「No安倍」デモと「反文在寅」デモ

 
今日はこの話題です。
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8月17~18日に共同通信が行った全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は50.3%で、前回調査の48.6%から1.7ポイント増加。不支持率は34.6%。安定しています。

また、政府が、韓国を「ホワイト国」から除外する閣議決定した対応について、68.1%が「評価する」と答え、「評価しない」の20.1%を大きく上回りました。

7割近くが評価している現実は、民意がはっきり示されたことは元より、ホワイト国かあら除外しないように、韓国よりのマスコミが散々報道したにも関わらず、その効果が殆どなかったことを示しています。

韓国は8月15日の光復節で、反日集会を開いていますけれども、これまでの「NoJAPAN」から「No安倍」へとシフトしようとしているとの声もあります。

15日に、ソウル中心部の光化門広場で、左翼系の全国民主労働組合総連盟が全国労働者大会を開催。労組など750余りの市民団体共催のロウソク集会が開かれました。集会では、日本政府の輸出管理厳格化を「経済報復だ」と批判し、これに対抗して韓国で展開されている日本製品の不買運動への参加を訴えました。

この集会は、反日ではなく「反安倍」を訴えるものであることを強調し、「NOアベ」と記されたプラカードやロウソクをともした紙コップを手に、安倍首相を「アベ!」と呼び捨てにし、「アベは退陣せよ!」などと叫び、日本国内の反安倍政権勢力との市民同士の連帯を訴えました。

韓国では、8月になってから、日本大使館前での抗議デモでも「NO日本」に代わり「NO安倍」のプラカードが急に増えたそうで、雰囲気に変化が出ているそうです。

また、韓国メディアでも、政府間の対立と民間交流は切り分けるべきだとの主張が目立ち始め、ハンギョレ新聞は「安倍政権に反対する日本の良心的市民が日本で影響力を持つよう連帯することが重要だ」とする市民団体代表の声を紹介しています。

これは、有効な対応策を打ち出せない韓国政府への不安や、低迷する経済の不安定さが、不買運動に熱を上げた韓国市民の怒りを冷ましたのではないかという見方もある一方、「NO安倍」へのシフトや集会への参加自体無理強いしているのではないかという指摘もあります。

18日、フジTVの「日曜報道 THE PRIME」に出演した佐藤正久・外務副大臣は、15日の「NOアベ」デモについて「ぎこちなく、ボ~っとしている参加者も多い。"No安倍"の歌も急に教えられて、無理やりそういう雰囲気を作って・・・」と、そのバタバタ振りを指摘しています。

昨日のエントリーでも述べましたけれども、確かに、出演バンドが「YAMAHA」のドラムを使っていると指摘されて、慌てて黒ガムテープで隠すくらいなのですから、急拵えだった可能性は十分あります。

そうまでして、スローガンを「NO安倍」にすり替えたのも、或いは、日本の世論を分断しようとする狙いがあるのかもしれません。

けれども、安倍政権は国政選挙で多数の国民の支持を得て成立した政権です。「NoJAPAN」を「No安倍」にシフトしたところで、多数の日本国民を否定していることには変わりません。少なくとも世論調査で安倍政権を支持する50%超、日本国民の半分を間接的に敵に回している。

それこそ、N国党の立花代表の言葉を借りれば、「安倍政権を支持している国民を貶めている」ことになります。

それに、日本のマスコミが散々、韓国の「ホワイト国」除外を止めろと報じたにも関わらず7割近くが除外を支持しているのですから、韓国がデモでいくら「NO安倍」を叫んだとて、「ホワイト国」除外が撤回されることなどありえません。

そもそも、国際法違反を放置しておきながら、関係改善だけ求めるのは虫が良すぎるというものです。

その関係悪化の原因を作り、今も尚その原因になんら手をつけていないのは韓国自身です。「NOJapan」だの「NOアベ」だの対話だの繰り返しても、状況は変わりません。

このまま28日に「ホワイト国除外」が施行されても、正規の輸出手続きをとれば従来通りの貿易は可能で、元々ホワイト国でなかった他の国と同等になるだけです。

それで、韓国が経済報復だと騒ぐのは勝手ですけれども、その多くは自分の首を絞めるだけです。そして日本は何一つ譲らない。譲る理由がない。それに気付けば気づくほど、韓国国民の怒りの矛先は文在寅政権に向かう可能性が高まります。

マスコミでは「NOアベ」デモばかり取り上げられていますけれども、実は、反文在寅デモも毎週行われており、参加人数も反安倍デモの1万人を遥かに超え、20万人とも30万人とも言われているそうです。

8月15日も、ソウル駅と崇礼門を結ぶ道路で文在寅大統領の退陣を要求する国民大会が開かれています。現場に集まった参加者らは「文在寅退陣」、「文在寅弾劾」などのメッセージが書かれた帽子や旗などを振りながら「文在寅大統領が日本の経済報復を予測しないまま、北朝鮮の心配ばかりしている」と抗議の声を挙げています。

世論調査専門機関のリアルメーターが12~14日と16日に行った有権者2002人を対象に実施した世論調査(誤差:95%水準で±2.2%)では、文大統領の支持率は8月第1週に比べて1.0ポイント下落の49.4%。

「国政遂行をよくできていない」という否定的な評価は前週に比べて1.9ポイント上がった46.3%(非常に出来てない32.6%、出来ていない方13.7%)となっています。

確かに文政権の有様をみれば、そういう評価も無理からぬこと。むしろまだ良く評価されている方ではないかと思います。

リアルメーター側は「文大統領の支持率は1週間前である週末にあった北朝鮮の短距離ミサイルの発射に続く『韓国に対する暴言』と金融・経済に対する憂慮などで先週平日の集計で48.3%と2.1%ポイント下落し、光復節祝辞関連報道が続いた16日の集計で50.6%に上昇したことで、最終週間集計の下落幅は1.0ポイントに減った」と説明しています。

北朝鮮に袖にされて2ポイント下がって、光復節で2ポイント上昇のいってこい。最早、国内向けのイベントか何かでしか支持率回復の見込みがない状態です。

反日スローガンを「NoJapan」から「NO安倍」にすり替えても、韓国国内は兎も角、対日本では効果は望めません。

韓国国内の反文在寅運動がどこまで力を持つのか。日本とすれば丁寧に無視して、静観ですね。

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