新型コロナ MarkⅡ

今日はこの話題です。
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1.中韓を入国拒否

3月5日、政府は新型コロナウイルスの感染防止策として、入国を拒否する対象を韓国とイラン全域に滞在歴のある外国人に拡大する方針を固めました。

中国と韓国に発行済みの査証は効力を停止。中国と韓国からの入国者は、検疫法に基づく「停留」措置を取り、政府指定の施設などで2週間隔離したうえで、入国許可を出すとしています。同時に観光客の来日自粛を要請し、中国から帰国した日本人も全員検疫の対象とする方針です。

更に、中国と韓国からの航空便は到着空港を成田空港と関西国際空港に限定し、船舶は旅客運送を停止するように要請するようです。

この措置にネットでは歓迎の声やもう一ヶ月早かったらと悔やむ意見も見られたりしていますけれども、概ね歓迎されているようです。

既に、全国の小中高校の一斉休校や大規模イベント自粛を要請し、市中感染の拡大スピードを遅らせる措置に入っている今頃になっての入国制限措置。

ネットの一部では、既に欧米各国も含め、世界が新型コロナウイルスのパンデミックに入ったような状況で、感染者数で日本を越える国がどんどん出始めた今ならば、人権派とか財界とかからも批判が出にくい絶妙なタイミングだからだ、という指摘もあるようです。

新型インフルエンザ等対策特別措置法に新型コロナウイルスを適用しようとしている話といい、確かに国民の理解を得やすいタイミングだとは思います。

これについて、NewsUS殿のサイトでは次の3つの可能性を挙げています。

・米国入国への抜け穴をふさぐように米国から圧力をかけられた可能性
・中国や韓国に残されていた邦人が日本に帰ってくる猶予期間を終了させた可能性
・日本にとっての重大な岐路となる"あること"が発生した恐れ

いずれも可能性としては十分あり得る話であるますけれども、3番目の「あること」は気になります。


2.収束宣言はいつ

一方中国は着々と新型コロナウイルス感染の収束宣言を出すタイミングを計っているようです。

3月4日、中国の習近平国家主席は、新型コロナウイルスの感染拡大について「予防と抑制の状況は持続的に良くなっている……良好な状況を拡大させ、経済、社会の発展を早期に正常な軌道に戻さなければならない」と表明しました。習指導部は湖北省武漢市では厳しい状況が続くものの、同省以外ではほぼ終息してきていると強調し、他省の警戒レベル引き下げも拡大させています。

3月3日現在、中国全土の感染者は前日から119人増えたものの、うち湖北省以外は4人で、この1週間は多くても10人程度にとどまっているようです。

本当にそんなに早く収束するのか。

2月24日、中国・中央テレビは「新聞1+1」という番組で、天津市疾病予防管理センターの張穎副主任に「感染状況の収束」についてインタビューを行い、「新たな感染確認者がゼロになってから、さらに14日間の潜伏期間が2回過ぎた後、つまり28日間ずっとゼロが続いて初めて感染状況が収束したと言える」との説明を報じ、感染はどう頑張っても3月一杯は続く計算になり、それまで気の緩みや手落ちがあれば収束は更に遅れるとしています。

これは逆にいえば、4月には終息宣言を出したいということだと思いますけれども、或いは武漢のある湖北省以外の新たな感染者が出なくなったことを確認して、湖北省以外は収束宣言をするかもしれません。


3.サイトカインストーム

3月4日、中国の国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルスの感染者には、肺のほか脾臓などのリンパ系器官、心臓や肝臓、腎臓、脳組織などにも異常がみられたとする病理診断の結果を公表しました。

これは、一部の患者の生体組織診断や遺体の病理解剖を行った結果に基づくもので、肺では肺胞内の気体が減少・消失する現象がさまざまな程度で起こり、肺組織の出血や壊死、またリンパ系臓器の脾臓の顕著な縮小やリンパ節細胞の壊死も確認されたそうです。

更に、心筋細胞の壊死や肝臓の肥大、腎臓の異常、脳組織の充血・水腫などもみられたとしています。

これについて、医師でジャーナリストの村中璃子氏は、「確証はつかないが、過剰免疫の状態で、本来はウイルスだけを攻撃すべき抗体が自分の臓器も攻撃し、多臓器不全を起こす『サイトカインストーム』の可能性がある。免疫応答が大きい若い人が起こしやすい傾向にあるが、SARS(重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザなどでも確認されているように、個人の遺伝的な素因が大きいと指摘されており、防ぎようがない」とコメントしています。

人体の免疫細胞は、病原菌やウイルスの侵入を防いでいますけれども、免疫細胞に指揮命令を与え、コントロールしているのがサイトカインと呼ばれる物質です。サイトカインには炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインの二つがあり、これらが絶妙なバランスをとることで、病原菌やウイルスを退治し、自分の細胞を保護しています。

けれども、このバランスが崩れるかサイトカインが過剰に産生されることで、自分の細胞をも傷つける過剰反応を起こすことがあります。これが「サイトカインストーム」です。

一度サイトカインストームが起こると、急激に病状が悪化し、重症化すると多くの臓器が障害を受け、多臓器不全に陥いることもあります。

新型コロナウイルス感染によってサイトカインストームが起きたのだとすると、やはり新型コロナウイルスは免疫系にダメージを与えるウイルスの可能性は高いと思われます。


4.コロナ MarkⅡ

日比野庵日記の裏記事で、新型コロナウイルスに複数の型があることに触れたことがありますけれども、中国の英字科学誌「国家科学評論」によると、中国の研究者チームが4日までに、新型コロナウイルスは二つの型に分類でき、感染力に差があることが分かったのだそうです。

中国の研究者チームはウイルスのサンプル103例の遺伝子配列を調べ、うち101例を「L亜型」か「S亜型」に分類しました。

「L亜型」は武漢で爆発的流行が起きた時期に多く確認され、1月初旬以降は減少し、「S亜型」はコウモリから検出されたコロナウイルスに遺伝子的に近く、古い型とみられているようです。

双方の比率は「L亜型」が70%で「S亜型」が30%。感染力は「L亜型」の方が強いとされています。

研究チームは地元メディアの取材に対し、「『L型』が、どうやって『S型』から進化したのかや、どちらのほうが毒性が強いのかはまだ分かっていない」としています。

この研究通りであれば、武漢で感染爆発した時点で既に少なくとも、L型とS型の2つの型があったことになり、いくらウイルスが変異するとはいえ、ちょっと尋常ではありません。

それこそ、武漢のウイルス研究所から、遺伝子改変途中の新型コロナウイルスがそれぞれ都合2度漏れたのだ、と陰謀論で説明された方が余程しっくりくると思う程です。

新型コロナウイルスについては、陰性判定が出て退院した後も陽性になったり、重症化したり、まだまだ謎の多いウイルスです。

今後、新型コロナウイルスについてその謎が明らかにされていくのだろうと思いますけれども、そのうちマークⅡともいえるような、新・新型コロナウイルスが登場するのかもしれませんね。

この記事へのコメント

  • kazusa

    こんにちは。
    中国からの入国は旅行禁止命令が出てからは業務や公用等で1日1000人程しか入国していないようです。
    筆者のご推察のとおり、恐らくは中国が終息宣言を出すと同時に旅行禁止命令を解除するでしょう。そうなれば一気に中国人が日本に押し寄せてくると思います。
    その対応として先手を打って中国からの入国規制をしたのではないかと思います。
    中国の終息宣言なんてあてになりませんから大挙して日本に来られたら今の対策が水の泡になります。
    2020年03月07日 16:35

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