日本は韓国を甘やかすのを止めた

今日はこの話題です。
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1.韓国の反ダンピング課税はWTO違反

9月11日、韓国政府が半導体の工場などで使われる日本製の空気圧バルブに高い関税をかけていることについて、WTOの上級委員会がWTO協定違反だとして、是正を求める最終判断を示しました。

これは、日本製の空気圧バルブが不当に安く販売されているとして、韓国政府が4年前から最大でおよそ23%の関税をかけていた問題で、日本政府は、価格は適切だとしてWTOに提訴していました。

昨年4月に1審にあたる小委員会が、日本の訴えを認めて韓国側に是正を求める判断を示したのですけれども、これを不服とする韓国政府と、一部の主張が認められなかった日本政府が上級委員会に上訴していました。

上級委員会は報告書で、韓国側が主張した、日本製品の輸入が韓国製品の価格を低下させる圧力となったのかや、日本製と韓国製では価格や性能が違うのに両者の価格が比較できるのかなどについて適切な説明がないと指摘。その上で日本製品に関税をかけた措置はWTO協定に違反するとして、韓国側に是正を求める最終判断を示しました。

これで、日本の勝訴が確定しました。

この裁定に対し、韓国政府はWTOが「韓国の反ダンピング課税は違反性が立証されない」として「韓国勝訴」の判断を下したと発表。韓国のチョン・へグァン産業通商資源部秩序協力官は「判決をめぐり互いに勝訴を主張することは国際的にもよくあることだが、今回の日本の主張は度を超えている」と指摘。

なんでも、WTOは日本が提起した13件の争点のうち10件について「韓国の措置はWTO協定に違反しない」とし、残り3件について「協定に合致しない」と判断したものの、この3件について韓国側は「手続きと方法論についての問題であるため紛争の核心的事案とは関係ない……WTOの最終判断に基づき多少調整することはできるが、措置を却下または取り下げよと主張するのは間違い」と勝利宣言しています。

けれども、WTOは報告書で韓国に対し「反ダンピング協定と矛盾する措置を是正せよ」と勧告しているのですね。次にWTOの報告書から該当部分を引用します。
6.6 Recommendation 勧告

6.34. The Appellate Body recommends that the DSB request Korea to bring its measures found in this Report, and in the Panel Report as modified by this Report, to be inconsistent with the Anti-Dumping Agreement, into conformity with its obligations under that Agreement.
(6.34. 上訴機関は、DSBが韓国に対し、本報告書および本報告書で修正されたパネル報告書にある反ダンピング協定と矛盾する措置を、その協定に基づく義務に適合させるよう要請することを勧告する)
WTO上級委員会の報告書として韓国の措置はダンピングだから直せ、といっているのです。10件だろうが3件だろうが関係ありません。勝利宣言をするのは勝手ですけれども、ボールは是正勧告を受けた韓国にあります。

この韓国の主張に対し、世耕経産相はツイッターで「これを勝訴と強弁とは。ロイターも日本勝訴と報道してます。日本勝訴が世界の受け止め方。いずれにせよ、是正措置を取らなくてはならないのは韓国。是正されない場合に対抗措置を取ることが出来るのは日本」と述べています。まぁそういうことですね。


2.転覆した韓国自動車貨物船

また、8日にアメリカ・ジョージア州ブランズウィックの沖合で韓国の現代グループの自動車用貨物船、ゴールデン・レイ(Golden Ray)が転覆する事故がありましたけれども、中央日報やSBSといった複数の韓国メディアは「船が急に方向転換したことが原因となった可能性がある」とし、「ゴールデン・レイが出港した時、ちょうど1隻の船が接近し、その後転覆した」との目撃者が情報を紹介しています。

記事では、「世界中の船の現在地をリアルタイムで提供するマリントラフィック(Marine Traffic)のサイトを見ると、事故発生前に確かに1隻の船がゴールデン・レイに向かって進んでおり、ゴールデン・レイは急に方向を変えて転覆していた。2隻の距離は最も近いときで250メートルほどだった……報道によると、やって来たのは日本の船で、ゴールデン・レイよりも横幅がさらに10メートルほど大きかった」と伝えていて、日本のせいで転覆したのだといわんばかりです。

けれども、現地アメリカでは、「韓国船と日本船が同じ航路を通った時間には、4時間のズレ」があるとの報道されているそうですし、こちらのブログでは、韓国貨物船の航路データなどから、ただの自爆ではないかとしています。本当のところは検証が進むにつれて明らかになるでしょう。

