立憲民主は世代交代するか

今日はこの話題です。
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1.立憲民主は世代交代するか


立憲民主党の枝野代表が代表辞任の意向を示したこと受け、立憲民主党は新代表選出のための動きを始めました。

代表選挙については、首班指名までに新代表を決めるべきだという声もあったようなのですけれども、それは回避し、特別国会が終わった後に党員も含めたフルスペックの代表選を行うことになったようです。

今のところ、代表選挙に何人かが出馬に意欲を示しています。

香川1区の小川淳也氏は「私自身の腹は固まってますので、決意は固まっておりますので。最低でも20名の同志、賛同者、得られるのかどうか、これから丁寧に慎重に作業を進めたい」と意欲を示し、馬淵澄夫元国交大臣も「全党一丸となって党勢の立て直しに取り組みたい」とコメントを発表しています。

また、前回の代表選挙で枝野代表と戦った泉政調会長が出馬を模索しているほか、大串博志衆院議員も出馬意向を表明。更に女性議員の擁立を目指す動きもあるようです。

ある幹部は若者からの支持拡大を目指すためにも若い代表じゃないと党は再生できないと話していて、若さが1つの焦点となるとも囁かれています。

とはいえ、ある野党担当記者によると、大臣経験者は馬淵氏のみで知名度で劣る印象があるのに加え、それに馬淵氏と小川氏は推薦人20名を集めるのは難しいとも言われています。

更に、小川氏は野党共闘路線なのだそうですけれども、来年の参院選の2人区で共産党は候補を確実に立ててくると思われ、その対応をどうするのかといった声や、中には解党的出直しのため、党名を変えるべきだという声さえあがっているそうです。

前途多難ですね。

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2.ちゃんと人を育てたの?


11月3日、フジテレビ系「バイキングMORE」では、立憲民主の代表選について触れ、現時点で小川淳也氏、泉健太氏、馬淵澄夫氏が立候補に意欲を見せている現状について、キャスターの坂上忍氏は「衆院選の負けを機に顔を代えると言っても、立憲の顔って3、4人じゃないですか? 安住さん、福山さん、蓮舫さん、枝野さんとか。大体、同じ顔ぶれなの。それを刷新するってのは大事な気がする」とコメントして、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼氏に話を振ると、矢作兼氏は「本当に興味持たなきゃいけないんだろうけど、立憲民主党の代表が誰になるのか、興味ないのよね。知らない人ばかりだし」と零しました。

これに坂上氏も「ここに来るまでに、ちゃんと人を育ててたんですか、あなたたちって。育てるっていうのは、顔を売るとか何かやりようがあるんじゃないのって。こうやって代表選やりますって時に誰、この人?って。知らない人の方が多いんだから」と述べると、「おぎやはぎ」の小木博明も「立憲民主党に関しては自民に対する悪口でしか目立たないですよね。どのくらいの悪口を言ったか、どれくらい、つっかかったかでニュースになって。文句だけ言っているだけで顔が売れるというか」と身も蓋もないコメントをしていました。

それ以前に、若年層に至っては7割が枝野代表を知らなかったなんていう話もあるくらいですから"何をか況や"です。




3.党名を変えた方がよい


これまで立憲民主は枝野代表、福山幹事長ら少数の幹部によるトップダウン型で党運営を行ってきました。

今回の衆院選では、共産党との「閣外協力」を結んで望みましたけれども、これは支持団体の連合や一部党内の異論を押し切って進めたものでした。その結果はご存じの通り、勝利するどころか公示前の110議席を下回る96議席です。

当然、党内から責任を問う声が上がっていたのですけれども、デイリー新潮によると、「そういう声がないわけではないですが、ゴタゴタの方が目立ちましたよね。共産との候補者調整が進んでいない中、9月末になって立憲の平野博文選挙対策委員長が同じ立憲の小沢一郎氏に交渉・仲介役を依頼したんですが、かねて小沢氏とそりが合わない枝野氏は、"聞いていない"と突っぱねたそうです」という内情だったようです。

