経産省の攻勢にたじろぐ韓国
昨日の続きです。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.ゴネて説明会を長引かせた韓国
7月12日、韓国への輸出規制を厳しくする措置をめぐる経産省の説明会が行われました。
日本は経産省の岩松潤貿易管理課長ら、韓国は産業通商資源省のチョン・チャンス貿易安保課長らが出席しました。
説明会では、日本が今回の措置が「輸出管理上の不適切な事案があったため、安全保障を目的に日本国内の運用を見直した」とし、「不適切な事案」について「第三国への横流しを意味するものではない」とも説明したようです。
これに対し、韓国側は自国の輸出管理は適正であると反論したのですけれども、日本側は「韓国の輸出管理には脆弱性がある」と指摘し、平行線を辿りました。
また、日本側は軍用品に転用可能な例の「フッ化水素」など3品目について、韓国に与えてきた輸出管理の優遇措置を見直し個別の出荷ごとに申請する通常の輸出体制に戻したことや、8月15日頃にも輸出管理上の優遇国「ホワイト国」から韓国を外す方針を直接伝えたということです。
韓国側は、今回の一連の措置の詳しい内容の確認を求めたものの、措置の撤回は求めず、またWTOへの提訴についても言及しなかったとしています。
説明会は、午後2時頃から始まり、当初の見込みを大幅に超え、5時間余りたった午後7時半すぎに終了したとのことですけれども、出席した経産省関係者によると、「韓国側の理解が進んでおらず丁寧に説明した」ため、会合の時間が長引いたようです。
ただ、上記の内容を伝えるだけで5時間も掛かるとはちょっと考えられません。
実際、翌13日、説明会に出席した韓国担当者は日本の経済産業省の担当者が約30分説明したのに対し、4時間以上にわたって韓国側の立場の説明と追加の反論をしたと主張しています。
韓国側は輸出管理を適正に実施しているとして今回の措置について撤回を求めたと述べていますけれども、経産省幹部によると、日本側は「根拠がないため聞き置いた」ということのようです。まぁ、平行線です。
其れ以前に、筆者は、韓国側は協議だといいながら、自分の言いたいことだけをいっただけなのではないかと疑っています。
というのも、説明会冒頭の画像を見る限り韓国側は、特に分厚い資料を用意するでもなく、机にメモ用紙を置いたきりで、データに基づいた議論をする雰囲気には見えませんでした。平たくいえば「声闘」を仕掛けてきたのではないかとさえ。
韓国は今月24日までに、再び両国の当局者間の会合を求めていますけれども、次も同じでしょう。自分の主張を飽きることなく繰り返し、相手を根負けさせようとしてくるのではないかと思いますね。
もっとも、経産省もそこは心得たもので、韓国に捏造発表されることを警戒したのか、資料らしき資料もなく、口頭説明だけに留めたように見受けられます。説明会は非公開とのことですけれども、無論、内容は全部記録しているでしょうね。
ネットでは、説明会の場所は壁が薄い物置だ、という指摘もあるようですけれども、それが本当であれば、マスコミお得意の「壁耳」をわざとさせることで、内容のリークを是認している可能性すらあります。
経産省は、この措置に関する技術的な問い合わせなどには応じると伝えたものの、説明は尽くしたとして、現時点で韓国側と次回の会合を持つ予定はないとしています。まぁ、協議ではなくただの「説明会」ですからね。何度も行う必要はありません。
2.戦線の拡大を図る韓国
韓国政府レベルでは、WTOに提訴するだの、アメリカに訴えるだの主張していますけれども、今のところはどちらからも相手にされていません。
7月12日、来日したスティルウェル国務次官補はNHKのインタビューに「私が仲介する予定はない」と仲裁を否定しています。更に、アメリカは政府のみならず、専門家でも韓国に問題があると韓国毎日経済のインタビューに答えています。
韓国はWTOもアメリカも見込みがないと見たのか、戦線の拡大を狙っています。