ただ、WTO勝訴発表といい、貨物船転覆の件といい、どうあっても、悪いことは日本であって、韓国は全て正しいというおめでたい”思い込み”が垣間見えてしまうのは、いつものこととはいえ、気分のよいものではありません。

ただ、昔と少し違うと思うのは、もはや日本も韓国に甘い顔をしなくなったということと、韓国の日本が全て悪い論が日韓だけでなく、世界を舞台にしていることで、彼の国の無茶苦茶さが知られつつあるこということです。

WTOはいうにおよばず、貨物船転覆はアメリカのジョージア州沖合なのですから、日本を相手にするように喚き散らすだけで片付く訳もありません。

損害賠償含めてきっちり責任を取らされるでしょうね。


3.日本は韓国を甘やかすのを止めた

日本が韓国を甘やかすのを止めたのは安倍改造内閣をみれば分かります。

安倍総理は9月11日の記者会見で、韓国に対する外交方針について「国際法に基づいて韓国側の適切な対応を求めている。その方針は一貫したものであり、新しい体制の下でも微塵も変わるものではない……韓国には国と国との約束を守っていただきたい」とこれまでと何一つ変えない方針であることを述べています。

同じく11日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」は、安倍総理の改造内閣人事を特集したのですけれども、番組に出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏は今回の人事について「対韓シフトを強化した……今まで甘やかしたものから甘えの構造からの脱却をはかるんだと、それが政府の考え方」と解説しています。

これに対し、コメンテーターの玉川徹氏が「甘えの構造からの脱却の未来に何を見ているんですか?韓国とずっと対立していくっていうことでいいっていう未来を見ているんですか?」と噛みついたのですけれども、田崎氏は「どっちが悪いかっていうことですよ。請求権協定を平気で破るような行為に出る。日韓慰安婦合意は事実上なくしちゃう。そういうことをやる国とどう対処するかということです」と正論でピシャリ。

玉川氏は猶も「例えば拉致問題は安倍総理の官房副長官からのずっと念願ですけれど、北朝鮮とも今こんな状態ですよ。韓国というパイプもなくなってそこの問題、どう解決するんだっていう話にもなってくるし。一体どんな未来を韓国と対立する未来を見ているんだろう?」と食い下がったものの、田崎氏から「対北朝鮮における韓国の役割ってこの政権から見ると低いんです。すでに米朝に移っている。米国を頼りにした方がうまくいく」と冷徹な事実を突きつけられ撃沈。

玉川氏は、それではアメリカべったりだ、なんだとブツブツ言ってましたけれども、どうも彼の頭には「韓国は日本にとって必要不可欠な国だ論」があるように思えてなりません。

7月以降、日本が対韓国輸出管理を見直す措置を始めて以来、韓国は散々日本を批判し、日本にもダメージが及ぶだの、不買運動だの、戦犯企業認定だの、勝手に「離日」してくれていますけれども、それで特に日本が傾いたどうこうもありません。

観光地から韓国人観光客が減るとか減ったとかいう話もあったようですけれども、最近の韓国では、周りの人の視線を意識して、日本製品や文化を消費しても知らせない、いわゆる「シャイ・ジャパン(Shy Japan)」現象なるものが起きているそうです。

何でも、済州航空・ジンエアー・ティーウェイといった韓国の格安航空会社3社では連休中の日本行きと帰りのチケットはほぼ完売。また、日本の「ユニクロ」と関連会社である「GU」のオンラインストアも完売状態なのだそうです。

あれほど不買運動と息巻いていたのもどこへやら、まぁ、人目を気にして隠れてやる分まだ可愛気があるのかもしれませんけれども、日本からは、みっともないの一言です。

やはりなんだかんだ言って、まだ韓国は日本に甘えているのだと思います。でもそれももう終わりです。

9月9日、元TBSアナウンサーの吉川美代子氏が、TBS系の番組で「これまでの日韓関係を見ると、なんかこう、妥協したり、話しあったり、いろんなことをやってきたたびに、約束破られたり、裏切られたりして、いろんなものが根底にありましたよね……行きつくところまで行って。お隣だから仲良くしなきゃいけない、じゃなくて、国と国としてきちんと世の中で、世界の中で対等にやるべきで、お隣だから仲良くじゃないと思いますよ」と述べていますけれども、まぁ、そうういうことですね。

韓国の反応を見る限り、行きつくところは、まだまだ遠い先にあると思います。安倍政権には、対韓国外交について微動だにせず、これまでの方針を貫いていただきたいと思いますね。

この記事へのコメント

  • のえる

    やっぱり 都合悪い動画は すぐ消されますね
    2019年09月13日 16:41

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