安倍総理辞任と二人の太郎

今日はこの話題です。
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1.安倍総理辞任


8月28日、安倍総理は記者会見を行い、持病が悪化したことなど理由に辞任を表明しました。

歴代最長となる7年8ケ月にも及ぶ政権を維持してきた安倍総理に感謝の意を表します。

筆者は10年以上前になる2007年のエントリーで歴代総理を表わす漢字一字についてエントリーしたことがあります。当時、筆者は安倍総理を表わす漢字を「国」としました

これは、日本を愛し、日本の「国」としての形、フレームを作ろうとしたという意味でつけたのですけれども、2012年、安倍総理は「日本を取り戻す」というキャッチフレーズを掲げ、政権に返り咲きました。

それ以降の安倍政権の歩みを振り返るとやはり、民主党がボロボロにした日本を取り戻すことに多くを費やしたのではないかと思いますし、完全にではないにせよ"日本は取り戻せた"のではないかと思います。




2.騒めく総裁候補


その安倍総理が辞任。ようやく日本を取り戻したかと思えば、その日本をボロボロにした民主党が"返ってきた"。

この因縁めいた巡り合わせは、何やら日本国民に対する試練というか"試し"がされているような感すらあります。

その試しとは、もちろん「日本という国を維持し発展させていくか」それとも「再び日本を破壊するか」という試しです。

その鍵は次の総理。ひいては日本国民に掛かっています。

安倍総理は総理の臨時代理を置かず、次の自民党総裁が来ますまで現職を続ける意向を示していますから、自民党総裁選がどのような形でいつ行われるかに注目が集まります。

次期総裁候補の一人である、石破・元幹事長は、石破派を集めて緊急の会合を開き「できるだけ多くの党員の意見を聞いて、新しい総裁を決めるべきだ」として、党員投票を実施する形で行うよう求めていくことで一致。

それを受け石破氏は、記者団から総裁選挙への対応を問われ、「こういう事態を受けて、党員や国民がどう考えるか。それに応えることが責務であれば、自分の都合は言っていられない。こうした突発的な事態を受けて、党員や国民の考えと、乖離があってはならない……立候補に必要な20人の推薦人が集まれば、立候補しなければならない。世論や仲間の対応を見極めながら、そう遅くない時期に判断したい」と、立候補に意欲を示しました。

その他総裁候補も総裁選に意欲を示しています。

岸田文雄政調会長は、訪問先の新潟市内で、総裁選に立候補する意向を記者団に問われ、「変わりない」と語り、野田聖子元総務相も国会内で記者団に「考えは変わらない」と、立候補する意向を示しました。

また、安倍総理が所属する細田派の下村博文選対委員長は「推薦人が20人いれば出られる。仲間と相談したい」と意欲を見せています。




3.党員投票をしている時間はない


ただ、総裁選をどのような形で行うかについては二階幹事長に一任されたと伝えられています。

その二階幹事長は、総裁選について、「極めて明朗に、全党員の理解が得られるような形で結果を出したい。時間の問題もあるので、時間に十分ゆとりがあれば、当然、党員投票は考えるべきだと思うが、そこに至るかどうか、これから皆さんの意見を聞いて判断したい」と記者団に答え、党員・党友票を省略して実施することも示唆しています。

自民党幹部が明らかにしたところによると、総裁選は国会議員と都道府県連代表3人による投票で実施する方針を固めたとのことです。

自民党が定めている党の「総裁公選規程」では、総裁選は、国会議員による投票と、全国の党員などによる「党員投票」の合計で争われることになっています。

この場合、「国会議員票」は394票と「党員票」の394票、合わせて788票で争われ、告示から投票まで12日以上の選挙期間が設けられます。

一方、任期途中の辞任など、緊急の場合には、党大会に代わる両院議員総会で、国会議員と都道府県連の代表3人が投票を行って、選出できることになっています。

この場合、「国会議員票」394票と、各都道府県連ごとに3票割り当てられる県連票141票の計535票で争われます。

自民党幹部が明らかにしたのが本当であれば、二階幹事長は、両院議員総会での総裁選を考えていることになります。

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4.二人の太郎


総裁選に関する報道を見ていて、一つ気になることがあります。それは「太郎」の動向です。

28日午後、自民党総裁選への出馬を目指す意向を記者団に問われた河野太郎防衛相は、閣議出席のため、車寄せまで歩いて移動中の約30秒間、記者団が質問しても、厳しい表情のまま終始無言を貫きました。

河野防衛相は以前から次期総裁選出馬に意欲を示していました。

実際、6月25日、BS日テレ番組に出演した河野防衛相は「次は出る、と言っている。当然考える」と述べていますし、8月7日発売の「文芸春秋」のインタビューでも、「初当選の頃から首相を目指してきた」と語っています。

その河野防衛相が、いざ総裁選のチャンスが巡ってきた途端、無言になる。何かウラがあるのではないかと勘ぐってしまいます。

ここからは単なる筆者の妄想なのですけれども、次の総理は、麻生太郎副総理になる可能性があるのではないかと思っています。

安倍総理は8月17日に慶応病院に検査入院をしていますけれども、その前々日、安倍総理は私邸に麻生副総理を呼んで、「自分の身に何かあったとき、後は麻生さんにお任せしたい」と伝えたといわれています。

安倍総理は28日夕方の記者会見前、午後3時から開かれた自民党の臨時役員会で、党幹部らに辞任の意向を伝えているのですけれども、その日午前の閣議後、安倍総理は麻生副総理と2人だけで30分会談をしています。

麻生副総理は、その後、記者の呼びかけにも応じず、無言で官邸を後にしたそうなのですけれども、安倍総理は、麻生副総理とのこの会談の時に後事を託したのではないか。

つまり、総裁選が行われる場合は再出馬して欲しいとお願いした、あるいは、出馬しない場合でも、新政権の閣僚に入って新総理を支えてくれとお願いしたのではないかということです。

河野防衛相は、麻生副総理率いる志公会、つまり麻生派に所属していますから、或いは、今度の総裁選は、麻生副総理自らが立候補するから一回待て、と言い含められていて、それゆえ、記者から総裁選への意欲を問われても固く口を閉ざしたのではないかということです。

もちろん、これは筆者の只の妄想にしか過ぎませんけれども、今度の総裁選は「二人の太郎」が鍵を握るような気がします。




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この記事へのコメント

  • causal

    ブログ主様のお感がえ、予測は正しいと思います。
    高橋洋一氏が「自民党の重鎮(医師?)から受け取ったメールに書かれていた、
    次期首相に誰がなるか2のシナリオとは。
    ① 麻生財務大臣が首相。財務大臣には岸田氏。
    ② 菅官房長官が首相。官房長官に河野防衛大臣。
    ③ 10月には解散総選挙がある。
    【高橋洋一】安倍総理 突然の辞任表明を受けて
    https://www.youtube.com/watch?v=5IuBXXj7tqI
    2020年08月30日 08:34

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