更に、東京8区で、れいわ新選組の山本太郎氏が10月8日に立候補を表明したものの、わずか3日で断念に追い込まれた一件についても「候補者調整を進めていた立憲と共産の執行部にとっては寝耳に水でした。実は都連の幹事長を務める手塚仁雄衆院議員が、"枝野代表ら幹部は同意している"などと山本氏に空手形を切ってしまったのがコトの真相のようです。その後に出馬した立憲の統一候補が当選したから結果オーライとはいえ、小沢氏と手塚氏は選挙区落選、平野氏は比例で復活できず……と、後味の悪さが残りましたね」と全然統制が取れていません。

共産党との「閣外協力」や選挙での共闘についても、最大の支持母体だったはずの連合側も「連合の組合員の票が行き場を失った。受け入れられない」と表明。党内若手や中堅から「保守票が逃げた。代表選で共闘が争点になること自体がマイナスだ」とか、「継続なんてあり得ない。もう共闘は終わりだ」と不満を口にしています。

ところが、旧民主党政権で要職を務め、共闘路線を主導した党幹部は「共産との候補一本化は必要だ」と反論するなど火種は十分残っています。

枝野氏が抜け、知名度に劣る人が代表に収まったとして、それで立憲民主を纏めていけるのか。課題は山積しています。


4.民主主義を否定する党


立憲民主の問題は内だけではありません。外にもあります。

共産党の存在です。

今回、立憲民主は共産党と選挙で共闘しましたけれども、その結果は双方とも議席を減らしました。

これを受けて、マスコミは共闘不発だとか失敗だとか書き立てています。

これに対し、共産党の志位委員長は「野党が一本化した214選挙区のうち、自民に競り勝った選挙区が62、惜敗したが1万票以内まで自民を追い込んだ選挙区が32。共闘が成果をあげたのはこの数字からも疑いない。さらに共闘を発展させる上での課題はあるが、今回の結果をもって『共闘失敗』と断ずる一部メディアの主張は根拠がない」とツイートして反論しています。

志位委員長は、1日の記者会見で「間違った政治方針をとった場合は責任が当然出てくる……残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信を持っている。そういう点で私は責任ということはないと考えている」と自身の辞任を否定しました。

この志位委員長の言い分は平たくいえば、「方針さえ合っていれば、結果などどうでもよい。結果責任はない」というものです。このロジックに従えば、結果を問えるのは"方針が合っているかどうか"だけということになるのですけれども、共産党員でもない一般国民がその方針について直接意見をいえる権利を持っている訳ではありません。

従って、国民は野党共闘という方針とか、公約含めて、丸ごとを選挙によってその意思を示すことになりますし、それしか手段がありません。

志位委員長は党の方針と選挙結果を勝手に分離して「責任はない」と言っていますけれども、これは詭弁に近い論理のすり替えではないかと思いますし、このロジックでいけば、選挙自体、何の意味を持たなくなってしまいます。これは民主主義の否定です。

だから共産党なのだといってしまえばそれまでかもしれませんけれども、議席減という結果を受けてなお、責任はないと言い切るのはちょっと乱暴に過ぎるのではないかと思います。




5.加入戦術


共産党の恐ろしさはそれだけではありません。

11月3日、BSフジの「PRIME News」に出演した伊吹文明・元衆院議長は「立憲の人は共産党の綱領をよく読むべきだ。資本主義経済から抜け出す事を目的として第一段階は民主人民制を作る。中国でも国共合作で対抗したが蒋介石を追い出し毛沢東、共産党政権が出来た。第ニ段階で生産と分配の共産党政権を作る。共産党は第一段階なんですよ」と警告しました。

これは、いわゆる「加入戦術」ではないかと思いますけれども、要するに、ある勢力が他団体に構成員を入会させ、その団体を思惑通りに変質させて自派の影響力を高め、最後にはその組織そのものを乗っ取ったり、分派工作を行い新たな組織を結成するという戦術です。

例えば、旧東ドイツで、社会民主党が共産党に統一を提案し、後に社会主義統一党が誕生したのですけれども、当初は両党から議長を出すなど「一見平等の装いがこらされた」ものの、共産党は「次の戦術」で「旧社会民主党系幹部と党員の粛清」を行い、「共産党の独裁権」を固めたとされています。

果たして、今の立憲の議員達が、共産党の綱領や歴史をどこまで知っているか分かりませんけれども、下手をすれば、逸れこそ名実ともに"立憲共産党"になってしまうかもしれないという警戒心は持っておいてもよいのではないかと思いますね。




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