日本人が韓国に反感を持つのは「知った」から

今日はこの話題です。
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1.少し持ち直した文在寅

韓国の文大統領の支持率が少し持ち直したようです。

韓国の世論調査機関「リアルメーター」によると、10月14~16日に約1500人を対象に行った世論調査で、文大統領に対する支持率は前回よりも4.1%アップし、45.5%となりました。内訳は「とても良くやっている」が28.8%。「良くやっている方だ」が16.7%。

一方、不支持は4.1%下がり、51.6%。内訳は「まったくダメ」が42.5%、「良くやっているとは思えない」が9.1%です。

文大統領の評価が好転した理由については「チョ法相の辞任が大きな要因となっている」と分析しています。ただ、左と右で文政権への評価は真逆となっていて、進歩層は77.2%対21.4%で「評価する」が上回っているのですけれども、保守層では、「評価しない」が81.7%と、「評価する」の17.5%を大きく上回っています。要するに、韓国世論が二分されている訳です。

「リアルメーター」はもう一つ、次期法相に誰が相応しいかの調査も行っているのですけれども、そこでは、チョ・グク氏同様に「学者出身」が21.3%、「検事出身」が17.8%、「判事出身」が17.7%、「国会議員から」は9.9%でした。


9月16日のエントリー「文在寅の弱点は何処か」で、韓国は儒教の影響で、知識人による支配を当然視する感覚があると紹介したことがありますけれども、チョ・グク氏の後継に、また学者がよいという世論調査を見る限り、韓国の学者信仰はまだまだ根強いといえるのかもしれません。

けれども、チョ氏辞任とて韓国全体からみれば法曹界の話です。検察改革が出来たからといって、経済が立ち直る訳ではありません。中長期的にみれば、文政権の支持率が落ちる流れには変わりありません。


2.下火になる日本不買運動

日本による対韓国輸出適正化措置をうけ、夏頃から韓国で始まった「NoJapan」の不買運動ですけれども、深まる秋とともに、少し下火の兆しが出ている業種もあるようです。

10月6日、韓国・JTBCは、日本製品不買運動の影響について、ビールと自動車の市場は急激に萎んでいる一方で「ユニクロでは一部新製品が在庫が不足するほどの大人気となっている」と伝えています、

実際、韓国のユニクロ店舗には、冬物を買い求めるなど客足が戻ってきているそうです。ユニクロ関係者は「具体的な売り上げの数値は公開することが難しいが、不買運動が真っ最中だった7~8月より確かにお客さんが増えたのは事実だ」と述べています。

もっとも、流通業界関係者は「ユニクロ本社ですでに来年韓国での収益が大幅に下落するものと見通し、実際に今年店舗の数ヶ所が予定にない廃業をした……一部の売り上げが回復するといってもこのような流れと市場の構造をひっくり返す水準なのかまだ把握するには早い」と慎重な見方をしています。

10月9日、ユニクロの創業者である、柳井正ファーストリテイリング会長は、雑誌のインタビューで「日本が韓国を敵対視するのはおかしい……日本が韓国に反感をもつようになったのは、日本人が劣化したという証拠だ……今までの30年間、世界は急速に成長してきたが、日本はほとんど成長できず、先進国から中進国になっていって、もしかしたら開発途上国に転落してしまうかもしれない……本屋で"日本が最高"という本を見かける度に、いつも気分が悪くなる」とし、日本に対して「このままでは滅びる」と述べて物議を醸しています。

韓国に反感を持つことが、なぜ日本人が劣化したことに繋がるのかさっぱり分かりませんけれども、そもそも、今の日韓関係は韓国がやらかした数々の行いが原因であり、それがもはや隠し通せないほど、日本中に拡がったからでしょう。

日本人が韓国に反感を持ったのは「劣化」ではなく「知った」からだと思います。


3.このままでユニクロが滅びるのか

まぁ、これは穿った見方ですけれども、柳井会長は、韓国の不買運動でユニクロの売り上げが下がり、経営の危機を感じたから、もうこの辺で勘弁してくれ、とばかり、あんな発言をしたように思えます。このままでは日本が滅びるといっているものの、その実は「このままではユニクロが滅びる」という悲鳴にも、筆者には聞こえました。

どこか、「滅びゆく日本を脱出して中国や韓国に移住すべき」と述べた、アメリカ人投資家のジム・ロジャーズ氏を匂わせるものを感じます。要はポジショントークではないかということです。

もっとも、ファーストリテイリング全体は好調を維持していて、19年8月期の売上高は前年同期から7.5%増の2兆2905億円。純利益は5.0%増の1625億円で、3期連続で過去最高益を達成していますから、万が一、ユニクロが滅びるときがあるとしても、先の話になるのではないかと思います。

ただ、今のユニクロを牽引しているのは海外ユニクロ事業で、18年8月期には、売上高で海外ユニクロ事業が国内を抜いていますし、柳井会長は「2020年にグローバルでナンバーワンのアパレル企業になる。売上高の8割は海外で叩き出す」という目標を掲げています。

その意味では韓国でユニクロの売り上げが落ちては困るという思惑があるのかもしれません。

いずれにせよ、日本は韓国がなくても左程困りませんけれども、韓国は日本がなければ、立ちいかなくなることが段々と明らかになっています。

果たして、韓国の日本不買運動がどこまで頑張れるのか分かりませんけれども、韓国が真に"独立"するためには、日本は「助けない、教えない、関わらない」の「非韓三原則」での対応でよいと思いますね。

この記事へのコメント

  • 詠み人知らず

    このユニクロの創業者はもともと一連の発言が「日本ダメダメ!」の人なので相変わらずおかしな人だと思っていましたが、日本に一定以上いる半島人に嫌悪感を持つ国民から静かな不買運動を起こされても平気なんですね…。人として思い上がったタワケ者ですねぇ…人間内心はいろいろ思っていても表向き謙虚じゃなきゃ商売人失格だと思います。もうしばらくはこの人のお店には行かないつもりです。周りの人にも何気無く彼の発言を吹聴しようと思います。
    2019年10月19日 07:40
  • モンキー

    いつも読んで勉強させていただいています。いつも冷静で的確な洞察力による記事は、説得力がありますね!最近は韓国関係の記事が多いですね。
    自分は韓国もそうですが、中国が厄介で恐ろしい国だと思っています。習近平を国賓で呼ぶ動きがあるが、尖閣では領海侵入を繰り返してます。北大の教授も逮捕されましたし。同盟国であるアメリカと中国問題はどうなっているのか、日本は独自に付き合っていくのか、ご意見聞きたいです。
    これからも応援します!
    2019年10月19日 09:04
  • 日比野

    詠み人知らずさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    一代で大を成すのは並大抵のことではない筈なのですけどね。

    こちらの文春オンライン「脱「ブラック企業」を掲げるユニクロ柳井正さんが喝破した「最悪な日本」とは」記事で思いっきり皮肉られてますね。https://bunshun.jp/articles/-/14774

    ここで触れられている『ユニクロ帝国の光と影』については、2017/2/25のエントリー「報道犯罪と報道しない自由」で取り上げたことがありますけれども、ブラックではないかとも言われてますね。柳井さんの後の代になって、ユニクロがどうなっていくかには注意しておきたいと思います。

    今後共よろしくお願いいたします。
    2019年10月19日 21:40
  • 日比野

    モンキーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    韓国系の記事については、かの国はどんどんネタを提供してくれるのでどうしても多くなってしまいますね。

    米中関係や日本の対応ですか。大したことは書けないとは思いますが、近い内に記事にしてみますね。

    今後共よろしくお願いいたします。
    2019年10月19日 21:43

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