武漢ウイルスについての検証

今日はこの話題です。
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1.緊急事態宣言延長


5月4日、安倍総理は現在発出している緊急事態宣言の延長を正式に宣言しました。

宣言の詳細については割愛させていただきますけれども、延長の期限を一ヶ月としたのは医療現場の崩壊を防ぐための目安として設定したようです。

また、安倍総理は今月14日をめどに、改めて専門家から、地域ごとの感染者数の動向や医療提供体制の逼迫状況などの分析を聴き、可能な場合は、今月31日の期限を待たずに、宣言を解除する考えを示しました。

安倍総理は、経済や社会活動の本格的な再開について、「この1ヶ月で、現在の流行を収束させなければならない。5月は収束のための1ヶ月で、次なるステップに向けた準備期間だ……ある程度の長期戦を覚悟する必要があり、経済社会活動の厳しい制限を続けていけば、暮らし自体が立ち行かなくなりコロナの時代の『新たな日常』を1日も早く作り上げなければならない」と述べているところを見ると、やはり経済的影響を考えなるべく早く解除にまでしたいのだろうと思います。

それ以外に筆者が注目したのは、治療薬について、アメリカ政府が使用を認めた「レムデシビル」の承認手続きを急ぐとともに、「アビガン」についても、臨床研究で有効性が確認されれば今月中の承認を目指す考えを示したことです。

5月末になって、武漢ウイルスが消えてなくなる訳ではありませんから、仮に緊急事態を解除したとしても、感染リスクは依然残ります。その意味ではレムデシビルやアビガンの承認は解除の為には必要な措置だと思います。

もっとも、アビガンには、副作用として動物実験で、初期胚の致死及び催奇形性が確認されていて、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないように指定されていますから、それは引き続き適用されるものと思われます。ただ、そういったリスクの少ない高齢者には使われるのではないかと思います。

その他、イベルメクチンなど効果が期待される薬についても、有効性や安全性を確認した上で投与への許可を出していただきたいと思いますね。

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2.言うべきことがたくさんある


4月28日、安倍総理は衆院予算委員会で、世界保健機関(WHO)について「台湾問題など、言うべきことがたくさんある……今はしっかり支えて、WHOの下、結束する必要がある」と述べました。

WHOについてはアメリカが中国寄りだと批判し資金拠出を停止したりしていますけれども、まぁ、日本とて黙って従っているという訳でもありません。

というのも、その翌日29日の参院予算委員会で台湾のWHO参加について質問を受け、「台湾はかつてオブザーバー参加していたが、その時は国民党政権だったが、蔡英文政権になって態度を変えてしまったという問題がある……そういう政治性をなくしていくというのが本来のWHOでなければならない」と述べ、台湾問題を「テドロス事務局長にも直接申し上げている」と答弁しています。

また、ウイルスには国境がなく、「情報が共有されないようなことがあれば大変な問題だ」として、国際社会が一致結束して新型コロナウイルスに対応すべきとしています。

今はしっかり支えるといいながら、台湾をWHOに参加させるようにと直接言っている。台湾は武漢ウイルスを封じ込めることに成功していますからね。その経験と情報は世界でも広く共有すべきです。

テドロス事務局長が「ウイルスを政治利用するな」といった以上、政治的理由で台湾を参加させないことは出来ません。"中国の犬"だと批判されるのが嫌なのであれば、台湾をWHOに参加させるべきだと思います。




3.テドロス語録


ネットでは"テドロス語録"と銘打って、テドロス事務局長の発言を時系列で並べたものが拡散していたりしますけれども、やはり中国寄りの発言が多い事は否めません。

まぁ、中国寄りであっても、発言内容が適切で各国が防疫体制をきちんと取れるものであれば問題ないのです。

しかし、残念ながらこれまでのエントリーで何度も指摘している通り、武漢ウイルスに対するWHOのコメントは殆ど事後承認なものばかりでとても警告を発するといったものではありません。

