武漢ウイルスの自粛疲れ

今日はこの話題です。
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1.自粛延長は避けられない

4月24日、菅義偉官房長官は記者会見で、緊急事態宣言の扱いについて「状況は時々刻々と変化しており、現時点では控えたい。5月6日を延ばすかどうかは、専門家の話を聴いた上で判断していきたい」と述べました。

都内の新規感染者数は20日に102人、21日123人、22日132人、23日134人ときて、24日は161人でした。24日の161人は、先週金曜日17日に記録したこれまでの最多の201人と比べて減ってはいますけれども、激減とまではいかない感じです。 

けれども、市場チャートを同じに見ていいかどうかは別として、希望的に見れば、4月11日の197人、17日の201人がダブルトップを形成しているように見えなくもありません。

このまま新規感染者が漸減し、来週二桁に落ち着くようであれば、ひとまずの収束も見えてくるかもしれません。それでも今週に限ってみれば横這いでありますから、まったく油断できるものではありません。

5月6日まであと一週間であることを考えると、緊急事態宣言の解除はかなり微妙な印象です。

政府関係者は「専門家の間では解除は時期尚早との意見が強い」と指摘し、政府高官は「延長は避けられない」と語り、また別の政府高官は「特定警戒都道府県に指定した13都道府県は区別が必要になるだろう」と感染状況によって自治体ごとに異なる対応を取ることもあり得るとの考えを示しています。

通年、人の大移動が起こるGWをどう自粛できるか。やはりこれがポイントになりそうです。

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2.武漢ウイルスの自粛疲れ

けれども、自粛自粛で人々のストレスが溜ってきているのも事実です。

調査会社のクロス・マーケティングが武漢ウイルスによる日常生活への影響に関する調査を発表しています。

2500人を対象にした調査では、45%が「自粛することに疲れている」と回答。ストレス割合の時系列変化をみると、緊急事態宣言前は36%であったのに対し、緊急事態宣言後の第3回調査では45%と9.1pt増加。

クロス・マーケティング社は、自粛期間が長くなるにつれストレスを感じる人が増加傾向にあるとしています。

また、自粛に疲れを感じている人のやりたいことには、「旅行に行く」 、「商業施設への買い物」がトップ2にランクイン。また3位が「家族との外食」と外出関連で、「友人や同僚などとの付き合い」といった他者とのコミュニケーションに関わる項目となりました。

この結果を見る限り、自粛疲れが溜っているのは当然として、緊急事態宣言が解除された途端、どっと人が外出していくことが予想されます。

その一方、自粛疲れ以外には、「家族との時間が増えてうれしい」との回答が2週間前から7ポイント増の25%となっています。

4月8日のエントリー「緊急事態宣言と必要不可欠」で筆者は、今回の自粛が、「本当に自分に大切なものは何かを見つめ直させる機会になっている」と述べましたけれども、「家族との時間が増えてうれしい」という回答は目線が内に向かっている証左でもあるのではないかと思います。

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3.移動を慎んでほしい

一方GWでの人の流入を防ごうと動く、地方自治体もあります。

静岡県は景勝地や海岸沿いの駐車場の閉鎖を始めました。西伊豆町は「開いていれば行きたくなるから行く先を閉める」と海岸沿いの440台分の駐車場を閉鎖。伊東市は景勝地の城ケ崎海岸などの計約700台分を閉じ、道の駅「伊東マリンタウン」に約300台分と24時間トイレの閉鎖を要請しました。

更に、熱海市は海岸に近い5カ所で約500台分の利用を休止。下田市は道の駅「開国下田みなと」の226台分などを5月6日まで閉じることとしています。

さらに、静岡県の川勝平太知事は22日、県外からの流入を防ぐため県境に「関門」の設置を検討することを明らかにしています。

また、沖縄県は県外からの来県や県民の外出、沖縄本島から県内離島への移動や観光を含め、自粛を要請。沖縄県の玉城デニー知事は24日、定例記者会見で、大型連休中の航空各社の予約状況から数万人規模の県内外の移動が想定されているとの質問に「従来であれば人の往来で活況を呈する時期だが、今は平常時ではないとの認識を持ち、移動を慎んでほしい」と呼び掛けています。

玉城デニー知事は、前日の記者会見で武漢ウイルスに感染した軽症患者を、病院からホテルなどの宿泊施設へ移送するために、自衛隊法に基づき、那覇市の陸上自衛隊第15旅団に災害派遣要請したことを明らかにしていますけれども、

自衛隊に反対だの、憲法を守れだのいっていた沖縄が、いざ自分の身が危ないとなれば、自衛隊に災害派遣要請する。まるで、今までの日本の在り方が本当によいのか問いかけられているような気さえしてきます。

個人にとっても、国にとっても、武漢ウイルス禍が残すものは、私達が考えているよりもずっと大きいのかもしれません。

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