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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.緊急事態ではないが瀬戸際
3月28日、安倍総理は記者会見を行いました。
その中で安倍総理は、武漢ウイルスの感染拡大について「現状の状況は緊急事態宣言との関係で言うと、ぎりぎり持ちこたえている状況であると認識しています。今の段階においては緊急事態宣言ではありませんが、この状況というのは正にぎりぎり持ちこたえているということでありまして、この瀬戸際の状況が続いていると認識しています。……自治体ともこれまで以上に緊密に連携しながら、最悪の事態も想定しながら感染拡大の防止に全力を尽くしていきたいと思っておりますし、国民の皆様にも一層の御協力をお願いしたいと思います」と事態の長期化に含みを持たせました。
前から感染のピークは4月とか5月などと言われていましたけれども、先日、小池都知事が週末の外出自粛を要請したことといい、段々と日本国内にも非常事態の雰囲気が漂ってきたように思います。
ここ数日は桜も開花するなど、ポカポカ陽気だったのが、29日には、一転して首都圏は季節外れの雪に見舞われました。
これを「外出は控えよ」という天意の雪であるのなら、本当に感染拡大の危機にあると八百万の神々も見ているということになるかもしれません。いくらなんでも4月を目前にして、暖かかったのが急に雪ですからね。これには鈍い筆者でも天意を感じてしまいます。
2.湖北省と江西省が衝突
3月25日、中国湖北省は、移動制限を2ヶ月ぶりに解除。健康を証明する「緑のコード」を携帯すれば、湖北省の武漢市以外のエリアについての移動が出来るようになりました。
解除初日、再開された省内の鉄道駅や空港に待ちわびていた人々が殺到しました。ただし武漢については解除は4月8日になるとしているのですけれども、国営メディアは、武漢に繋がる30の幹線道路は午前中に通行が再開されたと報じ、これらの道路が混雑している様子を映したようです。
ところが、27日、湖北省の住民が隣の江西省に移動しようと江西省と繋がる橋に殺到したのですけれども、高速道路の料金所で江西省の警察が湖北省側で検問を設けて立ち入りを阻止しました。
これに抗議する湖北省の警察と江西省の警察の衝突が発生。江西省警察が湖北省警察官を連行しようとしたところ、近くで待機していた湖北省の警察官40名が江西省の警察官と乱闘を起こしました。その後、江西省は特別警察を投入し、湖北省も警察官を乗せた大型バス2台を現場に派遣しました。
この情報をSNSなどで入手した湖北省の市民が駆けつけ、騒動はさらに拡大。その模様がネットに動画でアップされています。
中国のソーシャル・メディアにリークされた情報によると、この暴動で少なくとも5人の警察官が負傷したようです。
現場にいた湖北省の女性は、湖北省市民は「隔離された後も差別を受ける」と述べ、湖北省出身というだけで仕事に戻れないと窮状を訴えました。また、別の男性は衝突が起きた理由について、湖北省は連日、新規感染者がゼロと発表しているが、誰も信じていないためだと話しています。
確かに、湖北省政府当局の公式発表は嘘で本当は感染者がまだまだ居るとなれば、そんな人を自分の省に入れれば更に感染が広がってしまいますからね。江西省が湖北省からの流入を止める気持は理解できます。
3.どう転んでも詰んだ中国
武漢住民や医師から、新規感染者がゼロというのは嘘だと次々と告発されていることから分かるように、中国政府の発表を中国人自身が信じていない。
これらを見ると、今回の湖北省と江西省の警察同士の衝突のような事例はまだまだ他の所でも起こる可能性があります。
では、今後どうなるか。
衝突が起こった際、移動する側が勝てば、起こり得るのは感染の再爆発ですし、封じる側が勝てば、経済活動の停滞です。そして衝突が果てしなくエスカレーションすれば内戦となります。
つまり、どう転んでも地獄な訳で、その根本的な理由はやはり中国政府の隠蔽体質です。
これがあるが為に、中国政府の公式発表を建前にして活動する輩とそれを信じない輩の間で衝突が起きる。たとえ強権発動して建前を押し通したところで、その結果待っているのは感染の再爆発です。要するに中国政府の隠蔽体質を直さない限り、この問題からは逃れられないということです。
4.論語・顔淵第十二の七
論語・顔淵第十二の七にこんな話があります。
子貢が政治について師に尋ねました。よく言われる「信なくば立たず」の語源はここから来ているとされています。
孔子は「食糧をいきわたらせること、軍備を整えること、人々に信義を植え付けることだ」と答えられました。
子貢は、「やむを得ずして三つのうち一つを犠牲にせねばならないとしたら、どれを犠牲にしますか?」と尋ねると、孔子は、「軍備だ」と答えました。
子貢はさらに、「やむを得ずして残った二つのうち一つを犠牲にせねばならないとしたら、どちらを犠牲にしますか?」と尋ねました。
すると、孔子は、「次は食糧だ。昔から人の死は避けられないものだが、信義なくば人間社会が成立しない。」と答えました。
先に述べた中国・湖北省と江西省の警察同士の衝突は正に「信なくば立たず」を体現しているような状態であるといえます。
5.中国に頼ったらこうなりますよ
中国共産党政府が、今の隠蔽体質を反省し直すとは考えられません。となると、この武漢ウイルス問題は必然的にまだまだ続くことになります。
畢竟、中国の経済活動も低迷を続けることになり、日本とて中国に依存している業種は大きく傷つくことになります。
麻生財務相は「今回のように中国みたいに部品があれできない、これできないから、トヨタ自動車止まってますから。5工場止まったんでしょ、トヨタ。5工場ですよ? 中国に頼ったらこうなりますよって最たる例。やはり分散してやる、色んな事を考えるいい機会にはなった」と述べていますけれども、武漢ウイルス問題は長期化すればするほど、完全ではないにしても脱中国を計るべきだと思います。
経済もインバウンドに頼るのではなく、GDPの7割り8割を占める内需をもっと高める必要があります。
勿論、近々には武漢ウイルスの影響で危機に瀕している中小企業等に現金給付して当座を凌がせるのは大いに意味がありますけれども、あくまでその場凌ぎの政策です。
やはり、ばら撒くのではなく、消費税減税をして、個人の財布の紐を緩めさせること、そうした経済対策を強く求めたいですね。
この記事へのコメント
mony
ただそれをやったところで緩んだ財布の中にも何も余力がないのが現実ですが。
Believer
消費税増税によるアベノミクスの終焉は、安倍政権が財務省を説得できず、財務省の“言いなり”になっているが故にもたらされたものでしょう。
検討中とされる緊急財政策も、財務省印が見え隠れしている社会主義的なものばかりで、本当にどうしようもありません。
米国がトランポノミクスで大成功しており、今回、トランプは緊急援助220兆円という、非常にインパクトのあるものを打ち出して来ました。米国の成功に倣うなら、安倍首相も、消費税廃止位の政策を打つ必要があるかと思うのですが……。
安倍政権の終焉が早まっているような気がしてなりません。