人が人を制する新型遺伝子兵器

今日はこの話題です。
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1.人が人を制する新型遺伝子兵器


中国の科学者らがこの6年間、武漢ウイルスを含む生物兵器で第3次世界大戦を準備してきたという事が、アメリカの調査機関が入手した文書を通じて明らかになったと、イギリスのデイリーメール紙やオーストラリア紙「ジ・オーストラリアン」などが報じて話題になっています。

件の文書は、中国共産党の軍事科学出版社が2015年に出版した『SARS非自然的起源と人が人を制する新型遺伝子兵器』というものだそうで、軍事科学者と中国の上級公衆衛生当局によって書かれたものだとしています。

文書の著者たちは、第1次世界大戦を「化学戦争」とし、第2次世界大戦を「核戦争」としたのに対し、第3次世界大戦は「生物戦争」になると主張しています。

中国の科学者たちは、SARSコロナウイルスを「遺伝子兵器の新時代」の到来を告げるものとして説明し、ウイルスは「人工的に操作されて新たな人間の病気のウイルスになり、これまでにない方法で兵器化されて解き放たれると述べ、生物兵器を使用して最大の被害を引き起こす理想的な条件として、強い日差しが病原菌を損傷し、雨や雪がエアロゾール粒子に影響を与えることから、晴れた日や昼間にこのような攻撃をしてはならず、夜や夜明け、日が暮れる頃、または曇った天気の日に風向きが安定した状態で使用してこそ、エアロゾールを目標地域に向かわせることができるとしているそうです。

サイバーセキュリティの専門家であるロバート・ポッター氏は、この文書は存在し、特定のPLAの研究者や科学者が述べた文書として、それが本物であるという高い信頼の結論に達したと述べています。

ポッター氏によると、中国の研究論文において、彼ら自身が遅れていて、進歩する必要がある分野について議論しているのは珍しいことではないそうで、ただ、論文をカバーされてしまった今、彼らはそれを取り除くことをほぼ確実に試みるだろうと指摘しています。

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2.2019年3月に武漢ウイルスは存在していた


今のところ、表向きには武漢ウイルスは2019年12月に武漢市で発生したということになっていますけれども、感染症専門医の忽那賢志氏は、感染源とされた武漢の海鮮市場と全く関連がない症例が2019年12月上旬の時点で複数報告されていたことや、2019年12月にイタリアのミラノとトリノから収集された排水から武漢ウイルスが検出されたと発表されていることを紹介し、スペインのバルセロナでは、2019年3月12日の排水から武漢ウイルスが検出されたことにも触れています。

問題の文書のように6年も前から中国共産党が生物兵器を議論し、武漢ウイルスを中国共産党が実際に作っていたとするのなら、2019年3月に武漢ウイルスがスペインで検出されたとて不思議ではありません。

筆者は2020年2月21日のエントリー「武漢市政府は新型コロナウイルスの流出元を知っていた」で、2019年10月に武漢で開催された「ミリタリーワールドゲームズ2019」のひと月前に大会の準備作業の一環として、武漢天河国際空港で武漢ウイルスの感染者が発見されたという想定で訓練が行われていたことを取り上げ、当局は、既にこの時点でウイルスが流出していたことを知っていたのではないかと述べたことがあります。

それらを考えると、やはり今回報道された文書の信憑性は高いのではないかと思います。

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3.悪の枢軸国


今回の、中国が生物兵器で第3次世界大戦を準備してきたとの報道について、中国は目を剥いて批判しています。

5月9日、環球時報は「オーストラリアのメディアは、中国がCOVID-19を兵器化した証拠として公開本を捻じ曲げて非難した(Australian media slammed for twisting open book as evidence of China weaponizing COVID-19)」との記事を掲載し反論しています。

反論の主旨は次の通りです。
・中国のネットユーザーや専門家は、新聞が自分たちの政治的なストーリーを裏付けるために、ありとあらゆる手がかりを引き出そうとすることで、職業倫理を失っていると非難した。

・『オーストラリアン』紙が言及したリーク文書は、『The Unnatural Origin of SARS and New Species of Man-Made Viruses as Genetic Bioweapon』と題された書籍で、軍医のXu Dezhongが2015年に出版したものだ。Amazonで販売されている。

・この本では、2002年から2004年にかけて中国で流行したSARSが、海外から発信された遺伝子組み換えという不自然な方法で発生したことを示唆している

・オーストラリアの反中勢力が、プロのジャーナリストとしての基本的な倫理を犠牲にして、自分たちの中国に対するイデオロギーを支持し、本の本当の意味をねじ曲げようとしているのは恥ずかしいことだ

・この本は、海外の生物兵器研究所がハクビシンなどの哺乳類にウイルスを移すことに成功し、その動物が当時の中国南部の市場に持ち込まれたことを証拠付きで主張している。この本の主題と主張は、『オーストラリアン』紙の報道とは全く異なる。

・海外のテロリストが中国に対抗するために現代の遺伝子兵器を開発しているという陰謀も否定できない

・第三次世界大戦のための生物兵器の使用するというアイデアは、過去数年間に米国を含む一連の生物兵器を開発している国を列挙した客観的な列挙に過ぎない

・COVID-19パンデミックでは、新型コロナウイルスがフォート・デトリックの米軍研究機関で発生したのではないかという説も存在する
記事の中身は、罵倒と他もやっているというどっちもどっち論で、果たして反論といえるのかといったところです。

中国共産党政府が、事実無根というのであれば、先般のジェイミー・メツェル氏の10の質問に答え、徹底的に武漢ウイルスの起源調査をさせればよいだけの話です。

そもそも、件の文書は刊行本であることや、ハクビシンなどの哺乳類にウイルスを移すことに成功したことなど、ウイルスが兵器になり得ることを堂々と認めてしまっていますからね。これでは火に油を注ぐというか、増々追求されるのではないかと思います。

武漢ウイルスの人工説については前々から囁かれていましたけれども、このタイミングで海外メディアで報じられたということは、あるいは世論作りの一環という気もしなくもありません。

つまり、中国はここまで酷い事をする「悪の枢軸」なのだという国際世論を形成し、それをもって制裁の口実とするということです。

先日のロケット落下にせよ、ここのところ中国は世界から叩かれていますけれども、あるいはこれとてその一環かもしれません。

あるいは、今後、中国人民は悪くない、悪いのは中国共産党なのだ、という具合に中国政府と中国人民を分けるような論評が出てくるかもしれませんけれども、その場合は、中国人の反感が共産党政府に向かい、内部崩壊圧力が高まる可能性もないとはいえません。

そうなると、中国共産党は今以上に追い込まれるのではないかと思いますね。



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