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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.韓国のデフォルト懸念
3月19日、韓国銀行とアメリカの連邦準備理事会(FRB)は600億ドル規模の為替スワップを締結しました。期間は6ヶ月。
この発表を受け、翌20日、売られに売られていた韓国ウォンは反騰したのですけれども、翌週月曜日の23日には再び売られる展開となりました。
アメリカとの600億ドルもの為替スワップも救世主とはなり得ないことを匂わせる動きです。
恐らく市場は韓国の外貨準備が足りないと見透かしているのでしょう。
韓国もそこは分かっていて、アメリカと為替スワップを締結した翌20日、韓国銀行の李柱烈総裁が会見で「日本など他国とのスワップの計画はあるのか?」との質問に対し「主要国であるカナダやスイスとスワップを結んだこともあり、その意味で、日本との通貨スワップも意味がある。今後、中央銀行間の金融協力の次元では、外国為替市場の安全弁をさらに強化するという観点から、主要国との協力を高めるための努力を続けていく」と答えています。
また、同じく20日、洪楠基経済副首相兼企画財政相も日本との通貨スワップについて「追加し、様々な国と協定締結に努力する」と述べています。
韓国は、自国経済の約70%を対外貿易に依存している輸出依存国であることから、ウォンが安い方が輸出が捗るのですけれども、昨年ホワイト国除外で注目されたフッ化水素のように、輸出産業を成立させるための重要な基本品目が輸入に頼っているため、ある程度以上の価格がないという事情を抱えています。
さらに近年は対外債務が大幅に増加していることもあり、これもウォン安を嫌う要素となっています。
こうしたことから「ドルウォンレート」は狭いレンジに収まっていることが望ましく、其のレンジは1ドル、1060ウォンから1200ウォンの間ではないかとも一部では言われています。
今は1200ウォンのあたりをウロウロしていて、防衛ラインギリギリであるとも見られていますけれども、ウォンがこのまま下がり続ければ、輸入価格が上がって必要品が輸入できなくなります。
また輸出にしても、既に武漢ウイルスの影響で中国からの部品供給が止まり、工場が稼働停止するなど、そもそも輸出品すら作れなくなっているような状況です。
このままだとドル建てで債券を発行していた韓国企業や金融機関はウォンベースでの借金が膨らみ、最悪デフォルト(債務不履行)を起こす可能性すらあります。
アメリカと600億ドル規模の為替スワップを締結したとはいえ、半年後には返済しなければなりませんし、そこまでに武漢ウイルスが収まっているかどうか分かりません。
東京五輪が1年延期になったところを見ると、世界は武漢ウイルスが落ち着いて通常に戻るまで1年は掛かると見ているということですから、今から半年後、つまり9月のウォン相場とそれまでに韓国経済がどれくらい回復しているかがポイントになります。
その時、韓国がデフォルトしていなければよいのですけれども、現状ではその保証はありません。
2.自分のことを戦時下の大統領だとみなしている
3月19日、アメリカの国務省は、武漢ウイルス蔓延の影響を回避するため、海外渡航をせぬよう促す警告をレベル3から最高レベルの4に引き上げました。
レベル4の勧告は、「外国に渡航した場合、旅行計画は激しく混乱するかもしれず、見通しがたたない期間、合衆国外に留まらなくてはならなくなるかもしれない」という内容で、渡航先がどの国であれ、国外に無期限に留まる準備がない限り「渡航しない」、既に国外に出ている場合は「国内に戻る」、もしくは国外滞在を今後も予定している場合は「国境を越えての渡航をしない」という、本来、戦争当事国への渡航に関する勧告です。
アメリカの国務省のスポークスマンの談話では「アメリカ国民の安全面よりも優先順位が高いものはない……今回のケースのように国外に取り残されたアメリカ市民を国が避難させるかどうかは明らかではない」としています。
トランプ大統領は19日の記者会見でこの件について記者団に質問され「アメリカ国民が帰国できるよう、各国当局と話し合いを進めている」と述べています。
前日18日、トランプ大統領は記者会見で、新型ウイルスとの戦いについて、アメリカが戦時体制にあると考えているか問われると、トランプ大統領は「これは戦争だ……私は、ある意味、自分のことを戦時下の大統領だとみなしている……我々は共に犠牲を払わなければならない。我々は全員一緒にこの問題に関わっているからだ。目に見えない敵は、いつだって最強の敵だ。……だが、我々はこの目に見えない敵を倒す。我々が考えているよりも早期に倒し、完全な勝利を収めると思う。完全な勝利になるだろう」と述べています。
ジャーナリストの水間正憲氏によると、3月20日、北京の在中アメリカ大使が、中国に居るアメリカ人に帰国せよと指令を発したとして、武力衝突含めた戦争も辞さない覚悟を固めたと警告しています。
