厚労省が心筋炎をワクチンの重大な副反応に引き上げした件について

今日はこの話題です。
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1.心筋炎は重大な副反応


12月3日、厚生労働省はモデルナとファイザーの武漢ウイルスワクチンについて、若い男性で通常より高い頻度で報告されている心筋炎や心膜炎の症状について、通常の注意喚起から「重大な副反応」に警戒度を引き上げ、医師らに報告を義務付けることを決め、専門部会で了承されました。

さらに、医療機関に対しても、接種をした人で28日以内に心筋炎などが見られた場合は、法律に基づいて詳しく報告を求めるとしています。

厚生労働省によると、国内でも先月14日までに、男性100万人当たりモデルナでは10代で81.79人、20代で48.76人、ファイザーでも10代で15.66人、20代で13.32人で、心筋炎や心膜炎の疑いがある症状が報告されたということです。

12月3日に行われたワクチン分科会副反応検討部会の資料1-7-1 (P.58)に、接種回数による心筋炎等の疾患についての解析結果概要があるのですけれども、それによると、狭義の心筋炎疾患(急性心筋炎・急性心膜炎等)でも、広義の心筋炎疾患(放射線・癌性・慢性等を除く心筋炎・心膜炎)のどちらも、ワクチン2回接種後に30代より若い世代の男性で有意差があるという結果となっています。

そして、ファイザーワクチン(コミナティ筋注)とモデルナワクチン(モデルナ筋注)の添付文書を改訂することが提案されています。

その改定内容は次の通りです。
□現行
8. 重要な基本的注意
8.6 本剤との因果関係は不明であるが、本剤接種後に、心筋炎、心膜炎が報告されている。被接種者又はその保護者に対しては、心筋炎、心膜炎が疑われる症状(胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸等)が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。



■改定案
8. 重要な基本的注意
8.6 心筋炎、心膜炎があらわれることがあるため、被接種者又はその保護者に対しては、心筋炎、心膜炎が疑われる症状(胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸等)が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
更に、改定案では「11.1 重大な副反応」として「11.1.2 心筋炎、心膜炎」が追加されています。

今更なのかようやくなのか分かりませんけれども、厚労省は、ワクチンによる重大な副反応として、心筋炎や心膜炎を認めた訳です。

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2.心筋炎は急性期に注意


では、心筋炎とはどういう疾患であるのかというと、主にウイルスが心臓の筋肉に感染し心筋細胞に炎症が起こり、心筋の本来の機能が失われ、ポンプである心筋の収縮不全や不整脈を生じる疾患です。

ウイルス感染の際には、心筋炎を発症する1~2週間前に先行するウイルス感染による風邪のような上気道の感染症状がみられ、その症状が落ち着いたあとに、動悸、呼吸困難、胸痛、疲れやすさ、といった症状が出現するケースが多いとされています。

ウイルス性心筋炎の場合は、多くが一過性で数週間の経過で治癒しますけれども、「劇症型心筋炎」といって高度な収縮不全となってしまった場合には回復に1~2ヶ月かかったり、心筋炎が回復したあとも心筋のダメージが残って慢性の心不全に至る場合もあることから、急性期をいかに乗り切るかがポイントとなるそうです。

また、心臓は"心膜"という硬い膜で覆われているのですけれども、その心膜だけに炎症が起こった場合は心膜炎となります。

心筋炎と同様に原因はその殆どがウイルス感染で、症状は持続性の胸痛、とくに深呼吸に強くなる胸痛がみられます。もっとも、心膜に起こった炎症が軽度である場合には、検査で異常が認められない場合もあり、ウイルス性心膜炎は、かぜと同様に数日の経過で治癒するとされています。

こちらに「ファイザーワクチンの副反応疑い報告」と「モデルナワクチンの副反応疑い報告」から「心筋」のキーワードでヒットする症例が纏められていますけれども、その多くは「回復」あるいは「軽快」となっているものの、中には「死亡」とか「後遺症あり」が散見されます。

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3.接種によるメリットがデメリットを上回る条件


今のところ、厚労省は「接種によるメリットの方が副反応などのデメリットよりも大きい」として引き続き接種を推奨するとのことです。

この「接種によるメリットの方が副反応などのデメリットよりも大きい」というロジックはワクチン接種推奨の理由として当初からずっと使われているのですけれども、これには「パンデミックが起こっている間」という大前提があります。

武漢ウイルスのパンデミックが収束してしまえば、感染することがほぼ無くなってしまうのですから、ワクチンを接種する意味そのものが無くなります。つまり接種によるメリットが限りなくゼロになる訳です。

このとき、副反応などのデメリットが同時に消滅すればよいのですけれども、それはまだ誰にも分かりません。なぜなら、これらファイザー、モデルナのmRNAワクチンは治験中であり、長期的な副作用のデータ等何もないからです。

要するに、パンデミックが未来永劫続かないのと同じように、ワクチン接種のメリットがデメリットを上回るというのも未来永劫続く訳ではないということです。

世界五大医学雑誌の一角を占める「ランセット」はワクチン接種を普及させても、武漢ウイルスの感染を阻止できないどころか、ワクチン接種者が武漢ウイルスの感染源になりつつあるとの研究結果を発表しています。

それによると、ドイツで新たな感染症を調べたところ、60歳以上で完全にワクチン接種を受けた個人の症例率が7月の16.9%から10月の58.9%に上昇したことが明らかとなり、イギリスで3週間の間に、60歳以上の個人で100件の武漢ウイルス症例が報告されたうち、89.7%の人が完全にワクチンが接種され、3.4%がワクチン未接種だったとのことです。

研究者達は、ワクチン接種を受けた個人が依然としてもたらすリスクを認識しなければならないと警告しているとのことですけれども、ワクチン接種者が新たな感染源になるということは、ワクチンを打つことで逆にパンデミックは収まらなくなることを意味します。

これが本当であれば、「接種によるメリットの方が副反応などのデメリットよりも大きい」という状態を、知らずして作り出していることになります。

けれども、これはパンデミックを収束させるという本来の目的からは外れてしまっていますし、下手をすれば、ワクチン接種の常態化を作り出しかねません。

先に取り上げた厚労省検討部会の資料では、ファイザーやモデルナワクチンを2回接種した後に若い世代の男性で心筋炎のリスクがあることが示されていることを考えると、ワクチン接種を何度も繰り返すのは、心筋炎のリスクをどんどん高める危険があるのではないかとも思います。

感染が広がってない段階でのワクチン接種は、必ずしも、メリットがデメリットよりも大きいとは限らないことに目を向けてもよいのではないかと思いますね。




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