ブレーキが搭載されなかった修飾ウリジンRNAワクチン

今日はこの話題です。
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1.アメリカのワクチン接種義務化


10月15日、アメリカのホワイトハウス報道担当者が、入国する外国人に武漢ウイルスワクチンの接種完了を来月8日から義務づける方針をツイッターへの投稿で明らかにしました。

現在アメリカは、欧州の大半の国や中国、インド、ブラジルなどに過去14日以内に滞在した外国人の入国を原則認めておらず、また日本など入国禁止の対象になっていない国に対しては、出国3日前までのウイルス検査の陰性証明提出などの条件を満たせば入国を許可していました。

ただ、この規制見直しを求める声が相次いでいることから、バイデン政権は、国ごとの入国禁止措置を撤廃する代わりに、一律に接種完了を義務づける方針に転換するということです。

新規制では、外国人が空路で入国する際には、接種完了の証明と陰性証明の提示を求める代わりに、入国後の隔離は不要となるようです。ただし、国務省は、ワクチンは米食品医薬品局(FDA)や世界保健機関(WHO)が承認したものが対象となるとしています。

一方、この接種義務化で深刻な問題も起こっています。ワクチンの未接種者が職を失うという問題です。

ワシントン州立大学では、州のワクチン接種要求に従わなかったという理由で、フットボールチームのヘッドコーチとアシスタント4人が解雇されました。

既に医療業界では解雇の動きが広がっていて、ワクチンを接種せずに仕事を辞めた看護師や医療従事者はアメリカで使用されている3種類のワクチンについて長期的なデータがまだ揃っていないことへの不安を、どうしても看過できなかったと打ち明けています。




2.コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン


アメリカの医療重視者が危惧する長期的なデータが揃っていない3種類のワクチンというのは、おそらくファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのmRNAワクチンのことだと思われます。

mRNAワクチンについては、4月30日のエントリー「鬼滅のファイザー」でも取り上げましたけれども、、mRNAワクチンは、人の筋肉細胞の表面に武漢ウイルスのスパイクタンパクを生じさせるという"キメラ細胞"を作ることで免疫を獲得させる、新しい種類のワクチンです。

けれども、通常、mRNAは非常に壊れやすく、細胞にたどり着く前に破壊されるか、よしんば自身のRNA情報をヒト細胞に伝えることが出来たとしても、そこで役目を終えて分解されてしまいます。

このままでは十分な数の"キメラ細胞"を作ることが出来ず、畢竟、キメラ細胞をターゲットにして作られる筈の抗体も十分得ることができなくなります。

かといって、一度に大量のmRNAを投与して多くのキメラ細胞を作らせようとしても、今度はヒトの自然免疫が発動してやっつけてしまう。

ということで、mRNAワクチンの実用化には壁があったのですね。

ところが、蛋白質やDNAなどの生体高分子に含まれる特定の官能基を化学的に変化させる「修飾」という操作をDNAおよびRNAの核酸に行うと自然免疫が反応しにくくなることが発見されました。

そして、核酸の構成単位となる塩基と糖が結合した低分子化合物である「ヌクレオシド」の一つであるウリジンをその異性体であるシュードウリジンに"修飾"してやれば、蛋白質を多く産生できることが分かりました。

特に、ウリジンを「1メチルシュードウリジン」に変更すれば、元のRNAの数十倍もの蛋白質を作り出すことができるのだそうです。

当然ながら、武漢ウイルス用のmRNAワクチンにはこの技術が使われており、厚労省のmRNAワクチンの資料には「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」とばっちり書かれています。

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3.自己免疫疾患リスク


では、この改造された「修飾ウリジンRNAワクチン」のmRNAがどこまで体内に残っているのかという問題があります。

これについて、厚労省のサイトでは「遺伝情報を体内に接種すると言っても、それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることもありません。また、mRNAは接種後数日以内に分解され、作られるスパイク蛋白も接種後2週間でなくなると言われています」と記載されています。

