否定的で非合理的な韓国政府
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.ホワイト国除外
8月28日、日本政府は、輸出管理で優遇措置を取っている「ホワイト国」から韓国を予定通り除外しました。これにより、半導体材料3品目に続き、安保上の脅威となる電子部品など幅広い品目の韓国向けの輸出管理が厳格化されることになります。
日本が指定を取り消すのは韓国が初めてになります。
韓国はGSOMIA破棄というカードを切ってまで、日本にホワイト国除外の撤回を求めましたけれども、そもそもにして、輸出と安全保障という別の話です。カードにはなりません。
前日の27日、菅官房長官は、「韓国政府は決定と輸出管理運用見直しを連携させているが、両者はまったく別の問題だ」と述べ、河野太郎外相は、「ジーソミアと輸出管理は、まったく次元が異なる話……韓国は賢明な対応をほしい」とコメント。世耕経済相も、「軍事情報に関する政府間協定とはまったく次元の違うもの……二つの事案を関連付けることは理解できない。当然、受け入れることができない」とバッサリ。当たり前です。
世耕経産相は韓国側の反発にも、「輸出管理を適切に実施するための運用見直しだ……日韓関係に影響を与えることを意図していない」と反論しています。
「日韓関係に影響を与えることを意図していない」のに日韓関係が悪化したのだとすると、それは韓国の責任であると仄めかしているのですけれども、それが韓国政府に伝わるかは分かりません。
26日、韓国の李洛淵首相は、国会予算決算特別委員会での答弁で、対立が深まっている日韓関係について「状況がここまでこないことを望んだ……日本側に自分なりに説得する努力をしたが、限界があった」と述べていますけれども、説得すべきは、国内および文在寅大統領であって、日本ではありません。相手に要求するばかりで自分は一ミリも変わる積りがないでは、どうしようもありません。もとよりこれは、100%韓国が対応すべき問題です。
2.報復を恐れる産業界
ホワイト国除外が施行されたことで、韓国産業界は追加の"経済報復"があるのではないかと神経を尖らせています。
韓国産業界では、「日本がディスプレイ・半導体・機械産業に不可欠な素材を追加で輸出規制したり、関税引き上げや韓国人ビザ発給基準を強化したりするなどの報復措置に出るのではないか」という話が囁かれているそうです。
韓国4大財閥グループ(サムスン、LG、現代、SK )のある役員は「もう少し辛抱していたら何とかなるのではないかと期待していたのに、今回は本当にどうなるのか心配です。企業が最も避けたいと思っている不確実性ばかりが高まり続けていて…」と述べ、「日本は追加輸出規制措置を打ち出すかもしれない……いつ、どのような方法で日本の報復が韓国企業を襲うか見当も付かない」と不安を募らせています。
管理厳格化なのにいつまで規制だの報復だの言っているのでしょう。およそ財閥役員の言葉とは思えません。あるいは、韓国マスコミが日本の経済報復ということにしたいがために、印象操作しているのではないかと疑いたくなるほどです。
とはいえ、日本からの物品輸出が滞っているのは事実です。
ホワイト国除外前から管理強化されたフッ化水素はいまだ輸出されていません。すでにサムスン電子とSKハイニックスは工程に投入するフッ化水素をこれまでよりも10~20%減らして対応しているそうですけれども、所詮1~2ヶ月延命させるにすぎません。
業界関係者は「素材の国産化と供給の多様化が成功しても、必要なだけのフッ化水素を安定的に確保するには、早くても年末になるだろう」述べたそうですけれども、国産品は純度に問題がありますし、供給多様化にしても、日本産の第三国貿易での輸入は厳にチェックされていますから、そもそもにして国産化と供給の多様化が可能かどうかすら怪しい。
フッ化水素以外にも、半導体の原板である「シリコンウエハー」や、半導体回路形成に使う「ブランクマスク」など、日本依存度が高い素材は沢山あります。
SK証券のハン・デフン研究員は報告書で「日本がすぐに韓国産業界に実質的な被害をもたらす戦略を使用する可能性は高い」と警鐘を鳴らしています。モノづくりの現場は相当な危機感を覚えています。
3.否定的で非合理的な韓国政府
一方、韓国マスコミは日本は直ぐには追加措置には出ないだろうと見ているようです。
