中国大停電と迫りくる危機

今日はこの話題です。
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1. 中国大停電


中国で大停電が起こっているようです。

中国南部の浙江省、湖南省、江西省の複数の都市ではここ数年みられなかった大規模な電力不足が発生。浙江省義烏市のある地域では、夕方になると街路灯や商店の看板などの灯りが消え、工場では、電力供給の制限で1日稼働してから3日休業している事態となっています。

江西省政府は省内の電力使用量が供給を大きく上回ったことから、今月15日朝と夕の電力使用が集中する時間帯を対象に、順次送電の制限を行うと発表。湖南省長沙市は景観の照明を中断し、電気ストーブや電気オーブンなど大量の電力を消費する製品の使用を自制するよう勧告しています。

こうした事態に、中国当局は「突然の寒波で電力使用量が急増したため」と説明しているのですけれども、「中国とオーストリアとの外交摩擦が表面化した影響で、オーストリア産の石炭輸入が減少し、火力発電所の燃料供給に支障が出たためではないか」との見方も出ています。


2.深刻な電力不足


近年、中国では深刻な電力不足が予測されていました。

10月26日から29日にかけて、中国共産党中央委員会は第19期中央委員会第5回全体会議を. 開催し2035年までの15年間で実質GDP倍増を実現するなど、経済の質・効率向上に基づいた持続的成長を目指すための「第14次5カ年計画(2021~2025年)」と「2035年までの長期計画」を決定しました。

けれども、業界関係者は目下の第14次5カ年計画中に四川、中清、江蘇、雲南、湖兵衛、広東などで電力不足が発生すると予測しています。

その原因は石炭不足、水不足、外部電力不足で電力が確保できず、また、風力、太陽光発電などの自然エネルギーもその出力は不安定で、期待できない状況です。

12月7日、湖南省開発改革委員会は、「2020年冬季ピーク時の電力の秩序ある利用開始に関する緊急通知」を発行し、域内の最大負荷が冬季を超えて3093万キロワットに達したことを示しています。

現在、湖南省では、電力需要を確保する為には、ほぼ石炭電力に依存する他ない状況のようです。

その石炭の輸入が減少すれば、電力不足が発生するのも当然という訳です。

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3.3℃以上はエアコン禁止


中国の停電は今に始まったことではありません。

中国政府は、大気汚染を解消するため石炭燃料から電気・天然ガスへの転換を図っているのですけれども、2017年、中央政府の強い指示で石炭ストーブを撤去した中国北部では代替施設の整備が間に合わず、人民を文字通り凍えさせる事例も発生しました。

例えば、河北省曲陽県の一部の小学校では、石炭燃料のストーブが撤去されたものの電気による暖房の整備が間に合わず、陽の光を頼りに屋外授業を行う始末。

ところが、現地の気温は真昼でも0度程度で、子供が凍傷を患ったと訴える保護者もいたらしく、教師らは寒さを訴える児童を運動場で走らせ"暖"を取っていたという、いったい何時の時代なのかと驚くほどです。

あれから3年経っているので、少しは電気ストーブなどが整備されたとは思いますけれども、今度はその電気が逼迫したとなれば、結局凍えるしかありません。

なんでも、3℃以上はエアコン禁止なんてツイートも流れているようで、無茶苦茶です。

今年は特に水害がありましたし、更に追い打ちを掛ける停電や寒さとなれば、人民の不満は堪る一方でしょう。

となると、中国共産党政府は、人民の不満を逸らすため、台湾進攻の誘惑に駆られないとも限りません。

アメリカも大統領選の混乱してますからね。年末、年始、そして春先に掛けては非常に危険なのではないかと思います。


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