今日はこの話題です。今回も今日、明日の連続でエントリーします。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.安倍総理と待ち伏せした文在寅
11月4日、安倍総理と韓国の文在寅大統領は訪問中のバンコクで10分間にわたり言葉を交わしました。
と言っても、正式の会談でも何でもなく、ASEAN会場の控室で、待ち伏せていた文大統領が、安倍総理が現れるや否や握手をしてそのまま近くのソファに座らせて「対話しましょう」と"歓談"を強要したのが真相のようです。
両首脳がソファに座って言葉を交わしている様子はメディアで報じられていますけれども、この控室はマスコミシャットアウトの場所ですので、こんな写真は本来公けになるものではありません。どうやら、文大統領の随行員が勝手に写真撮ってマスコミに流したようで、韓国側の宣伝目的でのことだと思われますけれども、はっきりとルール違反を犯しています。
更に韓国はいつものように、自分に都合の良いことを都合の良いように発表しました。対話について韓国大統領府は「非常に友好的で真摯な雰囲気だった……文大統領が高官級協議を提案し、安倍首相も『あらゆる可能な方法を通じて懸案の解決案を模索するよう努力しよう』と述べた」と文大統領と安倍総理が”歓談”したと発表したのですね。
これに対し日本側はすかさず反論。5日、菅義偉官房長官は両首脳が言葉を交わしたことについて、「安倍総理は日本の原則的な立場を文在寅大統領にしっかりと伝達した……一貫した立場に基づき、韓国側に賢明な対応を求めていく考えに変わりはない」と答え、韓国側の発表についても「韓国側の発表内容にコメントしない……韓国側の発表は韓国側に聞いていただきたい」と突き放しました。
日韓で発表内容は食い違うということは、発表内容を事前にすり合わせしていないということでもあり、ここでも正式な会談でもなんでもなかったことが分かります。
2.罠に引っ掛かった安倍総理
ただ、それでも安倍総理の対応は100点満点ではなかったかもしれません。
菅官房長官によると、両首脳は「空いたソファに自然な流れで腰掛けて話になった」とのことですけれども、韓国にしてみれば、ソファに腰掛けて話す絵面が獲れれば、”歓談”していた雰囲気を出せるわけです。その意味では、まんまと罠に嵌ったといえなくもない。したがって、韓国側の発表にすかさず、「そんなことは言ってない」と反論することは非常に重要です。
今回、安倍総理と文大統領が言葉を交わしたことについて、韓国政府は、「文在寅大統領のハイレベル協議を開こうという提案に安倍晋三首相が共感を示した」と勝手な発表をしていますけれども、これに対し、茂木外相は「正直にハイレベルやら何やら、レベルの問題よりも内容が重要だ……安倍首相は従来言ってきた通りに外相を含む外交当局間コミュニケーションが重要だと話した」とコメントしています。刀で斬ったというより、大鉈で叩き割ったかのような凄まじい反論ですけれども、韓国相手にはこれくらい言って丁度よいのだと思いますし、韓国への塩対応は続けるべきです。
なぜなら、今の状況で文大統領と会談しても意味がないからです。
先日の即位礼に合わせて来日した李洛淵首相も、元徴用工問題についてなんら解決策を持ってきませんでした。またG20国会議長会議で来日した文喜相議長は早稲田大学での講演で、「日韓の企業と個人から寄付金を募り、原告の元徴用工らに賠償の代わりとして支給する法案」の概要を明らかにしていますけれども、韓国大統領府からは、基本的に文議長個人のアイデア」と梯子を外されています。
なんのことはない、韓国政府は日本に対して手ぶらのまま、対話しよう対話しようと言ってる訳です。
3.効いてる効いてる
韓国は、とにかく日本を譲歩させることしか考えていないように見えます。けれども、手ぶらであれやこれやいったところで、何一つ動きません。日本政府は再三再四「約束を守れ」と言っているのですから、ここが最低限のラインでしょう。そこも守れないようでは話になりません。
先日の安倍総理と会談した韓国の李洛淵首相が、韓国は日韓基本条約を守ってきたしこれからも守る積りだと発言したことについて、韓国外交部の趙世暎・第1次官が「まず韓国が約束を守っていないという日本側の認識を変える必要がある」とコメントしていますけれども、現時点で韓国に対応する方法として、この点を徹底的に突くのがポイントになるかもしれません。
なぜなら、日本は韓国が約束を守っていないという認識を変えさせるために、韓国は「約束を守っている」ように見せないといけなくなったからです。
G20議長会議で来日した文喜相議長は、当初3日来日予定だったところ、山東参議院議長から上皇陛下に謝罪を求めた発言の撤回と謝罪を求める書簡を送っていたことが報じられると来日を4日に延期するなどと一部で報じられました。
結局は当初予定どおり3日に来日となったのですけれども、中央日報によると、文議長に訪日延期を進言する声もあった中、文議長は即金に「約束を守る政治家として日本側と約束した行事を取り消してはならない」と話した、と報じています。
これが本当であれば、上皇陛下に謝罪を求めた文議長にして「韓国は約束を守らない国である」というレッテルを貼られることを嫌がっているということです。
安倍総理を始め、日本政府は韓国に対し、再三再四「約束を守れ」と言っていますけれども、この言葉が結構効いているのですね。
4.韓国は約束を守らない国である
であれば、これをもっと有効に使う手も考えられます。つまり、何かにつけて、「韓国は約束を守らない国である」とコメントして宣伝する戦法です。
韓国はとにかく日本と対話したいというポーズを取って、それを日本に袖にされることを繰り返すことを世界に見せつけることで、同情を買い、「日本に譲歩してやれ」という世界からの圧力を日本に掛けようとしているようにさえ見えます。いわゆる「被害者コスプレ」ですね。彼らはいつもこの手を使います。
ただ、日韓の事情をよく知らない世界からみれば、長期間にわたって何度も対話を拒絶する日本の姿を見せると、同情が韓国に集まってしまう可能性は十分にあります。そこで、「韓国は約束を守らない国である」ことを実例をもって、なんども口にすることで日本に正当性があると宣伝することは大事だと思いますね。
何も、韓国が約束を守らないのは日韓基本条約だけではありません。細かくみれば沢山あります。韓国のホワイト国除外に当たって、経産省が行った説明会で対外に公表する内容を取り決めていたにも関わらず、韓国はこれを一方的に破って好き勝手な発表をしました。
また、今回の安倍総理と文大統領がASEAN会議の控室で言葉を交わした様子を撮影したのだって、撮影を禁じていたASEANのルール違反です。こうしたことを事あるごとに指摘することで、韓国はそういう国なのだ。日本が相手にしないのも当然だという認識を世界に与える。そうすることで、韓国の信用を更に低下させ、彼らの反日プロパガンダを無効にしていく。そうした戦略を採ってもよいのではないかと思いますね。
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