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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.政府が欧州からの入国を制限
3月18日、政府は武漢ウイルスのパンデミックを受けて、イギリスやフランスなどヨーロッパのおよそ30ヶ国とエジプト、イランを新たに入国制限の対象に加えました。
制限措置は今月21日から来月末まで実施され、すでに発給しているビザの効力を停止するほか、日本人を含む入国者全員に入国後14日間、自宅などで待機するよう要請し、公共交通機関の利用を避けることも求めるとしています。
茨城県は、17日、ひたちなか市に住む30代の会社員の男性が、新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表。翌18日、県内に住む20代の男性が、新たに新型コロナウイルスに感染したことが分かったとしています。
前者の男性は先月、出張でイタリアを訪れていて、後者の男性はヨーロッパ旅行中の今月14日に発熱したということです。これまで感染報告がなかった茨城で、立て続けに帰国者が感染ですから、現地で感染した可能性は高いと思われます。
日本も本格的に海外からの感染者入国にも気を配らなければならない雰囲気になってきた感があります。
2.日本の武漢コロナ感染者数が少ない理由
武漢ウイルスについて、フランスの大手政治ニュース雑誌「ル・ポワン」は、「コロナウイルス 日本は例外である」という記事を掲載しました。
記事では、中国、フランス、イタリア、ドイツなどは、新型肺炎の感染者の数が急激に伸びている点で類似しているものの、日本では1日あたりわずか数ダースと、増加が緩やかである点を指摘。
そして、日本で爆発的な感染が抑えられている背景には、日本人の規律と文化にあると述べています。
規律は国が強く規制した訳でもなく、大規模イベントや学校の休校措置がとられたという点。文化については、「手を洗うことは難しいことではない。公共スペース、地下鉄、店、コンビニエンスストアには非常によく整備されたトイレがある」と完璧な衛生観念と環境があると指摘しています。
この日本人の「規律」と「衛生観念」という2つのキーワードは、多くのフランス人にとって、非常に納得のいくものだったようで「日本で感染者が爆発的に増加してないのは納得出来る。日本人の日頃の振る舞いを見てれば分かるよ。あの国は間違いなく世界で一番清潔だし、ほとんどの人が他人に対して気遣いが出来るんだ」とか「これは簡単……。日本では風邪をひいた人は他人への配慮でマスクを着用する……。一方のフランスではそういった配慮は存在しない。実際に日本に行ったことがあるから分かるんだ。日本の衛生面は本当に素晴らしかった……」などと賛同の声が集まっているようです。
現在、武漢ウイルスが蔓延している筈のパリでも市民が政府の警告を無視して、休日に公園や運河のほとりでピクニックしたり、市場に繰り出していると報じられています。
それと比べると日本国民はずっと自粛している。
筆者は2月28日のエントリー「自制心が感染拡大を抑え込む」で、日本が急速な感染拡大に進むか、収束できるかは国民の自制心に掛かっていると述べましたけれども、現時点では自制心が武漢ウイルスに優っているように見えます。
3.コロナパーティー
日本以外の他国に目を向けても、やはり国民の自制心が武漢ウイルス蔓延を防ぐポイントになるのではないかと思います。
ドイツでは16日からほとんどの州で、学校や幼稚園がイースター休暇終了の4月19日まで、5週間閉鎖となりました
。
17日からは美術館、映画館、スポーツ施設、コンサートホール、クラブ、バー、動物園、公衆浴場、観光施設などが営業停止、さらに公園など子供の遊び場も使用禁止。各種イベントも禁止されました。
そして、18日からは飲食店の営業時間を午前6時から午後3時までに制限。テーブルの間隔は最低1.5メートル以上確保し、かつ入店は最大30人までという条件付きといいますから、国民生活にかなりの制約が掛かっていることは間違いないと思います。
生活用品は、食料、消毒液、トイレットペーパーなどはドイツ国内に十分にあり、不要な買いだめをしないよう政府が呼びかけているものの、やはり買いだめは起こっているようでスーパーなどでは品薄の状態が続いているそうです。
欧州委員会はマスクなどの医療物資を加盟国でシェアし、困窮する国のないよう互いに助け合うことを提案していますけれども、16日にはドイツ・ケルンで、医療施設のために保管されていたマスク5万点が倉庫から盗まれる事件があり、同様の事件は今月に入ってからドイツ全国で起こっていると言われています。
ドイツ国内の多くの企業は自宅勤務にシフトし、国民も自宅待機を受け入れていて、特に大きなパニックは起こしていないようですけれども、若者たちの間では夜遊び出来ないからと、クラブへ行くかわりに自宅に集まる「コロナパーティー」なるものも流行り始めているそうです。
もうクラスター感染の予感しかしないのですけれども、ドイツでも武漢ウイルスの抑え込みには国民の自制心が鍵になると思います。
4.やはり自制心が鍵
今月初めに、武漢ウイルスへの感染がわかったあと、「ウイルスをうつす」などと家族に話したうえ飲食店に立ち寄っていた愛知県男性が話題になりましたけれども、これも自制心を失った例だと思います。
もっとも、この男性は18日に亡くなられたそうですけれども、持病持ちだったそうですから半ば自身の死を覚悟していたのかもしれません。けれども、かといって態々ウイルスをうつしてやるなどと、他人を巻き添えにするような真似は決して許容されるものではありません。家族は止められなかったのでしょうか。
アメリカのケンタッキー州では武漢ウイルスに感染した男性患者が医師の勧告を振り切って病院を抜け出す事件が起こりました。
ケンタッキー州はウイルスを拡散を防ぐ為、この男性の自宅を包囲して強制隔離させる措置をとっているそうです。
なんでも警官が24時間態勢で2週間、男性の自宅前に常駐するそうで、男性は現在は協力しているとのことです。
けれども、一人二人ならともかく、これが何百人、何千人となると自宅隔離など不可能になりますから、それこそ武漢よろしく都市まるごと封鎖にもなりかねません。
長期間にわたって自制し続けるのも中々大変だと思いますけれども、感染爆発による都市あるいは国家機能の停止を防ぐためには、やはり、一人ひとりの自制心がどこまで強固に保たれるのがが大事になると思いますね。
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