ところが、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏は、mRNAワクチン技術を開発した、アメリカ・ペンシルベニア大学のワイズマン教授とカリコ准教授はmRNAがどこまで残るかについての論文を昨年末に発表し、両氏が発売開始されたワクチンと"ほぼ同じ"ものを使って動物実験を行ったところ、摂取後9週間まで抗体が増え続けたと報告していると述べています。

岡田名誉教授は、免疫機構が何かの原因で狂ってしまい、自分自身の臓器に対する抗体をつくり、永久に攻撃を続けるようになる「自己免疫疾患」を取り上げ、「もしかするとワクチン接種を受けてしまった人が、ずっとあとになって「自己免疫性コロナ病」になるかもしれない」と心配の声を上げています。


4.ブレーキの無いRNAワクチン


寿命2年のネズミで9週間も抗体が増え続けるということは人間に換算するとおよそ1年半になります。厚労省が数日で分解としているのとはあまりにも差があります。

これについて、ミラノの分子腫瘍研究所に所属している理学博士の荒川央氏は、ファイザーとモデルナのワクチンの遺伝子配列からセーフティガードの仕組みは組み込まれていないのかを確認しています。

荒川氏によると、キメラ細胞が産生するスパイク蛋白について、ワクチンのアミノ酸配列はウリジンが1-メチル-3'-シュードウリジンで置換されているものの、殆どは武漢ウイルスのスパイク蛋白と同一で、しかも、スパイク蛋白の毒性を取り除くための工夫の跡は見られないというのですね。

しかも、タンパクの産生は自動で開始する一方、その産生を止めるためのスイッチが見当たらず、更に、万が一遺伝子情報が逆転写されて全遺伝情報(ゲノム)に取り込まれてしまったら、それを切り出すための組換えシグナルに当たるものも見当たらないと述べています。

つまり、ファイザーとモデルナのワクチンは、「毒性の高いタンパクの遺伝子から毒性を取り除かず、ほぼそのままの状態のものを体内に投入している」ということです。

荒川氏は、確率は分からないもののRNAが逆転写されて全遺伝情報(ゲノム)に挿入される事はあり得ると指摘した上で、毒性の高い遺伝子をワクチンに使う場合には、まずは毒性を取り除く事が必要であるとしています。

それでも、そのまま使うのであれば、毒性に対処するための解毒剤の開発、毒性タンパクの生産を止めるスイッチ、ゲノムに挿入された場合の切り出し方法の全てをセットでデザインする必要があると述べています。


5.重症化リスク要因を減らせ


では、一度ワクチンを打てば1年半、あるいは延々と抗体が作られ続けれるのかというと、そうでもないという研究結果も報告されています。

8月25日、藤田医科大学はファイザーのワクチンを接種した教職員の血液中抗体価の調査を行い、2回接種した3ヶ月後の抗体価の平均値は、2回目接種後に比べて約1/4に減少したと報告しています。

まぁ、ネズミとヒトとは違うといえば、それまでかもしれませんけれども、抗体価が大幅に減少したといってもゼロになったとは言っている訳でもありません。それこそ打って1年半経っても、人体内で細々とキメラ細胞が産生される可能性もないとは言い切れません。

それに、万々が一、ワクチンのmRNAが逆転写されてDNAに組み込まれようものなら、ずっと作られ続けることになります。

テレビでは3回目の追加接種は8ヶ月後では遅く、半年後、できれば4ヶ月後が望ましいとしているようですけれども、抗体が減るたびに接種しなければならないとなると、武漢ウイルスが続く限り延々とワクチンを打たなければならなくなります。

筆者は、件のエントリー「鬼滅のファイザー」で、mRNAワクチンによって自己免疫疾患が誘導されるのであれば、追加接種を行うことはそれだけリスクが高くなるのではないかと述べましたけれども、スパイク蛋白自身に毒性があり、血管内皮細胞を障害することで血栓の原因となったり、最近では心筋炎の懸念が指摘されています。

ワクチンだけに頼るのではなく、経口薬、あるいはそれ以前に免疫力そのものを高める生活や肥満や高血圧といった重症化リスク要因を無くしていくことも考えるべきではないかと思いますね。



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