新型コロナウイルスの感染封じ込めに成功したとされるニュージーランドのヘレン・クラーク元首相は、イギリスBBCラジオとの会見で、WHOが感染対策として渡航制限に異論を唱えていた初期の段階で中国やイランからの渡航禁止に踏み切ったことが感染拡大の阻止に奏功したとの見方を示しています。

更に、ヘレン・クラーク元首相はWHOの立場について組織運営に絡む地政学的な問題が多く関係しているのだろうとも述べ、中国寄りの姿勢を暗に批判しました。

筆者も1月末あたりから、殆ど、武漢ウイルス絡みのエントリーばかりしていますけれども、検証の意味も兼ねて、各エントリーの要旨と、WHOのコメントを時系列で比較してみたいと思います。

大分長くなりますけれども、4月末までを比較し、月ごとに見ていきたいと思います。


4.一月の論点


筆者が武漢ウイルスのエントリーを始めたのは1月25日ですけれども、最初の一週間で、「入国禁止措置」、「手洗い、うがい、免疫力を高める」、「研究所から漏れた説」、「日本の危機管理に関する法整備の不備」等指摘しています。

これらは5月現在、入国禁止など、一部実施しているものや、議論されているもの、疑問が呈されているもので、それほど外したとは思っていません。これに対して、WHOは中国の措置を称賛し、入国規制や中国からの退避に反対しています。

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5.二月の論点


2月の論点です。日比野庵では武漢ウイルスの特徴や性質について触れ、それらの対策について述べています。まだこの辺りでは抑え込みが出来る可能性にも触れる反面、後半になると市中感染は防げそうにないので、感染する前提で行動すべきと警告しています。更に、今ネットで話題の、武漢ウイルス研究所の石正麗研究員にも触れ、ウイルス改変の可能性についても述べています。

一方WHOは、中国を責めるな、致死率は大したことないから恐れる必要はない。パンデミックではない。マスクは不要。と危機感の薄さは否めません。

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6.三月の論点


3月の日比野庵は、感染リスクの低減方法、ワクチンについて述べ、中国が武漢ウイルスを逆利用して、外交攻勢に出ようとしていることも合わせて指摘しています。

対するWHOは3月11日にようやくパンデミック宣言したものの、その後は他国を責めるばかりで、どうすればよいかとのアドバイスが見られません。本当はしていたのかもしれませんけれども、目につく報道では見かけませんでした。

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7.四月の論点


4月の日比野庵は収束への見通しと、経済への影響を指摘。そして、中国の野望と米中対立が主な論点です。

これに対しWHOは、高まる批判の声に、自分達は適切に対処している。我々は悪くないと言い訳発言が目立ちます。

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8.正解なんて誰にも分からない


こうしてみると、WHOが役にたっていないことは元より、マスコミとて一部では、当初、入国禁止措置に反対していました。今からみれば、それは間違いであったことが明らかになっています。

勿論、武漢ウイルスのパンデミックという人類未知の事態ですから、正解なんて誰にも分かりません。であるからこそ自分で考え、判断し、行動することが大切なのではないかと思うのですね。とりわけ、武漢ウイルスについては命が掛かっているだけに、余計にそうだと筆者は実感しています。

筆者が日比野庵で述べていることは、一般に公開されている記事やデータから考察をしているものであり、特段の情報ソースを持っている訳ではありません。それでも集めた情報から考える自由は与えられています。ですから、出来る範囲での対策を取ることは可能です。

武漢ウイルスについては、マスコミが不安を煽って数字を正しく見れず混乱させている、などと批判されていますけれども、WHOのみならず、色んな立場の人が其の人の立場でポジショントークをしているということが、今回かなり世間に知られたのではないかと思います。

武漢ウイルスが収束したあと、私達の目に映る世界はやはり今までとは違っているのではないかと思いますね。



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