高須院長の愛知県大村知事リコール運動について

今日はこの話題です。
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1.勝利は目前


10月5日、愛知県の大村秀章知事へのリコール運動を展開している「高須クリニック」の高須克弥院長が自身のツイッターで「大村愛知県知事100万人リコールの戦況が次々に僕のもとに報告されている」、「リコール署名者100万人も過半数達成しそうだ。勝利は目前です」と目標としている「署名数100万人」が達成する目安にあると投稿しました。

これは、昨年8月に行われた「あいちトリエンナーレ 表現の不自由展・その後」で、昭和天皇の写真をバーナーで焼き、その灰を足で踏みつけるような映像や英霊を辱めるような作品が公開され、それを大村愛知県知事が税金から補助を与えていたことを許せないとして、8月25日から始めたものです。

100万人リコールの会事務局は「思った以上に県民の反応がある。高須院長や名古屋の河村たかし市長が署名活動を行うと、3時間で500人ほどの署名が集まる。駆け込みで署名簿が集まるとも予想される」とコメントしています。

件のあいちトリエンナーレについては、昨年8月7日のエントリー「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』の中止について」で取り上げたことがありますけれども、税金を使って行う内容ではないと思います。


2.愛知県民の名誉をかけた戦い


続々と集まるリコール署名ですけれども、運動は決して順調なものではありませんでした。

署名を始めてから間もなく、映画評論家の町山智浩氏が「高須克弥先生の県知事リコールに参加した人たち、愛知県広報で本名と住所が県民に告知されるんですね」とツイートし、「愛知県公報」に掲載された高須院長他40名の名簿をネットに晒しました(現在は削除)。

そして、精神科医の香山リカ氏も「署名した人の名前や住所も、提出されたら縦覧できるみたい。たしかにそうしなければ、なりすましやニセ署名を防げませんものね。受任者、署名者まさに命がけの参加になるんですね! すごい勇気です!」と、あたかもリコール署名をすると、身の危険があるとも取れるツイートを行いました。

これらツイートを不安視する人々から、リコールの会事務局に問い合わせが殺到。愛知県選挙管理委員会に確認したところ、署名を行う受任者や署名者の個人情報が漏洩することはなく、デマだったのですけれども、事態を重く見た、高須院長らは町山氏、香山氏らを地方自治法第74条4(署名運動の妨害)違反の容疑で愛知県警に告発、受理されています。

更に、ツイッタージャパン社に対しても、署名活動中の2ヶ月間、3人のアカウントを停止するよう通告書を送付するなど対応しています。


3.民意はマスコミを超えるか


運動開始から1ヶ月を迎えた9月25日、高須院長らは名古屋市内で記者会見を開き、運動について「攻撃されたおかげで出足が遅れている。今から伸びていくところ」と語ったうえで、地元メディアで運動があまり報道されない点も問題視し、「愛知県だけが『情報鎖国』になり、僕たちの意見が届かない」「運動をしていることを分かっていない人が大多数ですごく悔しい」とその心境を明かしていました。

この記者会見に出席した作家の百田尚樹氏は「愛知県内のメディアでは、リコール運動がほぼ報道されていないと聞く。みなさん、本当にこれを記事にする気ありますか?」と、集まっていた報道陣に問いかけたのですけれども、こんなところでも「報道しない自由」が顔を出しているのだとしたら、高須院長を始め、運動の当事者はやりきれない思いで一杯でしょう。

それでも、ここにきてポツポツとリコール運動が報じられたのは、それなりに署名が集まっているからに非他なりません。

大村知事のリコールが成立するためには、87万筆の署名が必要なのですけれども、出だしが遅れたにも関わらず、10月5日の時点で100万人の過半数を達成しそうという高須院長のツイートどおりだとすれば、既に50万筆を超えていることになります。

署名は今月25日までということを考えると、100万人はともかく、87万人の署名は達成できる可能性も見えてきたのではないかと思います。

マスコミの報道しない自由をネット等を中心として形成される民意によって打ち破ることができるのか。注目したいと思います。





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