12日、韓国大統領府の金有根・国家安全保障会議事務局長は記者会見を行い、日本の半導体材料の輸出管理強化措置を「政治的目的による経済報復だ……調査の結果、わが政府の過ちが見つかれば謝罪し、是正措置を直ちに取る……過ちがないという結論が出た場合、日本政府はわが政府に謝罪し、報復的性格の輸出規制措置も直ちに撤回しなければならない」と国連安全保障理事会の専門家委員会など国際機関に、日韓両国の輸出管理違反に関する「公正な調査」を求めたいとコメントしました。
こうした韓国の態度は、色んなところに火を付けて回って、有耶無耶にしてしまおうと狙っているように見えて仕方ありません。
国際弁護士の八代英輝氏は、テレビ番組で「私一番ずれてるなと思うのは日本から輸出管理がきっちり出来てませんよと指摘されたら、普通指摘された側が全ての証拠を持ってる訳ですから、私どもはきちっとやってますと証拠を見せるのが普通のやり方であって証拠持ってる側が証拠持ってない側に証拠見せろとかそもそもおかしな話」と指摘しています。その通りです。
ただ、今回に限っていえば、日本は輸出管理強化とホワイト国指定除外を進めていく訳で、時間の経過と共に韓国経済の首が締まる構図です。
3.経産省の凄さ
今回の措置に関して、経産省は外務省とはまったく異なる対応をしています。特に大きく違うと思うのは妥協しない姿勢は元より、情報発信の強さです。
世耕経産相は韓国の発表には即座に反論し、その嘘を暴いていますし、12日の説明会についても翌13日に記者会見を行い、会議録を確認したが撤回を求めたという明快な発言はなかった。韓国からは「問題解決」の要請があり、日本側からは、協議するような「問題」ではないため、事実関係の説明を行う旨回答したと答えています。
韓国相手には、嘘は直ぐに暴いて正しい内容をオープンにするのがとても有効です。なぜなら、韓国は自分に都合の悪いことは認める事が出来ないが故に、そんなものはないと否定する傾向が強いからです。特に対日となるとその傾向は強く出る。畢竟それは、自分で交渉の余地を狭めてしまうことになり、結局自分の首を絞めることになります。
また、経産省は今回の戦略物質輸出に関する管理強化について、韓国企業に「民間の目的でのみ使用する」という内容の誓約書を要求しているようです。
韓国ニューシスによると、新たに必要になった書類には、輸入品とそれを活用して作成する製品の詳細。そして買い手と委託者、最終使用地のユーザー情報を明記せねばならないとしています。
更に、フッ化水素の輸入に当たっては、輸入の事業内容や登記簿など、会社の存在を確認できる資料を揃え、最近3年間のフッ化水素調達実績と最終製品の生産状況を記載。またこの製品を使用する工場の製造工程に関連する資料も必要となったようです。
過去3年間の調達実績と最終製品の生産状況を提出とは、ガチガチに絞り上げるようです。
フッ化水素については、日本は輸出した量を把握していますから、韓国側の申請内容で辻褄が合わない限り許可は出さないでしょうね。
もし、噂されるように韓国がフッ化水素の横流しをしていたなら、この書類は作成・提出できないでしょう。実質禁輸になるということです。
経産省幹部は、輸出規制について「もっとインパクトのあるものが控えている」と述べ、いわゆる「元徴用工問題」について「韓国の対応はひどい。何とかしてくれないと規制強化を緩める判断は難しい」とコメントしていますから、まだまだ、序の口だと思われます。
経産省には一歩一歩確実に、韓国を追い込んでいく筋書が出来ているように思います。経産省の「詰将棋」が何手詰めなのかは分かりませんけれども、経産省が指し切れるように応援したいと思いますね。
この記事へのコメント
匿名
Ken
ばる
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071300438&g=pol
また嘘みたいです。
はじめから騙すつもりの嘘吐きとは話し合いも約束もできないのです。