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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
4月5日、世論調査会社の韓国ギャラップが2日から4日に掛けて全国の有権者1003人を対象に実施した世論調査結果を発表しました。
それによると、文在寅大統領の支持率は前週より2ポイント下落した41%で、同社の調査で2017年5月の就任後最低を更新。不支持率は3ポイント上昇し49%。こちらは就任以来最高を記録しました。
支持する理由は「北との関係改善」が16%、「外交をよくやっている」が11%。一方、不支持の理由は「経済・国民生活問題の解決が不十分」が38%、「北との関係に偏っている・親北傾向」が14%、「雇用問題・雇用不足」がは6%などとなっています。
支持される理由が「北との関係改善」で、不支持の理由が「経済・国民生活問題」と、対北外交で支持され、内政で支持されないと、分かりやすいですね。
つまり、文大統領には、北朝鮮との関係改善を進め、経済を立て直すことが支持率回復への道だと世論が示している訳です。
けれども今はどちらも上手くいっていない。
4月4日、韓国の李洛淵首相は政府世宗庁舎で開かれた国政懸案点検調整会議で「韓国経済の内外環境が厳しい。今年1-3月期の輸出が振るわず、2月の生産・消費・投資がいずれも減少した……それによって民生も企業もさらに厳しくなるだろう」と予測しました。
更に、李首相は「すべてのことを国内政策で解決することはできないが、政策にできることはすべてしなければならない……各部署は民生と企業を助けられる案を何でも探して施行してほしい……政府の努力にもかかわらず、現場からは規制革新が十分に実感できないと言われている……現場が求める規制革新を大胆かつ早急に履行していかなければならない」と指摘し、「今後一カ月間、懸案点検調整会議で現場中心の規制革新案を連続的に議論していきたい」と述べました。
そして、弾力勤労の期間拡大および最低賃金決定体系の改編に関して「至急課題だ。経済活性化、革新成長、民生問題の解決に向けた法案も国会の処理を待っている……国会の早急な処理を繰り返し要請したい」としています。
韓国の経済が低迷しているのは、最低賃金引上げによる雇用の悪化がその原因の一つと言われています。経済を活性化させたいのであれば、無理な最低賃金引上げなど止めて自由に任せるほうが余程いい。各種規制の撤廃を検討すべきでしょうね。
けれども、李首相は、規制革新をしなければならないといっておきながら、最低賃金決定体系の改編を企業に要請する。矛盾していますね。それとも、李首相のいう規制革新とは規制を強要・強化するという意味での革新なのでしょうか。
そして、対北外交でも綻びが目に見えるようになってきました。
今や、北朝鮮は韓国を相手にしていません。
現代ビジネスは、朝鮮労働党幹部に「間接インタビュー」を行い、「米朝首脳会談が決裂した戦犯は韓国だ」とのコメントを報じています。
該当部分を次に引用します。
――4月27日に、金正恩委員長が韓国の文在寅大統領と、初の首脳会談を行って1周年を迎える。この日に金正恩委員長がソウルを訪問するという期待が、韓国で高まっているが、その予定はあるのか。アメリカを動かす力もない「ペテン師」文在寅大統領はしゃしゃり出てくるな、と糞味噌に叩いています。
朝鮮労働党幹部: 「それはない。いま何をしに、金委員長が南(韓国)まで行くというのか?
そもそも『ハノイの決裂』の最大の戦犯は、文在寅だ。文在寅が金委員長に、『私が必ずトランプ大統領を説得しますから、2回目の会談を開いてください』と保証したから、金委員長はハノイまで出向いたのだ。当初の予定では、金委員長は、トランプとの会談を終えた後、文在寅の勧めに従って、サムスンの工場を視察することになっていたのだ(2014年に稼働したハノイ北郊のタイグエン工場と思われる)。
それが結果はどうだ? 文在寅は、国際的なペテン師だ。
文在寅は、北と南で主体的に、朝鮮半島統一への道を進めていこうと言う。こちらが『アメリカの協力がないと、統一も平和も進んでいかないだろう』と主張すると、『アメリカへの説得は私に任せてください』と力説するのだ。
だが、今回改めて分かったのは、トランプは文在寅のことなど、歯牙にもかけていないということだ。文在寅がハノイの会談を前にわれわれに確約していた、開城工業団地と金剛山観光の再開さえ、実現しなかったではないか。
文在寅は、金大中(元大統領)のように、ノーベル平和賞を受賞したいという野心を持っているのだろう(金大中大統領は2000年に、初の南北首脳会談を開催したことでノーベル平和賞を受賞した)。だが、夜郎自大も甚だしい」
――昨年は、南北首脳会談を3回行い、9月には文在寅大統領の平壌訪問も実現したが、今年は南北首脳会談を開かないということか。
朝鮮労働党幹部: 「文在寅との会談を開かないということではない。開いて何を実現させるかが大事なのだ。こちらが納得できることを実現できるのならば、文在寅との会談やソウル訪問を拒むものではない。
重ねて言うが、北と南だけでは、朝鮮半島の平和も統一も実現しない。そこに必ずアメリカを引き込み、アメリカを含めて朝鮮戦争の『終戦宣言』をし、停戦協定を平和協定に変えていかねばならない。文在寅にその力がないのなら、表にしゃしゃり出てくるなということだ」
内政も外交も行き詰る文在寅大統領。支持率が下がるのも当然のことです。
「文在寅のスケープゴートとドレッシング」でも述べましたけれども、やることが無くなった文在寅大統領は、米韓首脳会談をドレッシングに使って政権維持に務めるくらいしか道は残されていないかもしれません。
「韓国の寸止めアリバイ提訴と日本の10の報復」のエントリーで、日本政府が韓国への報復案をいくつも検討していることについて取り上げましたけれども、もしも、日本が派手な報復をすれば、文在寅大統領は待ってましたとばかり、日本の非を喧伝し、支持率を上げようとするのではないかと思います。
それを考えれば、以前「韓国への制裁は水面下で行え」のエントリーで述べましたけれども、文在寅大統領の支持率を助けないように水面下で行うのがやはりいいのではないかと思いますね。
この記事へのコメント
そも
支持率が下がってとっとと弾劾された方が日本に都合がよいのですか?
降りかかる火の粉は払わねばなりませんが、日本の防衛体制を整えるのに
必要な時間稼ぎになるぐらいの最低限のおつきあいで十分です。