

1.北朝鮮ミサイル発射の誤報
27日未明、NHKが北朝鮮がミサイルを発射したと報じ、その後誤報であったと謝罪しました。
これは0時22分、オンライン版で「北朝鮮のミサイル 北海道襟裳岬の東約2000キロの海に落下」と報じた後、速報を削除し同45分に「0時22分配信の北朝鮮ミサイル落下の ニュース速報は誤りでした」とした件です。
今月に入ってから北朝鮮は度々アメリカを挑発し、「クリスマスプレゼント」を呉れてやるなどと叫び、アメリカも北朝鮮に向けて偵察機を飛ばすなど、関連国の当局者や専門家含め警戒を強めていた最中のことです。
NHK側は「訓練用の文章で、事実とは異なる」と説明していますけれども、そんな事で流していいものではありません。
これについて、アメリカのシンクタンク「国益研究センター(CNI)」のハリー・カジアニス韓国担当局長は「北朝鮮ミサイル発射に対する情報がどれほど具体的だったのか奇怪な点……北朝鮮のミサイル発射に関連して途方もないデマがある」とツイッターで厳しく批判しました。
また、ミドルベリー国際問題研究所(NIIS)のジェフリー・ルイス教授は誤報訂正直後、直ちにツイッターで「メディアが作った間違ったアラームがあった」と投稿し、アメリカ科学者連盟(FAS)のアンキット・パンダ上級研究員も誤報訂正直後、「滅びる偽アラーム。先のツイートを削除する」と書いています。
更に、安保および核拡散専門家でマサチューセッツ工科大教授のビピン・ナラン氏は「このような特別な時には、このような偽アラームが戦争を引き起こしかねない……バックナインにいたトランプがアンドロイドでこのアラームを見て、その周辺の誰もこれが間違っていると証明しない状況を想像してみなさい……覚えておきなさい。彼は対応措置として直ちにアメリカの核兵器発射を命じることができ、誰も彼を止められない」と批判のトーンを高めています。
日本のNHKの誤報に、アメリカの専門家がここまで一斉に反応するところからみても、いかに情勢が緊迫しているのか分かるというものです。
そんな時にタイミングよくこんな誤報が出るものなのか。
2.威力偵察の可能性はあるか
ここからは完全に筆者も妄想の類なのですけれども、もしかしたら、これは中国、あるいは北朝鮮からの工作ではないのかと勘繰ってしまいます。
その狙いは中国あるいは北朝鮮がアメリカの出方および日本の反応を探るために流した虚報。いわゆる威力偵察の一種です。
北海道襟裳岬の東約2000キロといえば、日本を飛び越した太平洋の彼方の地点であり、大陸弾弾道弾を飛ばしたことになります。アメリカとてこれまでのように単距離ミサイルだからとスルーする訳にもいきません。
つまり、大陸間弾道弾を発射したと誤報をわざと流すことで、アメリカがすぐに反撃態勢を取るのか、そして即応体制はどの程度なのか、そして日本政府がどう動くのか、マスコミはどう反応するのか見ようとしたということです。
誤報を流してから訂正を入れるまでの約20分で、どこまで探りを入れられるか分かりませんけれども、北朝鮮としてはトランプがどこまで本気なのか測りかねている部分もあると思われますので、威力偵察をする動機がない訳ではありません。
誤報が流れたのは緊急放送でも、字幕の速報版でもなく、ネットのオンライン版の速報ですから、そんな大掛かりな工作でなくても出来そうですし、また、ネットのオンライン版というさほどメジャーでない場所での報道でも反応してくるのか。探りを入れるという意味ではそこそこ手頃な感じもします。
結果は日本はネット掲示板の一部で話題になった以外はさほどの反応はありませんでした。自衛隊のアラームも政府発表もテレビの祖速報もなかった訳ですから、ある意味当たり前です。夜の12時過ぎであることを考えると、誤報の事実を知らなかった人もいたのではないかと思われます。
結局、誤報に釣られたのは、アメリカの専門家だったというオチになりそうですけれども、逆にいえばそれだけ専門家の間で注目され、監視されているということでもあります。
これは筆者の単なる妄想に過ぎませんけれども、少なくともNHKは事の経緯と原因をきっちり究明し、責任を持って説明すべきではないかと思いますね。
……妄想です。
この記事へのコメント
NHKは、フェイクニュースを意図して流した疑いで、東京地検特捜部か公安に捜査されるべきです。
だれかが検察に告訴状を出すか、検察審査会に類する手段で、責任を追及するのでしょうか。
フェイクニュースも個人なら逮捕で、公的機関・マスコミなら誤報で許容されるのでは、
法の下の平等も鼻で笑われますね。
仮に、それが許されるなら、個人の方も誤報を宣言すれば、無罪にならなければおかしいです。
NHK[の経営監視委員会は、無力ですね。N国党の国会質問(予算委員会)に期待できないものか。
政治・総務省がマスコミに怯えている現状は、甚だ残念に思います。
アメリカは、応酬の核ミサイル発射に踏み切らず、誤報と訂正されて、攻撃もエアで終ってしまったようだ。
毎度の朝鮮人のやり方なんでしょうね、困ったものです。