毒都北京で情報管制する中国政府

今日はこの話題です。
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1.パンデミックではないと主張するWHO

2月25日、中国当局は、新型コロナウイルスの新たな感染について、武漢がある湖北省を除いて前日は9件にとどまったと発表しました。

1日当たりの新たな感染者数は1ヶ月以上ぶりの低水準で、ピークとなった今月3日の900人近くから大きく減少しています。

中国政府の専門家グループのトップを務める鍾南山氏は中国紙に対し、「国の強力な措置が明らかに効果を上げている」と、都市封鎖などの強硬措置が感染症の拡大阻止に功を奏したと強調しました。

26日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、イラン発の感染ではバーレーンやイラク、クウェート、オマーンで、イタリア発ではアルジェリア、オーストリア、クロアチア、ドイツ、スペイン、スイスで感染が確認されているとした上で、「事実に関する慎重かつ明確な分析を行うことなくパンデミックを宣言することに前向きになり過ぎるべきではない……パンデミックという言葉を不用意に使用することに具体的なメリットがない一方、不必要かつ不当な恐怖や汚名を増幅し、システムをまひさせるという点で重大なリスクがある。パンデミックは新型ウイルスをもはや抑制できないというシグナルにもなり得るが、それは事実ではない」とパンデミック宣言を見送りました。

現在、世界の公衆衛生当局者や企業、金融市場は、春になって暖かくなるにつれ、新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化するのかどうか、兆候を得ようと息を潜めています。

イギリス、レディング大学微生物細胞機構学の専門家サイモン・クラーク氏は「寒冷な気象が咳や風邪、インフルエンザの拡大につながると推定されるのは、冷たい空気が鼻腔や気道の炎症を引き起こし、それによってウイルスの影響を受けやすくなるからだ……春に小康状態になることはあり得る……春が来ることで状況がさらに悪化することは考えにくいが、われわれは確かなことは分からない。まったく経験に基づく推測でしかないのだ」と、同様な広がり方をする他の疾病からの類推する他ないと述べています。


2.北京は毒都になった

中国政府が感染拡大はピークアウトしたと匂わせる裏で、首都北京は厳戒態勢になっています。

というのも、北京で感染拡大が起こっているという話があります。

複数の中国メディアが「北京の付属病院と大学病院、2つの病院が緊急でアウトブレークの調査中」と報じているのですけれども、付属病院は、共産党の局長・部長級など高級幹部のための病室を備えた、いわばお膝元の"お抱え病院"です。

中国人評論家の1人は「付属病院は、中南海まで数キロの距離にある。ここでのアウトブレークにより、習氏の関心事がどこに向いたかは容易に想像がつく……湖北省を捨てても、全国を放棄しても、北京を死守しなければならないのだ!」とコメントし、また21日、中国のSNS(微信)には、医療関係者と思われる人物から「北京の大学病院と医院で集団感染が起き、大問題になっている……北京の集団感染処置は武漢レベルに引き上げられ、医師は外部からの支援を受けられない」との投稿もあったようです。

中国では、先週末から「北京が“毒都”になった」という話題が盛り上がっていて、国内外のネットでは「150歳まで生きる目標を持つ共産党幹部にとって、恐怖以外の何ものでもないはずだ」とか「中国政府がいくら法律をつくろうと、ウイルスは言うことを聞いてくれない」とか「権力者であろうが、庶民であろうが、ウイルスには関係ないのだ」などと書き込まれているそうです。

中南海まで数キロ先で新型コロナウイルスのアウトブレーク。確かに共産党指導部の面々は目前に迫ったウイルスに真っ青でしょうね。


3.情報管制を強化する中国政府

中国政府は3月5日に北京で開幕予定だった全国人民代表大会の延期を決定。李克強首相をトップとする、「集団感染を防ぎ制御する領導小組(疫情防控領導小組)」は、武装警察を市街に大量投入し、既に全国の医療機関は衛生当局ではなく、公安当局が管理しているといわれています。

これは、中国政府にとって「武漢肺炎」は健康衛生問題ではなく、国家安全保障問題であり、国内的には治安維持が優先され、対外的には広報宣伝がメインになったことを意味します。

おそらく、習近平政権にとって都合の悪いことは今後も隠蔽され続けるであろうと推測されます。

巷でずっと燻っている、「新型コロナウイルスは、武漢の病毒研究所から流出した説」だとか、「新型コロナウイルスは人工ウイルスだ説」についても、中国政府は「荒唐無稽で無知だ」、「科学的根拠が全くない」などと躍起になって否定しています。

中国はつい最近まで、外国の調査チームを武漢に入れることを拒否していました。

今月22日になって、ようやく世界保健機関(WHO)と中国の合同専門家調査チームが武漢に入り、現地の衛生当局と意見交換と医療機関の視察を行っています。

合同調査チームは24日、調査結果について「これまでのところ、ウイルスの重大な変異はみられなかった」と述べていますけれども、公安当局が管理した上での発表ですからね。すんなりと受け取るのも躊躇してしまいます。

ネットでは、13日か14日に武漢の病毒研究所が爆破されたなどという噂も流れています。

勿論、確たるソースがある訳ではないので、ただのデマの可能性があります。もし、武漢の病毒研究所に共産党政府が隠したい何かがあって、証拠隠滅のために爆破したから、中国との合同調査チームを組むという条件でWHOの武漢入りを認めたとしたら、余りにも分かり易すぎます。この場合は合同チームを組んだ中国側のメンバーはWHOの監視も兼ねて余計なところは一切見せなかった筈ですね。

ただ、仮に本当に爆破したのだとしても、証拠隠滅だと疑念を呼ぶだけですし、筆者にはなんとなくこれが逆に真実を炙り出す切っ掛けになってしまうような気がしています。

この記事へのコメント

  • 武漢のウィルス研究所が爆破されたのなら、日米の偵察衛星が撮影出来ているハズです。
    我々も Google earth で見られるのだろうか。爆破前後の写真だけでも証拠になりますね。

    ウィルス研究所の研究員の名前も公開されていますし、存在そのものを消すことは出来ませんから、
    日本の731部隊のように、あることないこと事実のように、曖昧に仕立て上げて、その空想を
    日本やアメリカで小説化して、将来の陰謀国家中共へのレッテル貼りに
    利用できる良い材料を得たのではないでしょうか?
    2020年02月29日 08:01

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