帰ってきた民主党は何をパワーアップするか

今日はこの話題です。
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1.帰ってきた民主党


8月14日、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は、立憲民主党と国民民主党の合流新党について、「選挙が近づいてきたら金と票をどうやって確保するかだ。あさましい……帰ってきた民主党だ」と批判しました。

合流新党は衆参合わせて140人超の規模となる見通しで、参加議員も徐々に明らかになっていますけれども、その顔ぶれは、お馴染みの民主党の面々。民主党の鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦各政権の主要メンバーが多く、帰ってきた民主党だと言われるのもむべなるかな。
政治評論家の伊藤達美氏は「国民民主党を見ても、残留組は憲法改正、安保法制容認の穏健保守が多く、小選挙区で勝てる人が多い。一方、合流派は選挙が弱く、大きな塊を求めているようだ。国会議員は国家・国民のためにあるが、国民や政策・理念が置き去りにされて、『議席を守るための新党』という印象がある。旧民主党同様の選挙互助会であり、体質は変わらないのではないか」と語っていますけれども、松井一郎大阪市長の指摘するとおり、選挙の為に金と票を求めて集まってきたという印象は否めません。

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2.六対三で反対多数だった


ただ、合流といっても、丸ごと両党が合流するという訳ではなく、国民民主党は分党してから一部合流という形になるようです。

これについて8月12日放送のBSフジで、国民民主党の玉木雄一郎代表が「相当もめた。今の条件で合流することには反対の方が多かった。6対3だった」と、両党幹事長間でまとめた条件での合流には反対する意見が多数だったことを明らかにしました。

関係者によると、賛成した3人は平野博文幹事長、泉健太政調会長、原口一博国対委員長で、玉木代表や古川元久代表代行ら6人は反対したとのことです。

けれども、玉木氏は「あのまま議決すれば否決されて交渉決裂だ。せっかく平野氏と泉氏が積み上げてきた1つの成果は生かすべきだし、この条件で合流したい議員も多くいる」とし、合流派と反対派の双方に配慮した「セカンドベスト」として、分党を提案したと述べています。

玉木代表は7月の段階で、立憲民主党からの合流提案について「いま国民がわれわれに求めているのは、与野党関係なく、新型コロナウイルス対策をしっかりやってほしいということだ。野党政局なんか見たくもない。それでもなお、今のタイミングでやるなら、相当の大義を示さないと理解は得られない……細かいところまで一致させなくとも、大きな政策の柱はいくつか合意しないといけない。『何する政党なんですか』と思うわけだから、時間をかけても一致させようと提案している」と語り、理念や政策も立民と協議する意向を示していました。

その結果が分党になったということで、まぁ、お察しです。

 

3.揚げ足取りをパワーアップしても意味はない


野党合流の動きについて自民党の甘利明税調会長は「一周周って民主党。新民主党というには顔ぶれが一緒だし『再民主党』というのがいいんですかね。まあ頑張ってください」と冷たく突き放しています。

これは国民も同じ考えのようで、毎日新聞の世論調査で、新党に期待が持てるかを聞いたところ、「期待が持てる」は17%にとどまり、「期待は持てない」が68%、「関心がない」も14%となり、8割以上はどうでもいいといった反応です。

こうした反応に対し、8月19日、立憲民主党の福山哲郎幹事長は記者会見で、「『帰ってきた民主党』と言ったが、全く違う。ためにするような批判にくみするような気は全くない……新たにパワーアップできる、新たな政党としての立ち上げを今回しようとしている。国民から信頼される状況を作っていくことが我々の責任だ」と綱領などが刷新されたことや、新たな顔ぶれが加わったことなどを挙げて反論しています。

一体何がパワーアップするのかさっぱり分かりませんけれども、アベガーや揚げ足取りに審議拒否をやるのなら、やっぱり「帰ってきた民主党」と言われることは避けられないでしょう。

河野太郎防衛相が、父の洋平氏と全く違う見解を発信し続けることで、当初の世間のイメージを覆しつつありますけれども、それくらいのことをやってのけて、それで始めてパワーアップだのどうだの語るべきだと思います。

なにより国民は、過去の「民主党」がやらかしたことを忘れてはいません。単なる人数合わせ、数合わせだけでは早々国民の支持が得られるなどとは考えない方がよいと思いますね。


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