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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
1.シムラ~、後ろ後ろ~
3月29日、コメディアンの志村けんさんが、東京都内の病院で亡くなりました。御冥福をお祈りいたします。
志村さんは17日に倦怠感の症状があり、自宅で静養。19日に発熱、呼吸困難の症状が出現。翌20日に重度の肺炎との診察を受け入院しました。3日後の23日には武漢ウイルスの陽性が判明。25日に転院し、人工心肺による治療を続けていたのですけれども、余りにも早い逝去でした。
発症から僅か2週間です。志村さんの訃報に国内は騒然。志村さんを惜しむ声に溢れました。
と同時に、改めて、武漢ウイルスが身近の話だったのだと認識を新たにして、自粛しようというムードに一気に切り替わったように思います。
これまで、大したことない、皆騒ぎすぎだ、とツイートしていたホリエモンこと堀江貴文氏ですら「志村けんさんの冥福を心よりお祈りする。彼の死を教訓にCOPDなどの基礎疾患を抱える人は出来るだけ外部との接触を控えるべきでしょう」と手の平を返した程です。
小池百合子都知事は亡くなった志村さんに「まず、謹んでお悔やみを申し上げたいと存じます。志村さんといえば、本当にエンターテイナーとして、みんなに楽しみであったり、それから笑いを届けてくださったと感謝したい。最後にですね、悲しみとコロナウイルスの危険性についてですね、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、その最後の功績も大変大きいものがあると思っています」と、お悔やみの言葉を述べていますけれども、「最後の功績」という表現を使う辺り、これで、自粛モードになったとほっとしている部分もあるのではないかと穿ってしまいます。
ともあれ、志村けんさんは、後ろに続く日本人に武漢ウイルス対する警戒心を確実によみがえらせたと思います。
2.弄れるパラメータはウイルスの吸入量だけ
国内での感染者が増えるにつれ、若年層でも感染している例が報告されています。29日の都内の感染者のうち半数が20代30代の若年層であることや、外国帰りの若年層にも感染報告があることを鑑みるに、これは、これまで言われていた、高齢者だけが罹るというよりは、ウイルスを吸い込んだ量と本人の抵抗力との関係で感染するかしないかが決まっている感じを強く受けています。
たとえば、数式で示すと次のようなイメージです。
罹患確率=ウイルスの吸入量/抵抗力要するに、ウイルスを吸い込む量が少なければ少ないほど、抵抗力が高ければ高い程、罹患確率が下がるのではないかということです。
抵抗力 =ワクチン接種係数/年齢×基礎疾患係数
一般に抵抗力は高齢になるにつれ下がるといわれていますけれども、上述の式の「ワクチン接種係数」とはワクチンを打つことで上がる抵抗力としています。ただ武漢ウイルスについては、ワクチンはありませんから、プレミアムなどなく、係数は原則1。それでも、BCGワクチンを接種していれば1.1とか1.2とか少し色を付けてもいいかもしれません。
一方、基礎疾患係数は読んで字がごとく、自身が持っている基礎疾患によって詰み上がっていく係数としました。無論、疾患が一つより二つのほうがより係数が高くなり、年齢との乗算で抵抗力は落ちてくる式としています。
勿論、こんな式は、筆者に勝手に脳内で拵えた好い加減なもので、定量的な説明は何一つ出来ないのですけれども、定性的にはそんなに出鱈目という訳でもないのではないかと思っています。
なぜ筆者がこんな式を拵えたのかというと、武漢ウイルスに感染する確率を減らすためには、どのパラメータに注意すればいいか考えたかったからです。
上述の式で、個人の意思で弄れないパラメータはまず年齢、次にワクチン接種係数です。残りのパラメータは変更可能なものですけれども、基礎疾患係数は今日明日でどうこうなるものではありません。
となると、個人が弄れるパラメータは最後に残った「ウイルスの吸入量」だけということになります。
3.三密を避ける
前述の式に従えば、感染確率を下げるためにh「ウイルスの吸入量」を減らせばよい。其のためには、ウイルスが長期滞留するところに居てはいけませんし、多量のウイルスがある人込みも避けなけばなりません。勿論、ウイルスを取り込まないよう距離にも注意する必要があります。
つまり、東京都が感染を避けるために取るべき行動としている「密閉」「密集」「密接」の3条件を避けるということに他なりません。
3月30日、小池都知事は記者会見を行い、武漢ウイルスの感染拡大を受けて、「厚生労働省のクラスター対策班の専門家の報告によると、感染経路が不明な症例のうち、夜間から早朝にかけて営業しているバーやナイトクラブ、酒場など接客を伴う飲食業の場で感染したと疑われる事例が多発していることが明らかになってきた……こうした場は、感染のリスクが高いと言われる『換気の悪い密閉空間』『多くの人の密集する場所』『近距離での密接した会話』の3つの密が、より濃厚な形で重なる場となっている」と指摘。
そのうえで、「クラスター対策班からの指摘も踏まえ、都民にはこうした場への出入りを控えていただくようお願いしたい。特に若者については、カラオケやライブハウス、中高年については、バーやナイトクラブなど接待を伴う飲食店などに行くことは、当面、控え、自粛していただきたい」と述べています。
一部では都市封鎖宣言でも出るのではないかとも言われていたのですけれども、それは出ませんでした。あるいは、毎日、その判断を行っているのかもしれません。
4.繊維の森
そして、「ウイルスの吸入量」を減らす方法としてもう一つ考えられるものがあります。マスクです。
武漢ウイルスに対するマスクの有効性については、網目はウイルスの大きさに比べてずっと大きいから、しても意味がないなどとよく言われることがあります。
確かに下の写真はマスクの顕微鏡写真ですけれども、網目の大きさはだいたい5ミクロンから10ミクロンくらいあります。
これに対して武漢ウイルスの大きさは大凡0.1ミクロンですから、数値だけ見ると全然ダメそうに見えます。
これはネットで指摘されていたのを見て、なるほどと思ったのですけれども、人にとっては薄いマスクであっても、ウイルスにとってはマスクの厚みを突き抜けるのは途方もない距離になります。もしウイルスが人間サイズだったとすると、マスクの"繊維の森"はおよそ1万倍の20Km程の距離になります。
ウイルスはその"繊維の森"を風任せで通り抜けなければなりません。
これは例えるならば、小型のハングライダーを一切操縦せずに、全長20kmの森を、木の幹や枝に引っかかることなく向こう側にいくようなもので、かなり確率としては低くなる筈です。
それを考えると、移すだけでなく、移されないという意味でもマスクはそれなりの効果があるのではないかと思います。
まぁ、それでも現実に感染拡大が起こっていますし、ギリギリの状態にあるのは変わりありません。ここ1週間2週間は本当に大事な時期になりそうですね。
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