文在寅という人は信用できない
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.韓国で何が起こるか見てみよう
8月25日、フランスで開催されたG7サミットで、日米首脳会談が行われました。
公開された冒頭発言でトランプ大統領は北朝鮮問題について「先週、金正恩委員長から素晴らしい手紙をもらった。手紙の中で彼は『韓国が戦争ゲーム(ウォーゲーム)をしている』と不満を漏らしていた……私のすべての参謀にそれらをするなと勧告したいが、好きなようにしろと言った……私は干渉したくないが、完全な金の無駄遣い(a total waste of money)だと思う」と述べました。
この発言にジョン・ボルトン大統領補佐官が「相当修正されたバージョン」と口を挟んだのですけれども、「それでも率直に言って必要ないと思う」と付け加えました。
また、ミサイル追加発射を懸念するかと聞かれると「嬉しいことではないが、合意に違反したわけではない……なぜなら金正恩とは短距離を議論したことがなく、長距離弾道ミサイルを試験できないということを議論した……短距離、はるかに一般的なミサイルは多くの人がそうする。好むと好まざるにかかわらず、我々はミサイルの世界に住んでいる」と答えました。
これに対し、安倍総理は「日本の考えは明確だ……短距離弾道ミサイルを国連の決議違反であると思っているし、短距離のミサイルの発射については極めて遺憾」と述べ、これにトランプ大統領は「日本の総理大臣がどのように感じているか理解できる……なぜなら短距離はシンゾーの領域、領土に関わるからだ」と応じました。
記者に公開される冒頭発言で、米韓合同軍事演習のことを指すと思われる"ウォーゲーム"と北朝鮮ミサイルの話題を出したことで、韓国がGSOMIAを破棄したことを念頭に置いたのではないかと見られていますけれども、トランプ大統領が米韓合同軍事演習を"完全な金の無駄遣い"と公言した意味は軽くありません。
8月からの米韓合同軍事演習は、戦時統帥権移管を想定した内容に修正されたのですけれども、どういった演習を行うといった、演習内容云々ではなく、演習そのものが"無駄"だとしたからです。
これは、駐韓米軍の位置づけそのものが低くなっていること、ひいては米韓同盟そのものが必要なくなることにも繋がります。
23日、トランプ大統領はG7サミット出席のためにホワイトハウスを出発した際、韓国がGSOMIAを破棄したことについて問われ「何が起こるか見てみよう。文大統領もとても良い友人だ。韓国で何が起こるか見てみよう。(Well, we’re going to ? we’re going to see what happens. President Moon also a very good friend of mine. And we’ll see what happens with South Korea.)」と答えています。
ただ、同盟国に対して「何が起こるか見てみよう」というのは、投げやりというか、随分と突き放した言い方です。勝手にしろと言わんばかりです。
日本政府によると、日米首脳会談では北朝鮮対応を巡り日米韓の連携の重要性を確認したものの、GSOMIA破棄について言及はなかったとのことですから、もうGSOMIAはない前提で日米の話がついているのでしょうね。
2.文在寅という人は信用できない
とはいえ、GSOMIA破棄によって、アメリカの韓国に対する忍耐も限界を迎えました。
トランプ大統領はG7の席で、文大統領を公然と批判しました。
G7首脳会議の初日の夜に行われた外交安全保障に関する議論の中でトランプ大統領は「文在寅という人は信用できない」などと切り出し、「韓国の態度はひどい。賢くない。彼らは金正恩になめられている……金正恩は、『文大統領はウソをつく人だ』と俺に言ったんだ」と重ねて批判。2日目の夜に行われた夕食会でも、文大統領について、「なんで、あんな人が大統領になったんだろうか」と同席した首脳らを驚かせる場面もあったそうです。
要するに韓国は、アメリカにとっても同盟たる国ではなくなったということです。
まぁ、放言しまくるトランプ大統領のことだからと話半分で受け止められる可能性もなくはないのですけれども、傍で聞いていた安倍総理が何の反応も示さなかったそうですから、その沈黙によって、それが本当であるとの信憑性を与えたのではないかと思います。まったくそんな事がないのであれば、トランプ大統領と仲の良い安倍総理から一言あったでしょうからね。
