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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.中国全土を封鎖
1月24日、中国・文化観光省は旅行代理店や旅行会社にパッケージツアー販売の停止を命じ、中国当局は27日から海外への団体旅行を停止することを決めました。
これは、新型コロナウイルスの感染封じ込めを狙った対策ですけれども、中国は春節に入ったばかりで、例年膨大な数の人が国内外へ移動します。中国旅遊研究院によると中国から国外への旅行者のうち、2018年は55%がパッケージツアーを利用していたそうです。
パッケージツアーとは、旅行会社が旅券とホテルを手配するタイプの旅行のことで、個人旅行であっても、旅行会社が手配するものは停止になりましたけれども、個人でチケットとホテルを予約して旅行する分にはその限りではありません。
報道では中国全土を封鎖と報じるところもあるようですけれども、実際には抜け穴があるということです。
2.武漢は既に制御不能だ
今回の新型コロナウイルスは、SARSとの類似が指摘されていますけれども、SARSの専門家が武漢で1月21日から22日にかけて調査を行ってます。
調査をしたのは香港大学の管軼教授。管軼教授は、2003年にSARSが爆発的に流行したとき、感染源を市場の野生動物と突き止めて政府に対策を進言、一層の感染拡大を防いだことで知られています。
管軼教授は、現地メディアの「財新」の取材に「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上だろう。武漢は既に制御不能だ」と語った。
管軼教授は、武漢入りすると、最初に野菜市場を視察したのですけれども、市場の地面は湿って、風通しも良くなく、マスクをしている人は1割もいなかったのだそうです。そして、華南海鮮市場は閉鎖、洗浄され、痕跡が消えていて、動物をたどるのは難しく、ウイルスを運んできた元凶を探すのは無理と判断。
その後、市内を見回った管教授は、「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」と武漢の新型肺炎が既に制御不能な状態だとして翌22日には武漢を離れる決断をします。
けれども、22日の武漢空港で管教授が見たのは、封じ込めとは程遠い光景でした。
専門家が「武漢にいる人は武漢にとどまり、外地の人は武漢に入らないでほしい」と警告しているにもかかわらず、空港には団体旅行客がちらほらいて、空港の床が消毒されていなかったそうです。
保安検査場にいた空港スタッフは薄いマスクしかつけておらず、管教授が「あなたは多くの人に接するのに、そのマスクでは役に立たない」と声を掛けると、「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」と答えたのだそうです。
管教授は、「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何と可哀想だと思った」とインタビューに答えています。
管教授はSARSと新型コロナウイルスの違いについて、「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」と述べた上で、「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう……保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」と悲観的な見通しを示しました。
確かにネットやツイッターからの情報を見ていても25日以降、発症患者が急増し、現地病院がパンクしている様子がどんどん配信されているように思います。
実際、中国政府の公式発表でも、1月18日時点の感染者数は41人であったのが、24日午後には830人と20倍を超えています。
3.新型コロナウイルスは生物兵器なのか
この事態にアメリカ政府がが武漢市に取り残されたアメリカの外交官や市民を退避させるため26日にチャーター便を運航させる手続きを進めているとウォールストリート・ジャーナルが報じています。
日本政府がもたもたしているのを横目にこの対応は流石です。
その一方、ネットの一部では今回の新型コロナウイルスは生物兵器ではないかという噂も流れているようです。これだけならば、ただのデマということで片づけられるのかもしれないのですけれども、実際、武漢には病原体を研究する国立生物安全研究所があります。
この研究所は、現在、中国で唯一、最高危険度のバイオセーフティーレベル4(BSL-4)の病原体を研究するバイオ施設を有しています。
2017年に開設されたこの研究所は、コンゴ出血熱を引き起こすダニ媒介性ウイルスから研究を始め、2018年には、BSL-4病原体のグローバルな実験のために運用されていたようです。
中国以外の一部の科学者たちは、これらのBSL-4研究施設から病原体が外部へと広がることを不安視していたそうで、イギリスのデイリーメール紙は、メリーランド州のバイオセーフティコンサルタントであるティム・トレヴァン氏が、2017年に、ウイルスが研究室から漏れる可能性があるという懸念を表明。
ティム・トレヴァン氏は、研究には、誰もが自由に発言できる構造と情報の公開性が重要であることから、「中国の文化が研究所を危険にさらすかもしれないと心配している」と述べています。
実際、2004年にSARSウイルスが北京の研究室から「流出」した例があると報じています。
また、
今回、新型コロナウイルスの発生源が疑われている華南海鮮市場は、武漢の国立生物安全研究所から約20マイル離れた場所にあることから、実は研究所から漏れたのではないかと疑っている向きもあるようですけれども、現時点では憶測の域を出ていません。
ただ、ここまで噂になっているのに当の国立生物安全研究所から、ウイルスが漏れたことなどないと否定のコメントも会見もないのは少し不気味です。
原因はなんであれ、厳重な警戒が必要ですね。
この記事へのコメント
さんさん
誤表記では?
中国武漢で発生した新型コロナウイルスを生物兵器かの様に報道してるのは、ワシント•ンタイムズだと思いましたが。
ワシントンタイムズとは統一教会、文鮮明が立ち上げた統一教会系の英字新聞です。
統一教会の意図がコロナウイルスまで使い中国、北京を貶めたい意図が有るものだと推測出来ます。
統一教会に取っても、中共の現体制、習近平体制は打倒したい思いでも有るんでしょう。統一教会は北朝鮮一派で江沢民一派とも通じてる偽装右派系、偽装保守系の組織に当たりますので。
日本にも此の組織が潜り込んでネット上で猛威を奮ってると見るのが妥当な気に成りますね。チャンネル桜などには相当浸透して居ると思いますね。
日比野
>誤表記では?
御指摘ありがとうございます。修正しました。
ワシントンタイムズですね。リンク先はちゃんとWTになってました。