武漢ウイルスから身を守る方法について

今日はこの話題です。
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1.これで「軽症」と言うのか

以前猛威を振るう武漢ウイルスですけれども、感染して治癒した人の体験談などもぽつぽつ出てきています。

そんな中、Globality株式会社の渡辺一誠CEOの手記が話題となっているようです。

渡辺氏は3月22日に発熱し、4月3日現在、武漢ウイルスによる肺炎で入院中なのですけれども、彼は武漢ウイルスについて「これうつしたら、間違いなく恨まれるであろうほど辛いです。インフルエンザのが30倍くらいマシです」とその辛さを吐露しています。

手記では他にも色々と注目すべき内容が綴られています。筆者が注目したのはざっと次の通り。
・山椒がめちゃめちゃ効いた麻婆豆腐を食べたところ、まったく辛さを感じず。
・検査にはCTも含まれ、4万円ちょっとはかかる。陽性だった場合、そのまま2週間程度の入院になる
・病院にタクシーで行くと、「タクシーには乗らないで」と言われる
・この1週間ほど、どこで誰と会って、どこでウイルスをもらった可能性があるか、根掘り葉掘り聞かれた。
・神奈川で打ち合わせをして、その後で一緒に食事をした5名の内、1名は今日陽性が確定。他の2名は検査中。
一緒に枝豆を素手で食べていたのと、カレーを回し食いした。
・40度近い発熱が続き、熱のピークは8?9日前後。
・インフルエンザや風邪でもむしろ食欲が増すほどなのに完全に食欲が無くなる。
・熱と頭痛と咳で、ほぼ水しか受け付けない。この状態でも「軽症」と表現される。
・抗体ができるまでにおおよそ2週間かかるそうです。この期間が最低隔離期間の根拠。
医者のいう軽症と一般人が考える軽症ではその定義が全然違うことは、ネットでも話題になっていましたけれども、それにしても凄い辛い状態が続くようです。

また、隔離機関の2週間について、筆者は潜伏期間を超すまで様子を見るという意味だと思っていたのですけれども、抗体ができる期間であったというのは知りませんでした。

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2.日本が大発見した真実

まだまだ謎の多い武漢ウイルスですけれども、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」の陽性患者を受け入れた自衛隊中央病院が武漢ウイルス感染について重要な報告をしています。

自衛隊中央病院が受け入れたのは「ダイヤモンドプリンセス号」乗客でPCR検査陽性となった104例。平均年齢は68歳で男女比は半々。

症状は、軽症41.3%、重症26.9%。入院時発熱は28.8%、咳が41.3%、酸素投与が必要だったケースは13.5%、人工呼吸器が必要だったのは1例でした。

報告によると、軽症者は医療機関を受診するレベルではないほどに軽かったそうなのですけれども、自衛隊中央病院は彼ら含めて受入患者全てのCTを撮ったところ、無症状の感染者でもその半数に肺の異常が見られたのだそうです。




けれども、彼らのうち三分の二はそのまま治癒し、残り三分の一は症状が悪化したとしています。

そして悪化したケースを追跡したところ、悪化は発症後7日から10日目に起こり、高齢者では酸素飽和度の低下(血中酸素濃度の低下)、若年者では頻呼吸が見られたそうです。

血中酸素濃度の低下とか、頻呼吸というのは要するに、呼吸困難というか、肺胞内でのガス交換が上手くいかなくなっているということです。

3億個ほどあるといわれる肺胞と肺胞の隙間には、血管やリンパ管、それらを支える組織である「間質」という領域があります。呼吸をすると、気管や気管支を通じて肺胞に入り、この酸素を「間質」の中にある血管から吸収されることで取り込まれています。

肺炎には「細菌性」と「ウイルス性」のものがあるのですけれども、ウイルス性肺炎では免疫反応による炎症で「間質」が傷ついて硬くなり、それが肺胞でのガス交換を阻害し、結果呼吸困難を引き起こします。

無症状の人のCTでも間質の炎症像が見られることが少なくないとされていることや、2週間ともいわれている長い潜伏期間を合わせて考えると、症状が表に現れたときには、手遅れとは言わないまでも相当に重い肺炎になっている可能性が高いのではないかと思われます。

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3.自然免疫と獲得免疫

人体の免疫システムは、基本的に2つの仕組みから成り立っています。1つは「自然免疫」でもう一つは「獲得免疫」と呼ばれています。

「自然免疫」は人が生まれつき持っている免疫機構で、「好中球」「好酸球」「好塩基球」から成る「顆粒球」や「マクロファージ」、「NK細胞」そして「樹状細胞」が担っています。