28日、ハンギョレ新聞は、日本政府がホワイトリストからの除外以外に追加の輸出規制措置を発表するかどうかは、まだ不透明だとし、専門家らのインタビューを掲載しています。
早稲田大学のイ・ジョンウォン教授はハンギョレとの電話インタビューで、「日本政府は表向きには輸出規制は歴史問題と無関係だと主張している。そのような論理からすると、安全保障関連措置(GSOMIAの終了)を経済報復に再び持ち込むのは、論理的に問題が生じかねない」とのコメントを紹介。また、イ・ヨンチェ恵泉女学園大学教授の「輸出と観光など、輸出規制が日本経済にも負担になる部分がある……ホワイト国からの除外を実行するものの、品目の拡大は容易ではないだろう」との指摘を載せています。
訳が分かりません。
イ・ジョンウォン教授は「日本は、輸出規制は歴史問題と無関係と言っているから、GSOMIAの終了を持って更なる経済報復をするのは論理矛盾だ」と言っていますけれども、輸出管理は歴史問題とも安全保障とも無関係のイシューです。ホワイト国でない他の国と同じく、必要な文書が揃えば許可するし、揃わなかったら許可しない。それだけです。
イ・ヨンチェ教授の「輸出管理品目拡大は日本の輸出や観光にも打撃になるか、簡単にはいかないだろう」説にしてもそうです。自国の経済的負担の具合をみてやるやらないを決めていいのなら、輸出管理などそもそも意味がありません。そんな事が出来るのなら、わざわざ「ホワイト国」というカテゴリーを設定して、簡略化する必要もないからです。
実際、高純度フッ化水素を作る盛田化学は、日本経済新聞社の取材に「今回の件で日本企業のシェアが低下しかねない……中国浙江省の工場で、高純度フッ化水素の生産を始める」とコメントしていますけれども、だからといって、フッ化水素が輸出許可されたということもありません。
NewsUS殿のサイトによると、フッ化水素については、貨物需要者の当該貨物調達実績と最終製品の生産状況に関する資料以外に、使用する工場の最終製品の製造工程、配管、設備配置図も資料として提出を要求しているようです。
フッ化水素については、中国や北朝鮮への横流し疑惑が囁かれていますし、どこにどれだけ使うのかを確定するための提出要求でしょう。おそらく、過去3年間のフッ化水素の使用状況について、韓国側が嘘をついたとしても、これら資料と突き合わせることで、見破れるものと思われます。
同じ個別輸出許可品目の残り2品目であるフォトレジストやフッ化ポリイミドではこういう資料は要求されてないということから、やはりフッ化水素が「不適切な事案」の本命として浮かび上がってきた感があります。
文政権は、自分の都合の悪いことには口を噤み、ひたすら日本にホワイト国除外を撤回させようと、手持ちのカードを見境なく切り、とうとうGSOMIAまで破棄してしまった。
日韓二国間の問題で済ませられるべきところを、アメリカにまで延焼させた。
28日、菅官房長官は、ホワイト国から韓国を除外したことについて「安全保障上の観点から、わが国の輸出管理制度を適切に実施する上で必要な運用の見直しだ……韓国側から否定的で非合理的な動きが相次ぎ、非常に厳しい状況が続いている。賢明な対応を強く求めていく」と述べていますけれども、「否定的で非合理的な動きが相次ぎ」なんて、「お前は狂乱している」というようなもので、およそ国相手にいう言葉ではありません。
まぁ、韓国は菅官房長官のコメントに脊髄反射して、「否定的で非合理的なのは日本だ」とオウム返しに反発するのでしょうけれども、そういう意味のない反論をしている間に、フッ化水素の在庫は無くなっていきます。
反日の毒で自らが滅びるまで、賢明な判断から逃げ続けるのでしょうか。日本はスタンスを変える必要は全くありませんけれども、今のうちに、在韓米軍の半島からの撤退に備えを急ぐべきでしょうね。
この記事へのコメント
詠み人知らず
インド辛え~
>「否定的で非合理的な動きが相次ぎ」なんて、「お前は狂乱している」というようなもので、およそ国相手にいう言葉ではありません。
「精神隔離病棟の大韓民国様々(笑)!。」では無いでしょうか?。 以前、日本で、
「国(韓国)としての体を成していない。」
あるお坊様が、「ド⚪ズでしょう(笑)」
と言う発言問題が、日本のマスコミ村で取り上げられて、打っ叩かれました(苦笑)。
私個人は、この発言内容に関して、
正に先見の明(笑)!だなと思われます。
韓国の最新世論調査結果で、
文在寅政権の反支持率が、
初めて「50%超!。」
しかし、文在寅政権の支持率は、
