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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中！１．トランプ大統領の国家非常事態宣言
3月13日、アメリカのトランプ米大統領は新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため国家非常事態宣言をしました。
トランプ大統領はホワイトハウスのローズガーデンでペンス副大統領や保健当局者を従えて会見し「我々がうまくやっていたのは最初だけで、難しい状況に入った。連邦政府の全力を解き放つために国家非常事態を宣言する」と述べました。
今回の宣言は、自然災害などの際、連邦緊急事態管理庁(FEMA)の権限を強め州政府などを支援できるようにするスタフォード法に基づくもので、連邦政府の予算を柔軟に地方での対策に使えるようにするものです。
トランプ大統領は「私には全く責任はない。ルールや規制が遅れを生んだ。すぐに何百万もの検査が受けられるようになる」と述べていますけれども、トランプ政権は今年1月末に中国からの渡航制限を行い、ウイルスの侵入阻止を図っていました。その一方、国内での検査態勢が整わず、州政府やメディアから批判されていたことからこんな発言になったものと思われます。
けれども、折角、入国規制で時間を稼いだにも関わらず、ルールや規制が遅れをのせいであり、自分に責任がないというのは言い訳としてもあまり筋はよくない感がありますね。
CNNによると、アメリカでは東部時間13日午後7時時点で2100人以上が感染し、48人の死亡が確認されているそうです。既に32州などが独自に非常事態を宣言しています。
２．新型コロナウイルス特措法成立
一方日本も、13日、新型コロナウイルス対策の特別措置法は、参議院本会議で採決が行われ、賛成多数で可決・成立しました。
これで、総理が「緊急事態宣言」を行い、都道府県知事が外出の自粛や学校の休校などの要請や指示を行うことが可能になります。
新型コロナウイルス対策の特別措置法には、緊急事態宣言にあたっては、緊急でやむをえない場合を除き国会に事前に報告することや、その後の状況を適時、報告することなどを盛り込んだ付帯決議が付けられています。
特別措置法は13日夜に公布され、14日から施行。政府は新型コロナウイルスを、来年1月末まで法律の対象とする政令を決定しています。あるいは今年一杯まで続く可能性があると見ているのかもしれません。
３．陰転まで9日以上、再陽転が2割
仮に「緊急事態宣言」が出され、外出の自粛や学校の休校が指示された場合、それがどれくらい続くのかについては、既に現在行っている小中高校の休校や大規模イベント自粛措置がどれ程の効果があるかが一つの目安にはなるかと思います。
政府は3月10日、現在行われている全国規模のイベントの中止を概ね10日間程度は継続するよう要請しています。10日足すと3月20日ですから、来週末に再び自粛要請緩和の是非を巡る判断が行われるのではないかと思います。
ただ、その一方で、武漢ウイルスは一度感染するとかなり長期間人体にとどまるのではないかという報告も上がっています。
愛知県の藤田医科大学病院岡崎医療センターは、武漢ウイルスの集団感染があったクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の乗船者のうち、症状が見られないにもかかわらずウイルスへの感染が確認された128人を受け入れ、このうち、9歳から77歳までの合わせて90人について経過観察を行い、2日以内に1度の割合でウイルス検査を行い、陰性になるまでの期間を分析しました。
その結果、実に9割にあたる81人が最初に陽性が確認されてから陰性になるまでに6日以上かかり、9日以上かかった人は半数以上の47人にのぼりました。
うち11人は2回連続で陰性になるまで15日以上を要し、18人は1回陰性になったもののその後の検査で再び陽性となるケースがあったとのことです。
これについて藤田医科大学岡崎医療センターの土井洋平医師は、「症状が無くても陰性になるまでには思った以上に日数が掛かることがわかった。1度陰性になった人が再び陽性になるなど、解明すべき点がまだ多く残されている。また、今回の分析を参考に適切な検査のタイミングを検討していくべきだ」と述べています。
ランセット(The Lancet)に発表された中国の患者に関する研究によると、武漢ウイルス感染症の患者は約20日間ウイルスを排出し続けていたことが報告されています。
ウイルス排出最短期間は8日である一方、遅いと37日目にウイルスを排出していた症例もあったそうです。
いまのところ、武漢ウイルスへの感染疑い者に対し、14日程度の隔離措置を目安としていますけれども、陰性になるまでの日数や再陽転のケース、そして20日間ウイルスを排出し続けていたとの報告等々を考えると、2週間の隔離・経過観察では足りず、一ヶ月程度は必要ではないかという気もしてきます。
武漢ウイルスはまだまだ未知の多いウイルスです。取り敢えずは来週一杯は最大限の警戒は必要になるかと思いますね。
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