野党壊滅後と親中派

今日はこの話題です。
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1.衆院比例選の投票先


9月19日から20日に掛けて読売新聞社が全国世論調査を行いました。

衆議院の解散・総選挙の時期について聞くと、「任期満了まで行う必要はない」が59%と「来年前半」は21%、「今年中」は13%となりました。

菅総理が安倍路線の継承を引き継ぐとの方針を出したことについて「評価する」が63%に上っているところを見ると、世論は安倍路線を続けて結果を出して欲しいと考えているということだと思います。

けれども、それも菅政権であることが前提です。総選挙で自民が敗北せずとも、議席をうんと減らしてしまったら、邪魔しかしない野党のせいで国会審議が妨害され
改革のスピードが鈍ることになります。

もっとも、読売の世論調査での政党支持率は、自民党が47%と前回9月4~6日調査から6ポイント上昇であったのに対し、立憲民主党は4%で、合流新党結成前の旧立憲民主党の支持率4%と変わりませんでした。

次の衆院比例選の投票先でも、自民党55%、立憲民主党8%、公明党と日本維新の会が各6%、共産党3%となっていますから、自民ボロ負けの可能性は低いでしょう。

それにしても、返ってきた民主党である立憲民主の支持のなさは致命的です。もっとも、合流新党を結成したとはいえ、政党名が変わらないどころか、党首も幹事長もそのままでは、少しも新党の匂いが感じられません。

その意味では、立憲民主の支持率が変わらないもの当然なのかもしれません。


2.明日でも結構だ


菅総理は9月14日の総裁選出後の記者会見で「コロナ感染が専門家の見方で完全に下火にならなければ、なかなか難しい。せっかく総理大臣に就任したのだから、仕事をしたい。収束したらすぐにすることでもない」と早期解散に慎重姿勢を見せていますけれども、永田町では任期満了に伴う解散の可能性は低いという見方が大勢のようです。

自民党が8月上旬に総選挙の情勢分析をしたところ、野党が全小選挙区で統一候補を立てた場合、「最大で64議席減」という結果だったそうなのですけれども、菅総理誕生後は、現有議席を超える可能性があるとの分析まで出ているそうです。

現在、衆院465議席のうち自民党は284議席ありますけれども、これを超えるというのなら、いまのうちに解散しようという党内の声が高まることは十分有り得ます。

9月16日、二階俊博幹事長はNHKのインタビューで「いつ解散があっても対応できるよう準備を整える。明日でも結構だ」と述べていますから、逆にいえば、もう準備は出来ているから早く解散してくれという催促のようにも見えます。


3.政権運営の基本プラン


自民党関係者によると、総裁選の最中から二階派幹部を中心に「総裁選は地方票でも圧勝する」、「継続性重視の人事を行う」、「目玉政策を早期に打ち出す」、「臨時国会では必要な議事を通し、憲法審査会開催も求める」という「政権運営の基本プラン」が練られていたそうです。

その狙いは地方票で圧勝することで派閥主導の批判を躱し、閣僚スキャンダルのリスクを減らしつつ、菅カラーを出すということのようです。

そして、臨時国会では、必ず通さなければならない協定・法案と通しつつ、武漢ウイルス対応を巡る「緊急事態対応」について憲法上の議論を進めることで、もし野党が議論を拒否すれば、それを奇禍として「国民に信を問う」と解散の大義にしてしまうという狙いがあるとしています。

もしも菅政権の政権運営がこうした流れに乗っかった場合、政治日程から9月中解散はほぼ不可能で、10月末から11月頭解散、11月から12月頭に投開票するという案がクローズアップされているようです。


4.野党壊滅後


次の解散総選挙で自民がどれだけ議席を確保するのか分かりませんけれども、筆者はそれよりも野党がどれくらい「壊滅」するかの方を注目しています。

9月4日のエントリー「アベガーが極左になる日」で述べましたけれども、安倍政権が行った政策は世界基準ではリベラルになるが故に、アベ路線に反対した野党は悉く「極左」に追いやられたというのは事実だと思っています。

だからこそ安倍批判野党はどんどん支持を失っていく。

今、西側世界は中国包囲網を敷き、アメリカは同盟国を中心に各国に中国排除を求めています。日本に対しても、CSISが報告書で二階幹事長など親中派を名指ししました。

筆者は、既存の"極左"野党が壊滅した次にくるのは、自民党内の親中・或いは親韓派の炙り出しと、彼らの野党視ではないかと思っています。

アメリカは対中制裁で、中国をサポートする勢力に制裁を課しています。この流れはそう簡単に収まるとじゃ思えません。

これまで、保守層は反日野党を国益を害する存在として忌避していたのですけれども、彼らが壊滅したら、今度は、自民党内に巣食う親中派が国益を損なう存在なのだと見做されていくのではないかと思うのですね。

今までは、反日野党の影に隠れ、自民党の中で生存していた親中派が炙り出されてくる。そんな時代が近づいているような気がしますね。


5.求められる保守野党


極左に追いやられた既存野党が壊滅すると、議席の殆どは自民が占めることになります。けれども、その中には親米派もいれば親中派がいる。

けれども、彼らは全て自民党として出馬するのですね。

もしも、選挙で親中派を当選させたくないと思ったら、対立候補に票を投じるしかないのですけれども、その対立候補は既存の"極左"野党候補だったりする訳です。

つまり、2019年の愛知県知事選挙ではないですけれども、"反日与野党"候補と共産党候補しかいないのにどちらかに投票しなければならないというジレンマに陥ることになります。

勿論、自民党が親中派を候補者として立てなければ、それで済む話なのですけれども、親中派だからといって、票が取れる候補を全部切り捨ててしまえば、議席を失うリスクも増える訳ですから、そう簡単に切り替えることは難しいと思われます。

もしここで、自民でもなく、反日極左でもない「保守野党」が候補者を立てれば、割り込んでくるチャンスが生まれてくるように思います。

今、そのポジションに近い政党があるとすれば、まぁ維新の会くらいだと思いますけれども、維新は全ての小選挙区に候補者を立てられないでしょうから、それを補完する意味でも、更なる保守野党の登場を期待したいですね。


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この記事へのコメント

  • Naga

    > まぁ維新の会くらいだと思いますけれども、維新は全ての小選挙区に候補者を立てられないでしょうから、それを補完する意味でも、更なる保守野党の登場を期待したいですね。

    日本の野党が急に政権を取るのは無理です。
    維新がだめだから更なる保守と言っても、仮にそのような政党が出ても急に大勢力を取るのは無理だし、取ったとしても政権を運営していけるとは思えない。
    地道に地方の政治や国会で良い法案を出したりして10年20年単位で考えないと、拙速に過ぎると思います。
    2020年09月22日 18:48
  • Naga

    追記:
    因みに私は維新に付いては支持・不支持半ばです。
    離党した丸山議員の顛末がお粗末で、特にロシア大使館にお詫びに行ったのはバカとしか言いようが無いと「思います。
    2020年09月22日 18:51

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