「約47%前後?。」
正に、「北朝鮮のスポークスマン」の治める!、「息をする様に泥棒が、噓をつく!」国家と国民に相応しい!のでは無いでしょうか(笑)。
今年初めの所信では、文在寅大統領が、
「後戻り出来ない状態を目指す(笑)!。」
と、言う意味は、ぶれて無いと思われますね(笑)!。
トランプ大統領にG7の席上で、悪口と辛辣な皮肉を言われて、当たり前の自覚も無い輩達(文在寅政権の人々)には、滅びてもらうのが一番大事でしょうね(笑)。
低い城の男
日本政府から見れば、そうとしか見えないのかもしれませんが、文政権から見れば、あれはあれで一貫していて合理性がある、のかもしれません。 何しろ従北活動家に政権を乗っ取られてしまったのが今の韓国です。 日本どころか米国を怒らせて、米国の方から米韓安保体制の縁切りをさせるにはどうすればいいか、韓国民が反対しないよう反米を反日にすりかえるにはどうすればいいか、そのあたりを計算尽くでやってるのかもしれません。 陸自の元西部総監の用田さんによると、文政権はアメリカと決別して中共とともに歩むことを決断したようだ、とのことです。
あと、韓国国民の対米意識の変化も背景にあるような気がします。 韓国人の対日意識は、反日を通り過ぎて侮日になりつつある、と言われて久しいですが、今や、アメリカに対する意識も、中国が5GやAIなどの先端技術でアメリカを追い越している、韓国の半導体技術は世界一だ、という認識のもと、中韓連合なら日米を凌駕できる、アメリカはもはや恐れるに足りない、という侮米に変わりつつあるのかもしれません。
アメリカは、国内の優秀な若者が法律家だの金融業界だのビジネス系のITに流れてしまい、科学技術を支えるのは海外からの移民技術者になってしまっているようです。 ところが、その多くを占めていた中国人技術者がスパイ扱いされるのを嫌ってアメリカを脱出しているそうです。 これまで経済発展が遅れていた国の優秀な若者は、先端的な仕事をしたければ、これまでは欧米に移住するしかなかったのですが、いまやその国内でも先端的な仕事ができるようになりつつあるようです。 アメリカの企業は、一緒にやりたきゃ、そっちからこっちに来い、という相変わらずの殿様ぶりのようですが、中国の企業は、各国の技術者や学校などに資金や技術援助をして、自陣営に取り込もうとしているのかもしれない。 たとえばファーウェイの5G技術の中核をなすコード技術は、トルコの学者が発明したものを中国が囲い込んだらしくて、これが従前の欧米のコード技術のかなり上をいっているのだそうです。
韓国は、そういうのを横目で見ながら、アメリカとの距離の取り方は、自分らの方で決めさせてもらう、という意識になりつつあるのかもしれません。
さて、文さんは、そのゴールとして、南北統一を目指しているのですが、案外、これを一番嫌っているのが北朝鮮のキムジョンウンなのかもしれません。 南北統一なんてことになれば、国力の差や国民の教育程度の差からいって、北朝鮮が韓国の植民地扱いになるのは目に見えています。 トランプが、猫なで声で、あの悪逆非道の北政権を取り込もうとしているのは、これはこれで「肯定的で合理的」な選択なのかもしれません。 地政学的に言えば、北京に照準をあわせた短距離核ミサイルを持つアメリカの新同盟国としての北朝鮮は、アメリカのベストパートナーというわけです。
日比野
>ここまで順序だててやっていく国は他にはないのではないでしょうか。
そうですね。時にはもどかしさを感じることもありますけれども、そのかわり、一旦動きだしたら止まらないですからね。
半島は色々とキナ臭くなってますから、今の内から、人も経済も引いていただきたいですね。
日比野
文在寅の鈍感力だけは大したものだと思います。まぁ、粘れば粘るほど彼の国の正体が日本に広まるわけですし、もうそろそろマスコミも庇いきれないところまで来てますから、その分"正常な"日韓関係に近づくかと。
日比野
あちらからみたらブレてないですか。なるほど。
反米から反日へのスリカエは当然狙っている可能性はあるでしょうね。
まぁ、反日は今の事ですし、日本が言い返すと、後先考えずに反発して自分の首を絞めるように動いていますから、ここは、ドンドン、当たり前の批判をして、韓国の選択の幅を狭めていくのがよいのではと思いますね。
ファーウェイの5Gは、結構食いこんでますから、多分、止めるには今がギリギリではないでしょうか。まだまだ警戒が必要と考えています。