これらは、病原体や病原体に感染した細胞を直接喰って(貪食)、処理することで人体を守っています。

一方、「獲得免疫」は、ワクチンの接種や過去の感染によって体内で作られる抗体によって、ピンポイントで異物を交易して排除する免疫です。通常ワクチンを接種することで得られる免疫というのはこの「獲得免疫」のことを指します。「獲得免疫」の主役は"T細胞"、"B細胞"といった「リンパ球」です。



「自然免疫」と「獲得免疫」にはそれぞれ役割分担があって、体内に異物が入ってきたとき、最初は「自然免疫」が反応し、異物を攻撃(貪食)します。

ところが、「自然免疫」は血液中に流れている毒素分子や小さな病原体、また細胞の中に入り込んだ病原体などを見分けるのが苦手で、こちらの対応は主に「獲得免疫」が受け持っています。

武漢ウイルスに罹患した人の特徴の一つにリンパ球の減少が報告されています。

リンパ球は、「獲得免疫」の主力ですから、リンパ球が減少するということは、「獲得免疫」の働きが弱くなることを意味します。

武漢ウイルスは、人類にとって初めてのウイルスですからもとより武漢ウイルスに対する獲得免疫はありません。そんな状態で、武漢ウイルスはそのリンパ球を破壊していくのですね。

つまり、自然免疫と獲得免疫の内、片方が弱体化していく中で対抗しなければならなくなります。時間が経てば経つほど、獲得免疫の"兵士"が減っていく訳で、免疫系にとっては最悪のウイルスです。

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4.BCG-CWS療法

では、獲得免疫を弱らせていく武漢ウイルスに対抗するにはどうすればよいのか。

一つには、獲得免疫を担うリンパ球を活性化させ、減っていくリンパ球をカバーする方法が考えられます。そうした治療法の一つに「樹状細胞療法」があります。

樹状細胞については自然免疫を担う細胞だと前述しましたけれども、樹状細胞は木の枝のように伸びた突起の形状から、樹状細胞と呼ばれるようになりました。

樹状細胞は、飲みこんだ病原体の抗原を提示する能力を持っていて、この抗原を受け取ることで獲得免疫を得る訳です。

この樹状細胞を活性化させる療法として近年再び登場してきたのが「BCG-CWS療法」です。

BCG-CWS(CWS:セルウォールスケルトン)療法とは、牛結核菌を弱毒化したBCGから抽出精製された成分で、これを皮内注射することで、樹状細胞を活性化させるというものです。

BCGは武漢ウイルスのワクチンとなるか」のエントリーでBCGワクチンが武漢ウイルスに効果があるかもしれないという説を取り上げましたけれども、BCGワクチンが、BCG-CWS療法と同じく、樹状細胞を活性化させているのだとしたら、樹状細胞活性化で武漢ウイルスの抗原産生が促されて、リンパ球も活性化され、結果武漢ウイルスによって減っていくリンパ球分をカバーしているのかもしれません。理想的には、所謂、潜伏期の間に抗体を作り出して、発症させないまま、ゆっくりと武漢ウイルスを退治していくのがよいですね。

そう考えると、やはりBCGワクチン接種した日本では、重症化しにくいというのも分かる気がします。




5.薄く感染している前提で行動する

では、一般の生活で武漢ウイルスからどうすれば身を守れるのか。

こんな言い方はアレかもしれませんけれども、筆者は症状の有無に関わらず、自分は"薄く感染している"という前提で行動した方がよいのではないかと考えています。

いくらBGCワクチンを打っていたとしても、減少するリンパ球を他のリンパ球を活性化させてカバーしているだけであり、感染そのものを防いでくれる訳ではありません。

連日に渡る感染報道。武漢ウイルスのあの感染力を考えれば、非常事態宣言も出さず、外出制限もかけていない状態では、いつ感染してもおかしくありません。

そして、感染してしまえば、無症状であっても病状が進行している可能性が高いのですから、肺炎になっていると仮定して行動するのがよい気がします。その意味では、症状が出てからではなく、症状が出る前の潜伏期の段階が一番大事になるような気がします。

勿論、「シムラの後ろと繊維の森」で述べたように、三密を避け、マスクをして、手洗い嗽を徹底することで、体内に取り込む武漢ウイルスを減らすのが第一であることはいうまでもありませんけれども、極力静養して体力を温存し、免疫力を高める生活に努めるべきではないかと思います。

更に、不要不急の外出も控える。

自身が既に肺炎になっていると仮定して行動の強度を落して体力を維持する。そうした心がけが大事になるのではないかと思いますね。

この記事へのコメント

  • おじじ

    誰も、丸山ワクチンの事を言わない。
    樹状細胞の賦活化させる研究論文がすでに出されています。
    BCGと同じように、青山株といわれるウイルスを弱毒化させたもの。
    この株の種類によっては、樹状細胞の活性化に程度差があるようです。
    2020年04月06日 21:06

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