立花孝志の埼玉補選落選と海老名市長選

今日はこの話題です。
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1.埼玉補選で上田氏圧勝

10月27日、参院埼玉選挙区補欠選挙が行われ、前埼玉県知事で無所属新人の上田清司氏が、初当選しました。

N国の立花党首は下馬評通り落選。得票数は、上田清司氏が1065390票。立花孝志氏が168289票と大差での敗北です。

投票率は20.81%で、7月の参院選埼玉選挙区を25.67ポイント下回り、参院補選としては過去4番目に低い水準となりました。ただ、当初は15%くらいではないかともいわれていたことを考えると少し盛り返した感じです。

上田氏は旧民主党などで衆議院議員を3期務めたあと、今年8月まで埼玉県知事を4期16年務めた経歴の持ち主ですけれども、選挙戦では、「埼玉県では赤字だった出資法人を黒字に転換することに成功した事例などがあり、そうしたことをふまえて国政の場で問題提起をしていきたい。私に与えられた使命をしっかり自覚して、県民のため、国家国民のために全力をつくしていきたい」と知事としての経験や実績を強調するとともに、地方を重視する政治を実現することや、行財政改革の推進、将来にわたって安心できる社会保障制度を確立するための議論を深めていくと訴えていました。

開票速報ではほぼゼロ打ち状態で、投票が終了した午後8時に、「上田氏当確」のニュース速報が流れました。

投票総数は両者合わせて123万票余り。上田氏の得票は100万票を超えていますから、彼の組織票を埼玉有権者の10%に相当する60万票とみても、残り63万票のうち40万票は上田氏に投票されたことになります。

或いは、国政選挙ながら、上田氏が、やや地方にも力点を置いた主張を繰り広げたのが功を奏したかもしれません。




2.N国立花党首は落選

一方、敗れたN国立花党首は、「はいはい、予想通りですよ」と淡々とした様子で会見に臨み、「参院選前に大野氏が辞職していれば、約22億円という今回の補選費用は必要なかった」と批判を展開。敗因については、「立候補を表明したとき、勝てる選挙と言ったのは、通常の国政選挙のように投票率40%くらいの選挙なら十分勝てる見込みがあると思ったから。20%では組織票が強い」と投票率を理由に挙げました。

ただ「勝っても負けてもプラスにしかならない選挙だった」と振り返り、選挙中に宣言していた海老名市長選への出馬を改めて表明。「選挙に出続けることが重要。小金井市市長選とか、出られる首長選挙には、ほぼほぼ自分が立候補する」と宣言しています。

いずれそのうち、立花党首本人から、次の海老名市市長選に立候補する動機なり、公約なりが配信されるでしょうけれども、報道では、「NHKの受信料を未払いの世帯に年間5万円の助成金」とか「市役所職員の給与を現行の2倍にしてNHK職員並みとする」など異例ずくめの公約を掲げるようです。

けれども、今回の埼玉補選の結果を見る限り、立花党首は前述の公約では、海老名市市長選には勝てないと思います。なぜなら、市長選という地方選挙である限り、国政選挙である参院補選より、はるかに小金井市をどうするといった政策が求められるからです。




3.海老名市長選

10月23日、海老名市長選の立候補予定者による公開討論会が海老名青年会議所の主催で行われました。

出席したのは、無所属で、現職4期目の内野優氏と、経営コンサルタントの氏家秀太氏の両名で、N国の立花党首は参院補選中の為、欠席でした。

内野氏と氏家氏は、市政について、ごみの有料化や図書館の運営のあり方、待機児童対策に中学校給食の実施に言及し、経済や産業の活性化や高齢者や障害者らも加わりやすい就農環境を整備および法人税収増に向け、企業誘致と進出用地確保の必要性など熱い議論を交わしました。

いずれも、がっちり地域に根差したテーマです。討論会では約200人論戦に聞き入っていたそうで、それなりに関心を集めていることが分かります。

こうした内野、氏家両氏の討論内容に対し、立花党首の公約である、NHK受信料の未払い世帯に助成金だとか、市役所職員の給与を2倍にするなど、はっきり言って見劣りします。助成金だとか給与2倍だとか、財源はどうするんだといった、海老名市民のツッコミが聞こえてきそうです。

海老名をドバイにする構想は、気宇壮大で話としては面白いのですけれども、借金してどんどんお金を使うバラマキ政策を海老名市民が好意的に受け取るのか。それとも逆にでるのかなんともいえません。

あるいは立花党首は海老名市長選、小金井市長選をN国の広報だと割り切って、立候補する戦略なのかもしれませんけれども、海老名市民の中には、市長選を舐めているのか、ただの腰掛か、と不快に思う人も出てくるかもしれません。悪名は無名に優るとはいいますけれども、悪名も過ぎれば、障りも出てくることも考えられます。

立花党首がこの辺りのバランスをどう考えているか分かりませんけれども、そろそろ際どくなってきた感があります。次期衆院選に向けて、綱渡りが続きそうですね。

この記事へのコメント

  • さんさん

    立花孝志を応援するのは、趣味趣向の問題で別に構いませんけどね。
    只、本気で彼が、新風を巻き起こしてる的に捉え、新しい形の未来の政治家像だ的に考えるのは完全な間違えだと思いますけどね。
    彼が当選後に今の地位を捨てて別の選挙に出るのは彼の人生哲学から来てる物で「竹島捨てる」発言も加え考えれば、危ない奴で当てにして考えるのは如何な物でしょうか。
    彼の人生哲学とは、「好きな事をして好きな様に生きたい」と云う物だそうで、此の哲学が彼の行動全てを説明してる様に感じますけどね。
    この事からも分かる通り応援するのは趣味趣向で、既得権益をぶっ壊すやNHK問題を議員の立場として粉骨砕身して取り組んむと考えない方が適切ですよ。
    所で氏が最近とみに吹聴しだした既得権とは何の事なんでしょうね。
    この言葉を聞かされる度に、脱ダム宣言やコンクリーから人へ、自民党をぶっ潰す等の十数年前に流行、世論を席巻し洗脳して、民主党政権誕生の後押しをしたあの時代を思い出して、此はあの時のフレーズの再利用だとしか感じませんが。
    2019年10月29日 08:23
  • さんさん

    小池百合子の内田を悪代官に見立てた自民都連をぶち壊すと云うのも追加しときます。
    お陰で東京では自民の復活は叶わなく成てる様で混迷の後も見られます。
    2019年10月29日 08:35

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