米大統領選選挙人投票

今日はこの話題です。
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1.大統領選選挙人投票


12月14日、アメリカ大統領を選ぶための選挙人が全米50州で投票を行いました。

投票は来年1月6日に開票・集計され最終的に大統領が決まることになります。現時点ではバイデン氏が過半数の選挙人を獲得するとの見通しだと報じられています。

激戦州ペンシルベニア州では、選挙人が州都ハリスバーグに集まり投票を行い、20人の選挙人がすべて大統領候補としてバイデン氏に、そして副大統領候補としてハリス氏に投票し、選挙人団の代表者がその結果を首都ワシントンの連邦議会に通知することを宣言しました。

ペンシルベニア州で選挙人を務めた、州議会のシャリフ・ストリート上院議員は「アメリカとペンシルベニア州の有権者は、明確な票差をもってバイデン氏とハリス氏を選択した。きょう行われた儀式は、選挙でついた決着の優勝トロフィーの贈呈式のようなものだ……トランプ大統領の言動に振り回されるのではなく、ウイルスで数多くの人が亡くなっている高齢者のためにどうやってワクチンを入手するかに焦点を移すべきときが来た」とコメントしました。


2.州の共和党選挙人による重複投票


そのペンシルベニア州では正規の選挙人がバイデン氏に投票する一方で、州共和党は自身で選挙人を選出。トランプ大統領に投票したと発表しました。

これは、今後、法廷闘争でトランプ大統領が勝利した時に備えた処置のようです。

ペンシルベニア州議長のバーニー・コンフォート氏は「私達は、今後提示される可能性のある法的主張を維持するために、この手続き上の投票を行った……これは、ペンシルベニア州の有権者の意志を奪ったり、争ったりするための努力ではありません」との声明を発表しています。

またジョージア州でも同じく州共和党の選挙人がトランプ大統領に投票したとのことですし、その他のいくつかの州でも州共和党が独自に選出した選挙人団が投票したようです。

一部とはいえ、州共和党がこのような動きに出ることになったのは不正の証拠がどんどん詰み上がっていることは勿論ですけれども、州の有権者からの突き上げもそれなりにあったからではないかと思いますね。


3.決戦は一月六日


12月13日、ニューヨークタイムズはトランプ大統領に忠実な一部の共和党下院議員が、1月6日にバイデン氏の勝利を否定する最後の試みを計画していると伝えました。

それによると、アラバマ州選出のが、味方の議員らとともに、アリゾナ、ペンシルベニア、ネバダ、ジョージア、ウィスコンシンの接戦5州の選挙人投票の結果に意義を唱えることを計画しているとのことです。

12月14日に行われた選挙人投票の結果は、1月6日の連邦議会の両院合同会議で集計され、副大統領が勝者を発表するのですけれども、選挙人投票の集計に関する連邦法では、結果が読み上げられる際に、上下院議員各1名の署名があれば、書面で異議を唱えることができるそうです。

申し立てが受け入れられると、上院と下院にわかれて2時間を上限に協議を行い、それぞれ採決を実施することになります。けれども、承認には両院の合意が必要で、下院は民主党多数、‌上院は共和党が僅かに多数ながらも、共和党のパット・トゥーミー議員、スーザン・コリンズ議員、リサ・マコウスキー議員、ミット・ロムニー議員が申し立てに否定的であるため、上院でも否決される公算が高く、モー・ブルックス下院議員の試みは失敗に終わるだろうと見られています。

過去には、民主党下院が2001年、2005年、2017年に異議申し立てを行ったのですけれども、いずれも上院議員が同意せずに、検討すらされませんでした。

筆者も今回の意義申し立てとて望み薄なのではないかと思います。

トランプ大統領はブルックス議員をツイッターで称賛しているものの、左程あてにしている様子でもないようで、目下のところ法廷闘争に力を入れていると、トランプ弁護団のアドバイザーの1人が語っています。

ただ、先週、テキサス州が接戦4州の結果を無効にするよう最高裁に求めた訴訟には、126人の共和党の下院議員が支持を表明していますから、今後の世論の動きによっては、まだ状況がどうなるかは分かりません。

来年1月6日までどんな情報が出てくるのか。さしあたっては18日の国家情報長官の報告書に注目したいと思います。


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