距離を超える数十~数百キロ先の飛行機が友軍機なのか敵機かを、電波で判別する装置。識別信号を電波で送受信するもので、結果はレーダー画面上に味方機なら青、不明機なら赤の三角印などで表示されます。
アメリカと同盟を結んでいる韓国の軍の装備はアメリカ製が大半で、敵味方識別装置も例外ではありません。
アメリカからみれば、日本も韓国も同盟国であり、韓国にも日本との防衛協力を要請している関係で、敵味方識別にも日本は味方と入力されています。
つまり、敵味方識別装置をオンにすれば、日米軍機はともに味方になりますし、オフにすればどちらも所属不明機になってしまいます。
そんな状態でアメリカ以外の軍機だけ、警告通信が出来るのか。
やるとすれば、現行の韓国軍艦に搭載している敵味方識別装置を無理やり改造するなりなんなりして、日本を敵と入力しなおすか、目視でアメリカ機とそれ以外を判別する他ありません。
※4/24注記) コメント欄にて「敵味方識別装置には、各国ごとの周波数・信号の取り決めがあり、日本・米軍の区別はつく」との御指摘をいただきました。
それ以前に、自衛隊機に米軍兵や米軍士官が同乗していても火器管制レーダー照射するのか。
それらを考えると、本当にそんな運用が出来るのか首を捻ってしまいます。
今回明らかになった韓国の新指針について防衛省幹部は「報道内容は正しい。その通りだ。許しがたいことに、韓国が一方的に通告してきた。でも、こちらは絶対に認めない。当たり前のことだ」と断言。
更に「韓国海軍艦艇から1月以後、何度か、警戒・監視中の海自機に『どこの国の哨戒機か? これ以上は近付くな!』と"警告"というよりも問い合わせはあった。幸い、トラブルにはなっていない。現実的に『3カイリ以内はダメだ』とは、国際標準にも合わず、おかしいとは韓国側も本心では分かっているはずだ」とコメントしています。
また、評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「昨年末のレーダー照射で、日本側から有力な証拠を突き付けられ、『世界の物笑いの種』にされたことに対する、彼らなりの反発だろう。事実自体を認める気がないと思わざるを得ない。そもそも、『火器管制用レーダーを頻繁に照射する』という宣言にもなると思うが、それ自体、軍事常識からしても『正気の沙汰』ではない。放置すれば現場の自衛隊に与える影響は免れられないうえ、問題をうやむやにされかねない。日本側は、韓国側に対し『有効性はない』と明言し、堂々と3カイリを飛行するなど毅然と立ち向かうべきだ」と述べています。
流石にここまでくると、韓国はとても「友軍」とは呼べません。
少なくとも文在寅政権である限り、韓国は日本の仮想敵国を超えて、現実の敵国になることをも視野に入れて対応しなければならない事態が近づいているかもしれませんね。
この記事へのコメント
ヘイジ
>つまり、敵味方識別装置をオンにすれば、日米軍機はともに味方になりますし、オフにすればどちらも所属不明機になってしまいます。
につきまして、
敵味方識別装置には、各国ごとの周波数・信号の取り決めがあり、日本・米軍の区別はつくので、韓国軍は「米軍機以外(実際は自衛隊機のみ)の周波数・信号は敵と入力したよ。」と宣言したことになります。
になると思われます。
>それ以前に、自衛隊機に米軍兵や米軍士官が同乗していても火器管制レーダー照射するのか。
につきましては、正にその通りでございます。
素浪人
日比野
御指摘ありがとうございます。米軍機と一緒でも敵味方の区別がつくのですね。技術的に米軍機以外を敵と識別はできるとしても、本当にその運用を出来るのかは別の話かと思います。自分達のおかしさをそこまで世界に晒すのは、信じがたいところではありますけども、政府と自衛隊の毅然とした対応を期待します。
日比野
今更感は当然ありますけど、いままで「仮想敵国」として、見えにくかった韓国が、あからさまに「敵国然」として振舞ったという意味での「敵国」です。文政権によって、彼の国は、日本国民にはっきりその「本性」を表したのではないかと思っています。
今後共よろしくお願いいたします。