昨日の続きです。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
3.令和の百姓一揆
8月12日、NHKから国民を守る党の立花代表がTOKYO MX「5時に夢中!」でのタレントのマツコ・デラックス氏の発言を受け同局を訪れました。
これは、マツコ氏が7月29日の放送でN国党に対し「ただの気持ち悪い人たち」とか、「ふざけて入れている人も相当数いるんだろうな」などと発言したのですけれども、これに対し、立花代表が「自分に対しては構わない。しかし党に投票してくれた有権者をバカにするのは許せない……対談しよう……いつでもかかってこい」と激怒し、同局に突撃すると予告していたのを実行した形です。
TOKYO MXはこれを無視。立花代表はその模様をyoutubeにライブでアップしていますけれども、MXテレビは建物の出口をカーテンで覆い隠すなど物々しい警備をするなど、ガチガチに警戒していました。
立花氏はライブ動画で、MXテレビの内部情報として「マツコさんは、パニックらしい。番組を降りるそうです。降りるということは、間違いを認めたということでしょ」と集まった人たちに報告。一定の成果を得たとして引き揚げています。
※後の立花氏の動画では、マツコ氏は反省しておらず、謝罪も説明もしていないと述べています。
立花代表によると、何も動員を掛けていないにも関わらず、MXテレビ局前には100人以上集まっているとのことですけれども、立花代表自身も本当にこんな人数が集まるとは思っていなかったのか、ライブ途中で涙ぐむ場面もありました。
立花代表はこの行動を「令和の百姓一揆」と呼んでいましたけれども、動画での盛り上がりを見る限り、99万票は伊達ではないというか、やはり一定以上の支持があるように見えます。
4.判断の根源にある重要な要素
立花代表が何故にオープンスタイルで情報公開をするのか。やはり、それは、自身で「令和の百姓一揆」と呼んでいるように、全てを明らかにしてその是非を国民に委ねるという考えが底流にあるのだと思います。
8月2日、日本外国特派員協会の記者会見で立花代表は、次のように述べています。
われわれ「NHKから国民を守る党」といたしましては、いわゆる政治家の多数決じゃなく、国民の多数決をすればNHKのスクランブル放送というのも多くの、もちろん多数決をすれば多数派になるっていうのは確信をしております。このように、N国党は徹底的に民意に沿う。NHKをぶっ壊す以外の党是はなく、ただ民意に従う。今のところはそういった行動原理で動いているように見えます。
それ以外の、いろいろと聞かれるんですが、例えば原発再稼働、賛成か反対かであるとか、消費税増税、賛成か反対かであるとか、外国人参政権、賛成か反対か、いろいろな諸問題、いろんなわれわれが賛否を示さなければいけないものが出てまいりますが、可及的速やかにインターネットを使った直接民主主義、いわゆる国民の皆さんの意見が多いほうにわれわれは議決権を行使する、そんなまったくど真ん中、ちょうど真ん中というか、右も左もない真ん中の政党を目指しているというか、政党です。
ただ、この時、注意すべきは、民意がいつ如何なる時でも正しいとは限らないということです。
判断というのは、辞書的には「物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること」となっていますけれども、判断した瞬間の段階では、その成否は分かりません。見極めた結果がその瞬間に形となって現れることは殆どないからです。一定の時間経過があり、何某かの結果が見えてきて初めて、その判断で良かったのか、悪かったのかの判定が下されることになります。
その意味では、判断の中には結果を見通せる力という要素が含まれていて、その精度が高ければ高いほど、その判断も正しくなる確率が高くなっていきます。
けれども、その精度を高める為には入力情報から正しくしていく必要があります。
最近人工知能(AI)が、画像診断して、医師が見落としていた病変を見つけ出し、その精度は専門医に匹敵するなど、とみに注目されていますけれども、それとて、AIに正しい診断結果を大量に入力しているからこそ実現できているのですね。
どんなに優れたAIとて、間違った情報を入力してしまえば、そこから出る答えもやはり間違ったものになります。
間違った、或いは一方的な情報に民意が踊らされて加熱し、社会や政治家までもそれに従わなければならない羽目に陥っている哀れな隣国を我々は目の当たりにしています。
つまり、民意が限りなく正しくある為には、つねに正確な情報が周知され、また、何某かの情報が間違っていた場合は即座にそれらが修正、アップデートされる環境が整っていなくてはなりません。
そこを蔑ろにして、偏った情報や捏造情報ばかり流されると、そこから導かれる民意も間違ったものになります。
