99%解決という猿芝居

今日はこの話題です。
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1.日米韓外相会談


茂木外相が4月下旬に訪米し、日米韓外相会談を開催する方向で調整していることが明らかになったと報じられています。

これは複数の政府関係者が明らかにしたもので、3ヶ国外相会談が実現すれば昨年2月以来で、バイデン政権となってからは初めてのことです。

会談では、中国への対応が主な議題になるとみられていますけれども、中国を刺激することで北朝鮮との関係改善が進まなくなることを韓国が嫌がるのではないかとの観測もあって、3ヶ国が一致して中国に対し強い姿勢を打ち出せるかが焦点になるとも言われています。

茂木外相の訪米に先立ち、北村滋国家安全保障局長が訪米し、ワシントンでサリバン米国家安全保障担当大統領補佐官、韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長と3者で会談し、対北朝鮮政策のすり合わせを行う予定だそうですけれども、このタイミングで日米韓外相会談の話がリークされたということは、ある程度の下準備乃至はすり合わせが出来てきたということではないかと思います。

茂木外相はアメリカのブリンケン国務長官と個別の会談も行う方向だそうですけれども、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相との2ヶ国会談が開かれるかどうかは不透明だと伝えられています。

日本が韓国に冷めた対応を取っているのは、無論、韓国が元慰安婦被害者への賠償を日本政府に命じた韓国裁判所の判決や元徴用工に係る判決など、国際法違反状態を放置しているからで、それが解消されない限り日韓外相会談など行う理由はありません。


2.ダメだこりゃ!


3月31日、韓国の鄭義溶外相は、国内・海外メディアの記者団による記者会見で、日本の茂木外相との接触について質問され、「日本との疎通のために努力していく……日韓外相会談が早期に開催されることを希望する……いかなる形であれ会う用意がある。韓日両国会談でも、韓米日安保高官会議のように韓米日3カ国会談でも、また私が日本に出向いても、日本から韓国を訪れても良い。いつでも会う用意がある……日本との疎通を強化するためにアジア太平洋局長が今日、日本に向けて出発した。日本のカウンターパートに会って、高官級の実務級協議チャンネルを再開することにした」と述べました。

その一方、元徴用工問題については「強制徴用問題は韓国最高裁の判決があるため、これを尊重する範囲内で現実的な案を模索しなければならない。韓国はその現実的な案を示している……日本が積極的に応じてくれれば対話で問題を解決できる」と述べ、慰安婦問題に関しては「この問題は被害者の名誉と尊厳を回復しなければならない。日本が2015年の慰安婦の合意精神に基づき、反省して誠意ある謝罪をすれば問題の99%は解決できる。日本の心構え次第では簡単に解決できると思う」と従来の立場を繰り返しただけでした。

慰安婦合意を一方的に破棄しておきながら、誠意ある謝罪をすれば問題の99%は解決できるとは、よくもまぁ、ヌケヌケと言えたものです。

しかも「最終的かつ不可逆的な解決」と、100%解決したことを謳った合意がなぜ勝手に99%に減っているのか。

鄭義溶外相のこの発言に自民党の佐藤正久議員は「何度も何度もゴールポストを動かし、時には自らゴールポストを壊してきた事を忘れたのか!」とツイート。ダメだこりゃ!と匙を投げたかのような発言をしています。


3.アメリカ向けの猿芝居


いつでもどこでも会いたいというその口で99%解決するなんて言い方は、要求ばかりで自ら譲る気など更々ないことが丸わかりです。

鄭義溶外相は、日本との疎通を強化するためにアジア太平洋局長を、日本に送り込んだと述べていますけれども、4月1日、韓国の李相烈(イ・サンリョル)アジア太平洋局長が外務省の船越アジア大洋州局長と日韓の局長級協議を行いました。

協議は4時間余りにも及び、船越局長が慰安婦問題をめぐり、韓国の裁判所が日本政府に賠償を命じたことし1月の判決について「国際法などに明らかに反しており、懸案の解決のため韓国側の具体的な提案を注視している」と韓国側の責任で適切な措置を講じるよう重ねて求めたのに対し、李相烈局長は、従来の立場に基づく説明にとどまり、協議は平行線に終わりました。

やはり、譲る気はないというか、国際法違反のままのらりくらりと逃げ回るようです。

どうにも、文在寅政権には、とりわけ日本に対して、自らの過ちを認めて正すという姿勢がみられません。

2019年11月、当時の韓国大統領府国家安保室長だった鄭義溶氏は、外交部が日本政府との関係改善の糸口を模索するため、日本の民間から『親韓派』を増やす対策を検討していることを明かしていますけれども、今年の3月31日には、韓国政府が年内の対日外交再活性化の研究を4月から5月迄に委託し、「主要なタイミングに合わせ、韓国および日本国民の反感を最小化する方向で提案すべき」などという目標を掲げたことが明らかになりました。

日本国民の反感を減らそうなんて、自分に原因があるなど微塵も考えておらず、日本を変えさせればよいだけだという自己中な考えがプンプン匂ってきます。

こんなことで日本の世論が変わるとも思えないのですけれども、それでも韓国が「会いたい」だのなんだの執拗に日本に迫ってくる理由とは何か。

実は、これは対アメリカ向けの芝居なのではないかと筆者は考えています。

つまり、「韓国は対日関係改善に努力しているが、日本が拒んでいる。悪いのは日本だ」とアメリカに告げ口して、アメリカに圧力を掛けて貰おうとしているのではないかということです。

なんとなれば、今度行うという日米韓外相会談で、そう告げ口することだって出来ます。

韓国は、アメリカに対して日本との関係改善に努力しているポーズをとると同時に。あわよくばアメリカに介入させようという腹なのだと思います。どこまでも他力本願です。

まぁ、バイデン大統領やブリンケン国務長官は、慰安婦合意当時に立会人となった張本人ですから、こんな猿芝居に騙されることはないと思いますけれども、今度の日米韓外相会談でいかなる共同声明が出されるのか。注目したいと思います。


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