3.中国漁船の攻撃
3月16日、台湾の巡視艇が中国漁船の攻撃を受けるという事件が発生しました。
これは台湾海巡PP-2006とCP-1022、および金門県政府の金門水質検査機関の3隻が台湾の小金門島付近の海域で中国の漁船を追い払っていたところ、10隻以上の中国漁船からの攻撃を受け、CP-1022艇の船外機が損傷し、60万台湾ドル(約210万円)以上の被害が出たというものです。
その模様もネット動画に上がっているのですけれども、中国漁船が巡視船の背後から猛スピードで体当たりしており、あまりの勢いに漁船の先端が飛びあがっている様子が映し出されています。
台湾メディアによると、更に中国漁船からは石や空のワインボトルを投げ込まれたそうです。
この中国漁船の攻撃について、一部の海軍大将は、中国漁船が1隻ずつ間隔を空けて配置され、ランダムではなく統制されて台湾の巡視船にぶつかっていることから、これら漁船は指揮・訓練されたものだと指摘しているそうです。
台湾・民進党の王定宇議員はラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューで、「中国共産党当局は現在、強い内部からの圧力を受けており、外部の衝突を利用して中国共産党への圧力を減らそうとしている」と指摘しています。
もし中台で武力衝突ともなれば、アメリカとて黙っていないでしょう。前述の水間正憲氏は、今月は中国からアメリカ人を退避させる猶予期間で、その後、米中武力衝突があるとするとその時期は4月中旬頃だろうと述べています。
水間氏も指摘していますけれども、米中開戦となれば、一瞬にして人民元は暴落、中国にある日本の資産も一斉に没収されることになるでしょう。
4.東京のロックダウンは有事の備え
3月23日、東京都の小池知事は記者会見で、武漢ウイルスの蔓延に関連して「事態の推移によっては、都市の封鎖など強力な措置を取らざるを得ない状況が出てくる」と東京都の都市封鎖の可能性について言及しました。
そして、25日には、武漢ウイルスの感染者が新たに41人確認されたと発表。小池都知事は同日夜の記者会見で「感染爆発の重大局面だ」と今週末の不要不急の外出自粛を要請しています。
更に、同日、タレントの志村けん氏が武漢ウイルがス検査で陽性と診断され、東京都内の病院に入院していることが報じられています。
なにやら急に東京の都市封鎖に向けて、世論に根回しでも始めたかのようです。筆者は非常に唐突な感じを受けています。
筆者は、もしかしたら、東京のロックダウン(都市封鎖)は、武漢ウイルスの対応の為というのは表向きの理由であって、その裏には、もし米中軍事衝突になった場合に、中国からの万一の攻撃に備えるためという狙いもあるのではないかと思っています。
東京をロックダウンする場合は、当然、要所に自衛隊を配備して主要幹線道路を封鎖することになるでしょうからね。一番可能性があると思われるテロ攻撃から守るには、都民の外出を禁じた上で、自衛隊を配置しておくのは被害を最小限に抑える意味では非常に有効な手段です。
3月12日に安倍総理は小池都知事と会談し、武漢ウイルス対策に関する緊急要望をしたと報じられていますけれども、あるいはその時に、米中衝突の可能性とその際に都市封鎖の名目での外出禁止令と自衛隊配備について話し合われたのかもしれません。
もし、水間氏が述べるように米中衝突が4月中旬頃になるとすれば、それと連動した東京都封鎖はその少し前、4月の上旬ということになります。
米中どちらが均衡を破る「ブレイク・ショット」を放つのか分かりませんけれども、4月以降は、ウォンとウォーの二つの"W"に備えておく必要があるのかもしれませんね。
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この記事へのコメント
深森
東京五輪が陥った状況(延期とか…)も、相当に意味深な流れなんじゃないかなと思えてまいりました。時代的なパラダイム変化の境目というか、象徴的な節目のイベントになりそうな。それを考えると、2022年~2023年辺りまでズレ込むようなタイムラグも、ありそうな気がします。
ボンヤリとした見立て&予想ですが、今回の全国的な新型コロナ・ショックや、それに伴う医療物資不足の現象、行動制限などといったカオスな状況は、4月上旬をピークにして、4月末まではズルズル続きそうだな…と思っています(あちこちのマスク増産ニュースとか見て回った感触のみで、あまり大した根拠は無いので、ご注意のほど…夏季の高温多湿でも新型コロナウイルスは活性が落ちないらしい、という噂があって、心配している所です)。
韓国経済の話もビックリしました。ここまで変動が進むと…もしかしたら、北朝鮮と韓国とで、電撃的・南北統一するかも?…というのも、現実味がありそうです。実際、なんかアヤシイ動きがある?らしく。
ますます、世界情勢から目が離せない所ですね…
気温変化も大きい折、体調に気をつけてお過ごしください。