
1.トランプの冬休み
1月23日、アメリカのトランプ大統領はホワイトハウスを離れ冬休みに入りました。1月初めまで南部フロリダ州の別荘マールアラーゴで過ごすようです。
この日トランプ大統領は、ツイッターで、南部ジョージア州の一部で続く郵便投票の確認作業を同じ共和党のケンプ知事らがわざと遅らせていると非難。また、自身の選挙不正主張に同調しないケンプ州知事や上院の共和党指導部への批判を強めています。
こうしたことから、トランプ大統領は冬休み中もツイッターなどで大規模な不正があったとの主張を発信し続けるのではないかとみられています。
トランプ大統領は冬休み明けの来年1月4日、ジョージア州で5日に実施される連邦上院決選投票の共和党候補応援のため現地入りする予定とのことです。
いくら冬休みだからといって、大統領再選が掛かったこの大事な時期に、ホワイトハウスを離れるなんて、余程再選への自信があるのか、目途がたったのか。そんな印象を抱かせます。
2.パウエル出禁
12月22日、保守系ニュースウェブサイト「ワシントン・エグザミナー」は、シドニー・パウエル弁護士の声明を発表しました。
声明でパウエル弁護士は、「私は金曜日の夜以来、大統領と会ったり話したりしていません。…私はこれらの問題について国家情報長官とまったく話していません」と述べました。
「クラーケン」を解き放つ程、不正追及に熱心なシドニー・パウエル弁護士をいきなりホワイトハウスを出禁にするなど、どういう理由なのか分かりません。
18日の会議の席上でどんな話がされたのかは分かりませんけれども、ニューヨークタイムズは、トランプ大統領がシドニー・パウエル弁護士を特別検察官に任命して選挙不正に関する捜査を進める考えを話したと報じ、その提案はトラン弁護団を率いるルディ・ジュリアーニ氏をはじめ、パット・シポローネ大統領法律顧問、マーク・メドウズ大統領首席補佐官を含むほとんどのアドバイザーが反対したと伝えています。
仮にそれが原因だったとしても、それでホワイトハウスが出禁とはちょっと厳しすぎる気がしないでもありません。
3.寅梅会談
ジャーナリストの篠原丈一郎氏によると、来年1月6日に行われる大統領選挙人投票の開票について、その結果を受け入れないとする調整を連邦議会で始めていると述べています。
これが本当で、もしも議会が開票結果を受け入れないで決まったとなると、最悪の場合、50州全部を受け入れないことすら在り得ます。
となると最終的には、下院での投票で大統領を決める公算が高まります。
また、気になることとして、篠原氏は、現在ホワイトハウスのかなりの機能を今、フロリダにうつしていると述べています。
その真意は分かりませんけれども、あるとすれば、ワシントンD.C.が何者かによって攻撃される可能性があるため、政治機能のバックアップとしてフロリダを用意しているとか、あるいは、ホワイトハウス内部が既にかなり盗聴されていて情報が筒抜けになっていたりするなんてのもあるかもしれません。
前者であれば、テロや暴動、または他国による軍事攻撃の標的になるとか、後者であれば、政権首脳の様々な動きを誰かに察知されるのを嫌ったということが考えられます。
更に、篠原氏は未確認情報ながら22日にトランプ大統領とバイデン氏が極秘に会談をしたと伝えています。
一体何の話をしたのか非常に興味深いのですけれども、もしバイデン氏が自らの敗北宣言と引き換えに自身のスキャンダルの調査を止めてくれと命乞いをし、トランプ大統領がそれを受け入れたとすれば、バイデンスキャンダル追及の最前線に立つシドニー・パウエル弁護士を翌月曜日から突然ホワイトハウスを出禁にしたことの理由になるかもしれません。
バイデン氏が本当に敗北宣言を出すのか、パウエル弁護士の追及を一旦ストップさせることで、バイデン氏との取引をしたと証明すると同時に、裏切ったらいつでも捜査を再開するぞ、という警告にもなりますから。
まぁ、本当のところはどうか分かりませんけれども、虚々実々の駆け引きはあらゆるところで行われているのかもしれませんね。
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