このトランプ大統領の発言に対し、韓国メディアは静かです。日本が文在寅大統領を批判や注文しようものなら、無礼だと顔真っ赤にして怒っていたのにどうしたのでしょうか。
トランプ大統領だけでなく、アメリカ政府も韓国におかんむりです。
25日、モーガン・オータガス国務省報道官は報道官の公式ツイッターのアカウントで「韓国政府のGSOMIA終了決定に深く失望し懸念しており、これは韓国を守ることをさらに複雑にし、米軍の脅威を増加させる可能性がある」と述べました。
駐韓米国大使館はオータガス報道官のツイートを、大使館公式ツイッターのアカウントで韓国語に翻訳してリツイート。アメリカの怒りを知れ、といわんばかりです。
アメリカの度重なる怒りの表明にも、韓国政府は碌に釈明も弁解もしていません。
アメリカの「understand」と韓国の「understand」は意味が違うだの、日本がホワイト国除外を見直せば、GSOMIA破棄を再検討するなど、訳の分からないことをいうくらいです。
アメリカ国務省の韓国へのコメントは日に日に強度を増していますけれども、今回国務省は、GSOMIA破棄によって、「在韓駐留米軍の脅威が増す」とコメントしています。これは、駐韓米軍に何らかの処置を行う前振りとも取れます。
3.国際法を軽んじる韓国
軍に対する脅威が増した場合の対抗策として考えられるのは、大きくは二つ。更なる増援か撤退のどちらかです。増援は軍隊そのものの増援もあれば、兵器装備の拡充もありますけれども、いずれにせよ、駐留経費の増大は必須です。アメリカがこの選択を取るのなら、次の米韓防衛費分担金特別協定の大幅な増額ということになります。
一方、撤退は文字通り半島から在韓米軍の撤退ということになります。トランプ大統領が米韓合同軍事演習を"完全な金の無駄遣い"と公言していることからみれば、アメリカは撤退の選択を選ぶ可能性は非常に高いといえるでしょう。
このように、アメリカは次への布石となるコメントを出して、今後のアクションの口実を作りにいっているのに、韓国政府は余りにも鈍い。本来ならば、こうこうこういう理由で、韓国国土の守りに隙はない。在韓米軍の安全は保障できる、と、すぐさま反論して、在韓米軍撤退の口実を牽制しておかなければならないのに、日本の態度移管によってGSOMIAを見直すなどと、斜め上のコメントをしています。
第一、GSOMIAを破棄する場合には90日前に相手国に通告するという取り決めがあって、韓国はその通りに通告したのです。それを韓国政府は、破棄まで3ヶ月あるから見直しできるなどと、如何に「国際法」を軽く見ているのか分かります。
27日、河野外相は記者会見で、外国人記者からの「韓国政府が『日本は歴史問題への理解が足りない』と指摘していることにどう答えるか」との質問され、「日韓間で最も重大な問題は、65年の協定に関することだ……韓国が歴史を書き換えたいと考えているならば、そんなことはできないと知る必要がある」と答えています。これはナイス返しです。
同じく、GSOMIAについても、河野外相のように、「GSOMIAは取り決めに従って、韓国側から破棄したものだ。簡単に戻せると考えているならば、そんなことはできないと知る必要がある」とでも返してやればよいし、元徴用工問題等々についても、「1965年の協定をひっくり返すことは、戦後世界秩序の破壊行為である」と何かにつけてコメントすればよいと思います。
いずれにせよ、国際法を守らない国とは付き合うことは出来ません。
それまでは、日本は韓国に対し徹底的に国際法を盾にして対応すればよい。そうして、韓国に「国際法の重さ」とその遵守について、十分に学ぶまで、距離を置いたままにすべきだと思います。
評論家の呉善花氏によると、今回、日本が毅然とした態度を一貫して取り続けた結果、韓国国民が自国の貧弱さを痛感し、心情の劇的変化が起きているそうです。呉善花氏は、今が、韓国にとって「歴史の転換期」であり、日本政府は現在の姿勢を緩めてはいけない、と述べています。
何年か何十年か何百年後か分かりませんけれども、もしも韓国が「国際法を守る国」になることがあれば、その時初めて付き合いを考えるくらいに構えていてよいのではないかと思いますね。
この記事へのコメント
低い城の男
「ミスタープレジデント、 お言葉ですが、ミスター文は、わが日本から見れば全くブレのない政治家です。 これまで、対日政策で選択を迫られたとき、日本とは協調しない選択を一貫して取り続けています。 彼は、非常に信用できる男です。」
