習近平の来日延期と化けの皮が剥がされる武漢肺炎

今日はこの話題です。
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1.習近平来日延期

2月29日、日中両政府が、4月上旬で調整してきた中国の習近平国家主席の国賓来日を延期する検討を進めていることが分かりました。複数の日中外交筋によると、武漢肺炎の感染拡大が、両国の国民生活に大きな影響を及ぼしていることを考慮し、来日の環境は整っていないと判断したとしています。

中国は3月5日に開幕予定だった全国人民代表大会の延期を決定した中、外遊に出かければ、国内で批判を受ける可能性があることから、習近平主席の来日を先送りするとの観測が強まっていました。

また、日本も与党からも国賓としての来日に反対意見が出ていましたし、ネットを中心に反対意見も多数みられました。

筆者も習近平主席の国賓来日には反対していましたけれども、延期は当然のことだと思います。なんなら永遠に延期していただきたいくらいです。

もっとも、安倍総理は2月28日に総理官邸で中国の外交担当トップである楊共産党政治局員と面会した際、「習主席の国賓訪問は日中両国関係にとり極めて重要だ……十分な成果をあげるために入念な準備を行わなければならない」と述べています。招く側として、来るなとは建前上いえない中、この発言は事実上の「来るな」宣言でよいかと思います。

まぁ、「環境が整ってない」という大義名分で断れたのなら、中国が責任の所在を明らかにして全世界に謝罪するまで、ずっと日本側の「環境を整えなければ」よいと思いますし、この機会にトランプ大統領よろしく、中国進出工場を引き上げるとか、もっと縁切りを進め、中国依存を減らしていくべきかと思います。
 

2.ヨーロッパで猛威を振るう武漢コロナ

以前「新型コロナは中国と縁切りできたところから収束する」のエントリーで、筆者は武漢肺炎は中国と縁切りできたところから収束するといいましたけれども、逆にいえば、縁が深ければ、蔓延するともいえることになります。

とうとう欧州でも感染者が続々と報告され、特にイタリアでは激増しています。

3月1日、イタリア国家市民保護局(DPC)は、イタリア国内の新型コロナウイルス感染者数がこの2日間で約2倍に増加し、1694人となったと発表しました。検査しているしていないを脇におけば、数ではすでに日本を超えています。

イタリア国家市民保護局(DPC)のアンジェロ・ボレッリ局長によると、この数字は陽性件数の通算で、死者や回復者も含んだ数だそうですけれども、1日時点で死者34人、回復者83人、入院者779人で内140人が集中治療を受けているとのことですから、それでも現在、感染者は1600人近くいるわけです。

近年、イタリアで中国系移民が激増していることはよく知られています。

移民の多くは10年~20年以上前に渡ってきた人々で、1980年代半ばには約1500人の中国人が登録されていたを皮切りに、1996年までに滞在許可証を保持している中国人は約29000人に、2003年には100109人に、2006年には186522人に増加。2014年には、中国系移民は移民全体の5.05%を占め、5番目に人口の多い移民集団となっています。


3.危機の北朝鮮

もっとも縁切りというか、国境封鎖してもダメなケースもあります。北朝鮮です。

3月1日、北朝鮮が新型コロナウイルス対策として、中国と国境を接する北西部・平安北道など3道で計約7000人を「医学的監視対象者」として、隔離などの措置を取っていることを北朝鮮国営メディアが伝えています。

北朝鮮国内のデイリーNKの情報筋によると、北朝鮮政府の中央非常防疫指揮部が集計した結果、1月から2月25日までに、高熱、咳、呼吸困難の症状を示し、死亡した人が全国的に23人にのぼり、その内訳は平壌7人、平安北道の新義州と義州8人、龍川4人、咸鏡北道の羅先2人、黄海南道の海州が2人。

平壌と海州を除く各地域は、中国と国境を接していることから中国から流入したものと見られ、平壌では中国で留学中だった学生から、海州では新義州で中国製品を買い付けていた商人から感染が広がったものと保健当局は見ているようです。

2月末に開かれたとみられる党政治局拡大会議で金正恩委員長は「超特級の防疫措置」を講じるよう指示したとされていますけれども、7000人の隔離は如何にも多い。

WHOの非常事態宣言と自滅する北朝鮮」のエントリーで述べたように北朝鮮の医療体制は脆弱であり、まともなウイルス検査が出来るとはとても思えません。おそらくは、ちょっと熱があるだとか、咳をしただけでも即隔離したためにこれほどの数に上ったのではないかと思います。

やがて実態は漏れ伝わってくるかと思いますけれども、感染が一般市民から北朝鮮の軍にまで拡大するとなると、かなりの非常事態になると思います。

3月2日、北朝鮮は短距離弾道ミサイルと推定されるミサイルを発射。翌3日に北朝鮮の朝鮮中央通信が、金正恩委員長が2日に朝鮮人民軍の「前線長距離歩兵区分隊」が実施した火力打撃訓練を指導したと報じていますけれども、或いは軍部のコントロールに気を配ってのことかもしれません。


4.世界への感染拡大は武漢肺炎を相対化させる

世界各国で感染者が増えていく中、中国は自国での新たな感染者は止まっただの、新型コロナウイルスは中国発ではないかもしれないだの絶賛責任回避中ですけれども、隠蔽中国とは違い、他国での感染者数、死亡率、症状の経過等々が明らかになるにつれ、中国の発表の信憑性がどんどん失われていくと思います。

中国当局は、中国本土の死者数は3日午前0時時点で2943人だと発表していますけれども、巷では、遺体を焼却したときに出る二酸化硫黄の数値が、武漢市上空で異常に高いレベルを示していることから、医療関係者は「死者数も少なく見積もって1桁違う」と述べているようです。

また、中国の田舎は衛生状態が悪く、水洗トイレでないところも多いそうですから、噴口感染のリスクは依然と高い。更には病院に行っても入院はおおろか治療も満足に受けられない状況では、最初から病院に行かず、家で亡くなる人もいると思われます。つまりカウントそのものがされていない。

仮に死者が当局発表から一桁増やして3万人いるとして、武漢肺炎の死亡率といわれている3%から感染者をも見積もると、30000/0.03でおよそ100万人はいることになります。

いくら中国共産党政府が「新型コロナウイルスは中国発ではない」と言い張ったとしても、それで新型コロナウイルスが消えてくれる筈もありません。人民にしてみれば、中国の夢だの経済成長だのどうでもよいから、とにかく健康を寄越せとなる訳で、その怒りの矛先は共産党政府、習近平主席に向かうことになると思われます。

今や、大金を掛けて拡張した人民解放軍のリソースは、その殆どを都市封鎖など国内の治安に向けざるをえなくなっています。その意味では、新型コロナウイルスは中国に見事なセルフ包囲網を敷いてくれたと見てよいかと思いますね。

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