ホワイト国から除外された韓国と日米ブルーチーム

 
今日はこの話題です。

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1.韓国をホワイト国から除外

8月2日、日本政府は午前の閣議で韓国のホワイト国除外する政令の閣議決定を行いました。

政令は、公布から21日を経過した日から施行されることになっていますけれども、公布予定日は7日ということですから、発動は28日からということになります。

ホワイト国除外後は、原則として輸出の契約ごとに個別の許可が必要になります。

ただ、輸出管理を厳格に行っている企業向けには、個別ではなく包括的な許可で手続きを簡略化する例外措置があるなど、他のホワイト国ではない国と同等扱いになるだけであることから、実際には大きな影響はないのではないかという見方もされています。

一時はどうなることかと思いましたけれども、ともあれ第一段階クリアですし、日本が韓国に毅然として対応したという意味では、エポックメイキング的な事象と言っていいかもしれません。

世耕経産相は閣議後の記者会見で、「あくまでも今回の閣議決定は、韓国の輸出管理制度や運用に不十分な点があることなどを踏まえた輸出管理を適正に行うための運用見直しでありまして、もともと日韓関係に影響を与えるなんてことは、我々は全く意図しておりません。……ASEAN諸国や台湾といった他のアジア地域と同様に……。いわゆる禁輸措置ではない」と強調。

更に「韓国を優遇措置から撤回することで、何かグローバルサプライチェーンに影響を与えるとか、日本企業に悪影響が出るということは基本的にはない」とコメントしています。

「安全保証」、「禁輸ではない」、「悪影響はない」と、ポイントを抑えつつ、今回の日本の措置の正当性を述べています。



2.賊反荷杖に見る韓国の上から目線

日本のホワイト国除外措置を受け、韓国の文在寅大統領は緊急に開かれた国務会議の冒頭で、約8分間にわたり発言しました。

その全文はこちらにありますけれども、その要旨は次の通りです。
A)韓国をホワイト国から除外することにした安倍内閣の閣議決定に深い遺憾を表明する。
B)わが政府はこれまで、問題解決に向け、外交的協議と対話の意志を持続的に表明してきた。対話と意思疎通による問題解決のため、最後まで開かれた姿勢で臨んできた。
C)今後、わが政府は今回の日本の不当な措置に断固とした姿勢で対応していく。
D)本日午後、文在寅大統領は臨時閣議を開催し、立場を表明する予定だ。
E)続いて、洪楠基・副首相兼企画財政相ら関係閣僚合同のブリーフィングを通じ、総合的な対応策を明らかにする。
F)大統領府は今後、ホワイト国除外に関連した状況を管理し、点検するため、タスクフォース(作業部会)を設置し、緊密、迅速に対応していく。
予想通り、文在寅大統領のコメントは日本を批判する内容で彩どりながら、精神論を押し出して"克日"していこうという内容です。

文大統領は発表文の中で日本を「賊反荷杖」と呼んで加害者としたことや、元徴用工裁判判決について、個人請求権は消滅しなかったなどど、日韓請求権協定を否定していますから、はっきりと日本に敵対する意思を露わにしたと見てよいのではないかと思いますね。

文大統領が口にした「賊反荷杖(チョクバンハジャン)」という四字熟語は、「自分の罪を懺悔し、許しを乞わないといけない盗賊でありながら、寧ろ鞭を持って人に殴りかかろうとする」という意味だそうで、日本語訳すれば「盗人猛々しい」に当たる言葉です。

著名ブロガーであるシンシアリー氏によると、「賊反荷杖」という言葉は韓国社会では「禁句」とされる表現でもないようなのですけれども、「お前は僕に逆らってはいけないだろうが」というニュアンスが含まれているのだそうです。

日本を前にすると、韓国は何があっても「善」であり、日本は何時までも「賊」、つまり「悪」だという意識が透けて見えるようです。

こんな表現を使って日本を批判し、克日しようと国民に呼びかける。先に取り上げたシンシアリー氏は「宣戦布告」みたいな文章だと述べていますけれども、その通りだと思いますね。



3.日米ブルーチームvs韓国

恐らく、韓国をホワイト国から外した2019年8月2日という日は、日韓関係が決定的に変わった日ではないかと思います。最早、被害者と加害者の関係ではない。価値観も同じではない唯の隣国です。法の下、適切に応対する。忖度も譲歩もない。そんな関係に替わると思いますし、変えないといけない。

文在寅大統領が、ああいう宣言をした以上、最早韓国は友好国ではありません。ありとあらゆる手を使って、日本を攻撃してくる筈です。

8月2日午後、韓国外交部の趙世暎第1次官は、長嶺駐韓大使を呼び、日本の韓国ホワイト国除外の閣議決定に深い遺憾の意を表明するとともに、ホワイト国からの除外措置を撤回するよう強く要求。「経済報復措置を決行した日本を韓国国民はこれ以上、友好国と考えることはできないだろう」と述べました。

日本にその気が無くても韓国はその気です。

また、韓国の洪楠基・経済副首相兼企画財政部長官は「我々も日本をホワイト国から除外し、輸出管理を強化する手続きを踏んでいく」と報復の意思を明らかにしています。

あれほど韓国をホワイト国から除外することは、WTO違反だと叫んでおきながら、自分が除外されると、一転して日本をホワイト国から除外する。一体、WTO違反はどこにいったのでしょう。

韓国のホワイト国除外はWTO違反だという主張は、何のことはない、自分に都合の良いただの道具に過ぎないということです。

更に、韓国大統領府の金鉉宗・国家安保室第2次長は「我々に対する信頼欠如と安全保障上の問題を提起する国と敏感な軍事情報共有を維持するのが正しいことなのかを含め、総合的な対応措置を取る」とGSOMIAの破棄を匂わせる発言もしています。

やはり、韓国は、マイルールが一番であり、国際ルールや国際間合意など二の次だという意識があるのでないかと思わざるを得ません。

今後、韓国は、"声闘"は勿論のこと、日本に嫌がらせやダメージを与えられると考えられるものならば、ルールも糞も何もなく、無差別に仕掛けてくると考え、対策すべきではないかと思います。

無論、日本単独で対策できるものはもとより、国内マスコミのみならず、世界に向けて日本の立場と正当性を繰り返し説明する。そうした広報も大事になります。

8月2日午後、タイで日米韓の3ヶ国外相会談が行われましたけれども、会談後、河野外相、アメリカのポンペオ国務長官、韓国のカン・ギョンファ外相の3者は写真撮影をしていますけれども、河野外相とポンペオ国務長官のネクタイがお揃いの黄色だったということで、ネットの一部で話題になっています。

確かに、写真を見ると、河野外相とポンペオ国務長官の出で立ちはネクタイだけでなく、スーツの色合いといい、左胸に2つのよく似た形のピンをしていることといい、同じチームのユニフォームかと見紛うばかりです。日米ブルーチームvs韓国。そんな構図が一目で分かります。

恐らく河野外相とポンペオ国務長官との間で、事前に打ち合わせしたのではないかと思いますけれども、この写真一枚だけで世界に大きなメッセージを発していることは間違いありません。

日本は、味方となる国々を増やし、韓国の味方を減らしていく。韓国の"声闘"はその場で潰す。真っ当な対韓外交を積み上げていっていただきたいと思いますね。

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