表現の自由が保証されると同時に、批判や支持をする自由も保証されなければならない。双方向の意見交換が為されなければならないという大前提を忘れてはいけないと思います。
5.報道検証を可視化せよ
そして、民意が正しくあるための条件はまだあります。それは情報を発信する側と受け取る側が対等でなければならないということです。
発信する側と受け取る側の力関係に極端な差があると、情報の流れは一方通行になり、受け取る側はそれに流されるだけになってしまいます。
実際、これまでのマスコミと視聴者の関係はそれに近く、マスコミが圧倒的な力を持っていました。これは今も尚そうでしょう。たとえ視聴者がその報道は間違っていると反論したとしても、その声はか細く、マスコミは黙殺するだけでよかったのです。
要するに、発信された何某かの情報や意見に対して、受け取った側の意見も正しくフィードバックされないと、発信情報の質が担保されない危険があるということです。
これに対し、近年、情報を発信する側と受け取る側が対等かつ、双方向のメディアが登場しました。いわずと知れたネットです。
ネットの発展、利用者の増加に伴い、既存マスコミの影響力は依然と比べて徐々に落ちてきています。
社会貢献をテーマとしたコミュニケーション戦略コンサルタントをしている竹井善昭氏は、2017年は、マスメディアがネットに完敗したとし、この年の衆院選がそれを象徴していると指摘しています。
確かに、あれほどモリカケで安倍総理を叩きに叩いていたにも関わらず、衆院選では自民の圧勝。ひと昔であれば確実に辞任に追い込まれていたであろうところが、安倍政権は揺らぎませんでした。
印象操作はもう通用しない時代になっているのですね。
こうした時代背景を背負ってN国党が登場した。立花代表はYoutuberとして、自身の主張のみならず、批判に対する反論もネット配信しています。
NHKが突然、受信料への理解を求める番組を3日連続で放送したり、立花代表の東京MXテレビへの突撃に、何の動員もなく100人以上の人が集まったのも、ネットの影響力が確実に浸透していることの現れだと思います。
マスコミはネットは信用ならないだとか、若者が保守化しているとか批判していますけれども、既に若者世代ほど、一番信頼できないのはマスコミだと認識しています。
筆者は昨年6月のエントリー「ニュースをブロックチェーン化せよ」で、ニュース一つ一つに、他者からの承認を得るようにしてはどうかと述べたことがありますけれども、マスコミは「俺のニュースを聞け」という態度ではなく、多くの人に検証を受け、どの程度の承認を得ているかを可視化しないと最早信頼回復は出来ないのではないかと思いますね。
関連エントリー:
「不毛な野党の追及と廃れゆくマスコミ」
「新聞を読めば真実が伝わるか」
「メディアは信頼を回復できるか」
「ニュースをブロックチェーン化せよ」
この記事へのコメント
さんさん
NHKに対する国民の関心を向けてくれた事は有り難いですが、正直、上杉孝を幹事長に迎えたり、妙な支離滅裂な事を仕出かす人ですので、信用は置けない方だと思ってますが
しかも氏が掲げるスクランブル化の向こうに有るものが何なのか見えない時点では、単に氏が掲げるNHK改革が金に纏わる物にしか見えてきません。
そりゃー反日NHKに受信料という名の押し売りを許すわけには行きませんが。
スクランブル化の向こうに有るものも考える必要は有るでしょ。
立花氏、中韓の国営放送がNHKに同居してる事にも何の反応もしたない人ですよ。
さんさん
自分の利益に成る事なら国益関係無しにマンセーする国民に直接選挙で政策の賛否を問うとか
国が一瞬で沈没するのは確実ですよ。その威力は民主党が政権を握った以上に物だと思えてしまいます
国民を表す物がテレビと政治だと云われて居りますね。立花孝志は正にそんな国民の民意で選ばれた代表その者ですよ。
正直、ネット民も軽い奴、愚民が殆どで、扇動に乗せられ易く危なっかし過ぎる存在です。
韓国がー!と言っていた分までは良いが、東京都知事選で小池上げ上げ一辺倒に落ちてた所から見ても、ネット民も、テレビとは別筋のB層で煽りに乗せられ易い性質が有るでしょ。
左右と云う価値観で右派的と見るのは完全な間違えで、何かの拍子に左におもっきり振れる奴が殆どを占めてると思ってますが。
単に怒りの矛先の問題で、アンチパヨクと云う部分が大きいが、山本太郎にコロッと乗せられたネット民が多数居た事等から見て、全く信用ならない存在だと思ってます
とにかく、乗せられ易く、気に成るから自分で違う見地からの情報を取りに行くと云う傾向も皆無な御仁が大多数を占めている、危なっかしい連中がネット民、ネット保守の正体ですよ
ユウキ・コバ
50%以上の人が投票を行かなかったのも、愚民グループですがGHQが推し進めた愚民化は成功している。
しかし、中国や韓国の度重なる反日行動は、目覚めた人が多いと思います。