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1.日本勢の金メダルラッシュ
東京オリンピックで日本のメダルラッシュが続いています。
大会四日目にして金8個、銀2個、銅3個の快挙。ソフトボールもサッカーも大健闘しています。
大会前は大会を中止しろと叫んでいたマスコミも掌を返して、日本の快挙を称えています。
筆者も開会当初はオリンピック中継を見ていなかったのですけれども、メダルラッシュの報が入るにつれ、時間があれば視聴するようになりました。
7月24日ののエントリー「東京五輪は日本の政治経済の鍵を握っている」で、「『金メダル5個到達』をきっかけにして、開催反対派の心に変化が起き、それまで反対していたにもかかわらず、『やって良かった』と言う人がでてくるのではないか」という心理学博士の鈴木丈織氏の見解を取り上げましたけれども、ネットやSNSでも日本選手の活躍に関する投稿がどんどん増えていて、少しづつ盛り上がっているように思います。
こちらのサイトではそうしたネットの声を取り上げていますけれども、日本選手の活躍に興奮している様子が伝わってきます。
2.掌を返せない人達
そんな中、いままで五輪反対を叫んでいた反対派の人々はどうしているのか。
これについて、ライターの中川淳一郎氏は、開幕のひと月以上前の5月31日時点で。ある予言をしていました。
それは、反対派は「日本選手が金メダルを取っても、素直に喜ぶことができない」か「血眼になって粗探しをする」というものです。
そして、このとき中川氏は、反対派は悪い材料を探すことを第一目標にしている節があるとも指摘していました。
実際五輪が開催され、日本人選手の金メダルラッシュが起こっている今、どうなっているかというと、まさに中川氏の予言どおりになっているように見えます。
中川氏はメダルラッシュによるお祝いムードを横目に、反対派は押し黙るか「日本がすごいのではない。努力をした○○選手がすごいだけなのだ!」という、いつものアレを持ち出してくるだろうと述べていたのですけれども、25日に女子400メートル個人メドレーで大橋悠依選手が金メダルを取ると、本当に「何回でも言う『日本の快挙』ではなく『大橋選手の快挙』である 日本はスゴくない、大橋選手がスゴイのである」なんていうツイートが現れています。
また、あら捜しについても、7月21日、共同通信は、ロシア五輪フェンシングのイリガル・マメドフ監督が東京五輪の選手村の部屋が狭すぎるなどとして「中世のようだ……21世紀の日本とは思えない環境に驚いた。選手が気の毒だ」と批判したと伝えました。
ところが、この記事は捏造であったことが直ぐに発覚します。
2008年北京五輪フェンシング男子フルーレ個人銀メダリストで国際フェンシング連盟副会長の太田雄貴氏が報道の翌々日の23日に自身のツイッターで、件の発言をしたと報じられたイリガル・マメドフ監督に直接確認したことを投稿しました。
それによると「今日選手村で本人に確認したら、到着した時にシャワーのヘッドが故障して困ったとジャーナリストに伝えたが、それ以外は脚色だと……選手村は快適で素晴らしい。日本のスタッフの親切さにも感謝していると。書いてることと全然違った」というのですね。
粗捜しに血眼になるのは、勝手なことですけれども、いくら粗が見つからなかったからといって、捏造してまで貶めるのはもはや報道ではなくプロパガンダです。
あるいは、今後もこの種の捏造報道をやってくるかもしれませんけれども、今回の様に早い段階で捏造だと暴かれたことは、マスコミへのある程度以上の牽制にはなったのではないかと思います。
3.それみたことか
ただ、前述の中川氏は、例えば、次のような状況が起これば、反対派は「それみたことか」と騒ぎだすだろうと述べています。
・選手村でクラスター発生。現在、これらの中で起こっているのは「東京の陽性者数が1000人を超えている」ことになると思いますけれども、現時点では「それみたことか」と騒ぎだす反対派の声はそれほど大きなものにはなっていません。
・これまで日本に存在していなかった、外国の変異株(その国がアフリカや中東だと、なおよし)が発見される。
・東京の陽性者数が1日1000人を超える。
・外国人の陽性者対応で医療施設が逼迫、言葉の問題も発生して大混乱に。
勿論、新規陽性者が少ないのに越したことはありませんけれども、見ている限りでは、医療施設の逼迫だとか、大会運営に大混乱でも起こらない限り、反対派の声が幅を利かすようなことはないのではないように思います。
また、中川氏は、マスコミの中には手の平を返さず、五輪反対を貫く者もいるかもしれないとも指摘しています。
例えば、「夜の新宿歌舞伎町、ゴールデン街に酩酊ノーマスク外国人集団登場! 日本人自粛警察はビビって声もかけられず──徹底検証! クラスター発生の危険性」とか「金メダル有力候補・○○選手、決勝進出決定後にPCR陽性が判明。濃厚接触者20名は全員隔離。決勝は中止に! わかり切っていた危険性――政府・組織委・IOCの責任は?」といった記事を書き連ね、競技の結果には目もくれずに「五輪とコロナ」に絞って恐怖を煽る特集を展開するだろうと述べているのですね。
今のところは、そこまで露骨ではないにしても、25日、TBS系「サンデーモーニング」で司会の関口宏氏が、番組冒頭、「オリンピックが始まりました。まず、それをお伝えしなければなりません」とコメント。開会式など東京五輪の競技のVTRを流した後、「私、個人的には205の国と地域の方々が来てくださった。もっと欠席が出るかなと思っていたんだけど、よく集まってくれたなって、そういう気が私はしました」とコメントしました。
確かに、五輪を開催してほしくなかった感が滲み出ています。
4.パンデミックをサバイバルする
まだオリンピックが始まったばかりですけれども、開催までの報道やネット等を見るにつけ、日本を貶めたい勢力がどのあたりにいるのかかなり可視化されてきたような気がしないでもありません。
これは、もしかしたら今回のような武漢ウイルスパンデミック下のオリンピック開催でなければ、ここまではっきりとは見えてこなかったかもしれません。
まぁ、日本は民主主義を奉じで自由経済を旨とする国家ですから、これらの問題は選挙と経済原理を通じて修正していくべきものです。けれども、それは一夜にして変わるものでもありません。
ただ、今のパンデミック下においては、そんな悠長なことはしていられません。そんな余裕はない。
オリンピックにしても、政府の政策に対しても賛否色んな意見は当然あると思いますけれども、あれがダメだから全部だめ、これがいいから全て肯定という具合に、1か0で全体を判断するのは危ういのではないかと思います。
未知のパンデミックに対する対策が全て的を得たものになる可能性は極めて低く、それらに対する意見も千差万別です。ですから、今、大事になるのは、他の誰かに委ねるのではなく、情報を広く収集しては、自分なりに考えて結論を出し、常にそれらをアップデートしながら、生き抜いていく、サバイバルしていく。そうした考え方なのではないかと思いますね。
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