激怒するアメリカ

 
今日はこの話題です。
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1.激怒するアメリカ

アメリカが韓国に激おこです。

8月29日、アメリカのハリー・ハリス駐韓大使が鍾路区公坪洞にあるアメリカのハンバーガーフランチャイズ「シェイクシャック鐘閣店」の開店式に参加しました。

この日は、当初、午前9時30分から対外経済政策研究院主催の「DMZ平和経済国際フォーラム」の開幕式、11時からは、在郷軍人会の行事で龍山区戦争記念館で「韓半島の安保情勢と韓米同盟の強化」をテーマに講演をする予定だったのですけれども、その両方を前日の午後に急に突然キャンセルしての出来事です。

前日には、韓国政府外交部がハリス大使を呼び出し、GSOMIA破棄の件で、アメリカ政府が公に失望したと何度もコメントするのを自制するよう要請したのですけれども、そのあとに翌日の行事をキャンセルしたかと思えば、ハンバーガー店に行く。

平和経済フォーラムと、安保関係の講演より、ハンバーガー店の開店式の方が重要であることは通常ありませんから、これはもう、GSOMIA破棄に対するあからさまな当てつけ以外の何物でもありません。

韓国外交部は、「主な外交業務相手として、定期的な出会いの一環……招致という言葉の使用は適切ではない」と釈明に躍起ですけれども、そんなのを信じる人はいません。

中央日報は、「大使を呼ぶ形式自体が気まずい」と、対米関係に悪影響が及ぶことを懸念。ハリス大使の行事キャンセルについても「招致されたことへの不満表明」との見方が広がっています。

その一方、韓国がアメリカに要請した「不満表明の自制」については、28日、マーク・エスパー国防長官が会見で改めてGSOMIA破棄への「失望」を表明。アメリカ国防総省はもっとはっきりと、韓国の自制要求について「非公開の外交対話の具体的内容には言及しない……GSOMIAを延長しないことへの強い懸念と失望を表明する」とコメントしています。

韓国の懇願を完全に無視した訳です。

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2.在韓米軍を追い出しに掛かる文在寅

こんな分かりやすい対応をされてもなお、韓国はアメリカへの挑発を止めません。

8月30日、韓国大統領府は、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、26ヶ所ある在韓米軍基地の早期返還を推進することにしたと発表。特にソウル龍山基地ついては、その返還作業を今年中に開始するとしています。

GSOMIA破棄直後のタイミングで、在韓米軍基地を返せという方針を公開したということは、単にアメリカに反旗を翻したのみならず、在韓米軍を追い出しに掛かったと見ることもできます。

なんとなれば、在韓米軍撤退のみならず、米韓同盟破棄を視野に入っているかもしれません。いやむしろ、アメリカから同盟破棄を言わせようとしているのではないかとさえ。ここまでくると確信犯の匂いがしますね。

龍山基地は、韓国の首都ソウルの中心部に位置し、昨年まで在韓米軍司令部が置かれていました。韓国国防省が隣接し、付近には外国人街のイーテーウォンがあります。

これは筆者の単なる印象にしか過ぎませんけれども、文在寅大統領は龍山基地の返還を持って、アメリカの軛から離れたのだ、独立国として、その矜持を示したのだ、とかなんとか自画自賛して自身の支持率アップを狙ってくるような気がします。

日本だけでなく、アメリカに喧嘩を売ってどうするというのか。

文在寅大統領が、韓国の国防をどう考えているのか分かりませんけれども、北朝鮮の脅威が少しも減っていない状況で、どんどん国防力を減らしていくのは正気の沙汰ではありません。

どんどんレッドチームに行こうとしている韓国。これが文在寅大統領だけの考えなのか、それとも、後継者含めて韓国の国家意思なのか。

文在寅大統領が後戻りできないところまで歩みを進めるならば、彼が退任した後、元通りになる保証はありません。

やはり日本も、韓国が米韓同盟を破棄した後のことを睨んで、国防体制の再編を進めることを考えるべきだと思いますね。

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