戯言になってしまいましたが、この論法を韓国側から見ると、安倍政権の対韓政策は一貫しているので、その意味では信用できる、ということになります。 韓国内では、日本との関係を大事にしないといけない、と「反日種族」を批判する本がベストセラーになったり、反文デモに日章旗を掲げて参加しても排除されない雰囲気が芽生えているとか。
ここで変に妥協すると、こういう方々にとっては、二階に上がって梯子を外された、ということになりかねません。
私は、もともとがリベラルなので、安倍さんの対韓政策を批判するリベラルの人たちの考えが分からないのもないのですが、結果としては、日韓関係を改善するには、あまり役に立たないと考えています。 リベラルの人たちというのは、育ちも学歴なんかも立派すぎるせいか、「かわいそうな人たちに同情できる自分は素晴らしい」というのが誇りなんですね。
でも、これは、裏返して言えば、相手を下に見て対等な存在とは認めていないことを意味します。 相手が対等な存在だと思っていれば、相手が失礼なことをすれば叱るし、ひどいことを仕掛けてきたらやり返すのが普通でしょう。 それを、リベラルの人たちは、韓国は特別だ、何をされてもやり返してはいけない、というのです。 というか、日本が長年韓国に取り続けた態度でした。 これは韓国に対してある意味大変失礼なことだったと思います。 一人前の対等な相手と見ていなかったということですから。
安倍政権が対韓輸出管理強化に乗り出したのは、日韓関係では初めてと言っていいと思いますが、韓国を対等の存在と認めたということでもあります。 韓国の人は、今は何か馬鹿にされたような気になって怒っているようですが、やがて韓国が初めて普通の国として扱われたのだ、ということに気づいて、誇らしく思うようになるのではないでしょうか。 希望的観測も度が過ぎたようなので、これくらいにします。
インド辛え~
韓国文在寅政権(アメリカ側も初めて、文在寅政権毎批判しました。)が、全く
国際的信用力 0 なのは、議論する余地の無いと思われます!。 しかし然ら、立憲民主党、日本共産党、公明党と「日韓議員連盟」、朝日新聞・共同通信・TBS・テレ朝等々……、
「韓国文在寅政権を擁護している愚かなマスコミ村の面々。」が、プロパガンダにて脚を引っ張っている現状認識が有る。
その上で、今の日本で
「ネット世論(スマホ・iPhone等)」にての、翻訳(韓国)サイト、韓国ウォッチャーのジャーナリスト達、海外ニュースサイト達を利用している人々が、
上記のマスコミ村達の韓国に対して、
「Fake news(擁護)」+「報道しない自由」を
「論破!」している事実を知ったが為に、
「嫌韓!。」、「戦略的無視!。」、を支持する日本国民が増加しました。また、
「韓国の反日無罪侮辱感情教育!。」
「文在寅政権の現状支持率、約47%」
を鑑みても、揺るぎない「反日+反米感情」
のならず者国家である認識を日本国民全体で共有し、一部の日本国民(在日,左翼思想信条の人々)が、必死でプロパガンダで、
日本を貶める連中だ!。と、理解度が進んだ風向きも大きく作用していると思われますね!。
日比野
>リベラルの人たちというのは、育ちも学歴なんかも立派すぎるせいか、「かわいそうな人たちに同情できる自分は素晴らしい」というのが誇りなんですね。
やっぱりそうなんですか。私にはちょっと理解しがたい感覚です。
>、裏返して言えば、相手を下に見て対等な存在とは認めていないことを意味します。 相手が対等な存在だと思っていれば、相手が失礼なことをすれば叱るし、ひどいことを仕掛けてきたらやり返すのが普通でしょう。
ですね。良くも悪くもギブ&テイクができないと、交渉になりませんし、対等であり続ける為には、約束を守らなければなりません。
韓国は日本に対しては、テイク&テイクしかないですけれども、それを突き放して独り立ちしろ、としたのが今回でしょうけれども、まず、日本への依存、甘えを断ち切ることからでしょうね。
日比野
マスコミの偏向報道やプロパガンダが指摘されて大分経ちます。
筆者が日比野庵ブログを始めた2007年とは隔世の感があります。
当時はネット優位になるまで10年くらいかかるのではないかと述べたことがありますけれども、振り返すと大体そのように動いています。
この流れは止められない。マスコミの在り方は増々問われることになるでしょうね。